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ローマ教皇「この戦争は挑発で惹き起こされたか防ごうとしなかったか」 [ロシア/ウクライナ]

イエズス会メディア「ラ・チヴィルタ・カトリカ」が
5月に行ったローマ教皇のインタビューを
6月14日(先週火曜日)に公開している

挑発で起きた戦争
あるいは
起こるにまかせた戦争である

100%善と100%悪の2項対立
という図式から脱却せよ

戦争を起こすインセンティブの一つが
兵器産業である

フランシス教皇の訴えの一つ一つに
共感する

ローマ教皇 ウクライナ3.PNG

「この戦争はおそらく何か
挑発によって惹き起こされたか
あえて防ごうとしなかったか
(起こるにまかせたか)です」

教皇は「ロシア軍の獰猛さ、残虐さ」
を非難する一方で
この紛争をおとぎ話のように
「善と悪」の戦いと捉えることに
警鐘を鳴らした。

「赤ずきんちゃんが善でオオカミが悪
 という赤ずきんちゃんの図式を
 私たちは脱却する必要があります」

「何かグローバルなものが現れてきており
 その諸々の要素が
 複雑に絡まり合っているのです」

Pope Francis says Ukraine war was ‘perhaps somehow provoked’
英ガーディアン紙
https://www.theguardian.com/world/2022/jun/14/pope-francis-ukraine-war-provoked-russian-troops




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「「私たちはこの戦争の背後にある
ドラマの全体像を見ていません。 」

「兵器を試したり売ったり
と言う興味も伺えます」

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ウクライナ戦争の意外な終わり方 〜NYタイムズ T・フリードマン [ロシア/ウクライナ]

ウクライナ戦争の意外な終わり方.jpg
ニューヨーク・タイムズのコラムニスト
トーマス・フリードマンが
ウクライナ戦争の意外な展開、結末を予測している

このまま長期戦になると
経済制裁でロシアは痛手だが
制裁をかけた側も苦しい
ーーEUは新たに
ロシアからの原油輸入を
年末までに90%削減すると合意
これでエネルギー価格がさらに高騰

それがすでに各国が前倒しで進めている
再生可能エネルギーへの転換を
さらに加速させ
ロシアの化石燃料による収入がしぼみ
プーチンの権力も資金力も
弱体化してゆくという読み(ないし期待)

そして戦争は終わり
世界は再生可能エネルギーの新時代を迎える

記事の概略を以下に紹介しよう



The Ukraine War Still Holds Surprises. The Biggest May Be for Putin.
June 7, 2022 THOMAS L. FRIEDMAN
https://www.nytimes.com/2022/06/07/opinion/ukraine-putin.html

何事につけても人々の意見の一致することのまれな
昨今のアメリカにおいて
めずらしく一貫して支持されているウクライナ支援
気前良い経済支援と軍事支援が続いている
ほんの数ヶ月前まで
ウクライナが世界地図のどこにあるかも
大半の国民は知らなかったというのに

ウクライナ戦争は「スモー」になっている
両者共に相手を土俵の外に押し出せないまま
お互い取っ組み合いをやめるつもりもない

エネルギー価格、食料価格の高騰で、
戦争継続への支持は弱まるかもしれないが、
ウクライナが軍事的に勝利して主権を回復するまで、
あるいはプーチンと妥協にこぎつけるまで
なんとかアメリカ国民の支持が持ちこたえることを
自分はまだ期待している。目先、楽観的なのは
Michael Mandelbaumの新著 『アメリカ外交政策の4時代』
“The Four Ages of American Foreign Policy:
Weak Power, Great Power, Superpower, Hyperpower.”
を読んだから。



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安倍晋三 自分のことか「ロシアには騙された感」ありというのは [ロシア/ウクライナ]

安倍ロシアにはだまされた感あった.jpg
2022年06月04日 時事通信 https://www.jiji.com/jc/article?k=2022060400398&g=pol

 のら猫:今ごろ気づいたのなら、手遅れじゃないか。
 安倍:この4コマ漫画を見て、はっとしました。


 安倍:そしてこれ読んだんです。

『自分こそどんだけ足元見られてたか分かっていない安倍元総理』
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2022-05-08

 そして、そーだったのかあ!!
 私もだまされてたあー!!
 と思ったのです。。

というのはのら猫と安倍晋三の 
架空の会話として、、
時事通信の記事、見出しに
「ロシアにはだまされた感あった」安倍氏
とあったのはてっきり
安倍氏がだまされたーー
北方領土や平和条約の交渉でーー
という意味かと思ったよ

安倍としてはそうじゃなくて
< プーチンはNATOに
だまされたと感じていた >
と言いたいのだ
そして
だからと言ってウクライナ侵攻が
許されるということではないが



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安倍にはプーチンに
「だまされた感」
なかったのだろうか、、

それにしても安倍の発言:

「(私は)プーチン大統領と27回首脳会談を行った。
彼は米国に大きな不信を持っている。
北大西洋条約機構(NATO)の拡大だ」


「ベーカー米国務長官(当時)は
東西ドイツが統一しても管轄権を広げないと言った」

「その後、どんどん拡大して、
ハンガリー、チェコ、バルト3国にも広がり、
いよいよウクライナまできてしまうのではないかと
(ロシアは)思った」

これまで
ロシアのウクライナ侵攻の背景として
NATOの東方拡大を持ち出すのを
タブーにしようとしてきた
御用学者や忖度言論人や
空気を読むのにたけたSNS発信者ら
あるいはSNS工作員(もどき)の方々は
安倍にハシゴを外された格好だろう

背景にNATOの拡大があったこと
いい加減認めたらどうなんだ

これまで
プーチンが先に手を出した!
そこだけを取り上げて
NATOは関係ない
鬼畜プーチンだ!
ロシアを叩け!
ウクライナを助けよ!
その大合唱だった

NATOの拡大のことなど持ち出せば
ロシアの肩を持とうとしているだの
陰謀論だのと非難され
「どっちもどっち論」だの
「不勉強な左翼」だのと蔑まれ
先に手を出して悪逆の限りを尽くしているのは
プーチン・ロシアなのだから
ロシアが100%悪い
ロシアをとことん叩いて打倒せよ!
ウクライナに軍事支援を!
ーーその大合唱であった

(裏で軍需産業や改憲派が「もっともっと!」と大声援きっと、、)

いくら、それでは殺し合いが延々続く
早期に停戦を
と言っても
平和ボケだのお花畑と罵られる

そして
次は日本がやられる
中国が脅威だ
抑止力をつけなきゃ
国防強化だ、防衛費倍増だ、改憲だ、
と続くのだが、、

ここへきてバランスの取れた記事も
出始めているではないか

ウクライナ危機長期化 
いま西側諸国は主戦派と和平派、どちらの声が多いのか 
2022年06月05日 デイリー新潮 https://www.dailyshincho.jp/article/2022/06051100/

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「勝つまでは(兵器)ほしがります」のウクライナいつまで続く殺し合いかな [ロシア/ウクライナ]

ウクライナ東部20220529-1.jpg

ロシアに到達可能な長距離砲、ウクライナに供与せず=バイデン氏

2022年5月30日 ロイター https://l.facebook.com/l.php?u=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-idJPKBN2NG14N

ロシア軍の攻勢が進むウクライナ東部
今年2月のロシア軍の侵攻以前も
2014年から8年間
親ロシア派住民とウクライナが戦闘を続けてきた州だが
(国連によるとその間の死者14,200~14,400(*1))
このままではルハーンシク全土をロシアに奪われる
と焦るゼレンスキー大統領は西側に
「兵器をもっと寄越してくれ!」

アメリカがロケット砲を供与か
とも思われた
ロシア領内にも達するもので
紛争拡大が懸念されたが
バイデンは結局、そこまでの射程のものは
供与を見送ったようだ

いくらなんでもこれを与えたら
アメリカがほんとはロシアをやりたがってるのが
(「弱体化」と表現するところまではきたが)
いよいよ露(あらわ)になってしまう

 BS−TBS

しかしロシアには達しないまでも
これまでのものよりは長い射程のものを
供与する可能性は残している

大砲はウクライナ国内で撃ち合ってくれ
ということらしいが
いつまで続けるつもりだ
何人殺せば気が済むのか

ウクライナ東部の戦闘続く
フランス人記者死亡
Battle continues for eastern Ukraine, French journalist killed
米ABC 2022/05/31 https://www.youtube.com/watch?v=q2dI-C2SfW8

 集団墓地

いかに集結させる?何をもって勝利とするかで亀裂、ウクライナ
ニューヨークタイムズ
How Does It End? Fissures Emerge Over What Constitutes Victory in Ukraine
New York Times May 26, 2022
https://l.facebook.com/l.php?u=https://www.nytimes.com/2022/05/26/us/politics/zelensky-ukraine-war.html

ニューヨーク・タイムズも書いた:

「ゼレンスキー氏は目的をプーチン体制の弱体化
にまで拡大させないよう慎重な態度を続けてきた。
大規模侵攻の始まる前ーー2月23日の状態にまで
ロシア軍を押し戻したいと繰り返し言ってきた。
その状態になって初めてウクライは再びロシアと交渉し
停戦と問題解決の真剣な交渉に臨む用意があると。
今週もこの戦争は軍事的な圧倒的な勝利ではなく
外交的解決で集結すべきであると繰り返した。

しかしそのような目標も一部の欧州高官や軍事専門家によると
野心的に過ぎるものである。そこに至るためには、
ウクライナはケルソンと廃墟と化したマリウポルとを
奪還しなくてはならない。クリミアと陸でつながった
ロシアの支配地域からロシア軍を追い出し、
ドネツィク・ルハーンシク(ドネツク・ルガンスク)の
広大な地域をロシアが併合するのを阻止しなくてはならない。
それはウクライナの能力を超えることではないか
と多くの専門家が危惧している。

ウクライナ側はこの戦争の第一段階では非常に健闘した。
しかしドンバスは違う。攻勢に出るには、兵器は別として、
通常、人員で3対1の優位が必要になる。
ロシア側は、徐々にではあるが戦果を上げている。
死傷者の多大の犠牲を払いつつではあるが。
(アメリカ政府もイギリス政府も
ロシア軍の推定死傷者数なら嬉々として提供するが
ーーしかも一部の軍事専門家によると高めの数字ーー
ウクライナ側の死傷者数に関してはほとんど何も言わない。
ウクライナ政府にとっては国家機密でもある。)」

(*1)国連人権高等弁務官事務所によると
侵攻以前(2014.4.14から2021.12.31)の
死者は14,200〜14,400人 うち
市民:  少なくとも3,404人
ウクライナ軍:推計 4,400人
武装勢力:  推計 6,500人
https://ukraine.un.org/sites/default/files/2022-02/Conflict-related%20civilian%20casualties%20as%20of%2031%20December%202021%20%28rev%2027%20January%202022%29%20corr%20EN_0.pdf


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西側諸国も「和平派」と「正義派」に2分されている

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露軍東部攻勢〜停戦を目指す目指さぬウクライナ 揺れているのかあいまい策か [ロシア/ウクライナ]

朝鮮戦争 北と南.jpg地図:ウィキペディア
北も南も、あともう少しで敵を倒せた。。
と言って戦い続けて(1950-53)
北と南、合わせて死者が300万人。

地図:ウィキペディア

ロシアがウクライナ東部で攻勢
ルガンスク州をあともう少しで
完全制圧の勢いだ

陥落危機

支配の既成事実化、ロシア化も

ロシアが支配の既成事実化も ウクライナ大統領“敵が上回る”
2022年5月26日 NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220526/k10013643991000.html

ロシア軍は、東部の
ドネツク州とルガンスク州の完全掌握を目指していて
ルガンスク州はすでに95%制圧したという

南部ヘルソン州と南東部ザポリージャ州では
ロシア化の動きが進もうとしている

ロシア国籍取得の簡素化
ロシア通貨ルーブルの導入
ロシア編入、ロシア語教育
アゾフスターり製鉄所の解体・リゾート化
徴兵の準備、、(BS-TBS報道1930)

ゼレンスキーは西側にさらなる兵器の供与を求めた。

いつまでも戦うつもりゼレンスキー
死者をどれだけ出せば気が済む



ロシア軍、ウクライナ東部に激しい攻撃 主要都市包囲も
2022年5月26日 ロイター https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKCN2NC03K

ゼレンスキーは西側に
さらなる兵器の供与を求めた。



ゼレンスキーは
和平に応じる用意があるようなことを言っていた
かと思うと
やっぱり戦い続ける姿勢のようである

ウクライナ、停戦の可能性排除 
ロシアはドンバスで攻勢強める

2022年5月22日 ロイター https://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N2XE03D

最初から停戦を求めるような
弱気にも見えるような姿勢では
国民や前線の兵士の士気に影響しよう
そこで外相らにはクリミアも奪還
東部2州も全土奪還と言わせ
大統領自身は交渉に応じる姿勢を見せておく
という二股作戦というかあいまい策
かとも思えた


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ところが
アメリカのキッシンジャー元国務長官が
戦争の長期化を懸念し
領土を割譲してロシアと講和すべし
と発言すると
ゼレンスキーは猛反発

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戦争の終わらせ方に二つあり敵を打倒か敵と妥協か [ロシア/ウクライナ]

戦争の終わらせ方.jpgBS-TBS報道1930より

(1)敵を完膚なきまでにたたきつぶし
将来への危険をも排除して完全勝利
という終わり方が一つ
(打倒)

(2)しかし、それは不可能なので、あるいは
あまりにも多くの犠牲を払わなくてはならないので、
交渉をし、お互いの落とし所を見出して終える
というのがもう一つの終え方である
(妥協)

(1)は将来の危険を除去できるが、多大の犠牲を払う
(2)は将来に危険を残すが、犠牲は抑えることができる

状況が不利なのに(1)にこだわりすぎると
犠牲を出すだけで大敗を喫してしまいかねない。

早々と(2)に走ると犠牲は抑えられても
将来にわたって危険が残る。

状況を見極めて
そのバランスをとらなくてはならない。

ウクライナも今後
どうなるか分かったものではない。

千々和泰明氏の『戦争はいかに終結したか』(中公新書)
は刊行直後に期せずしてアメリカが
アフガニスタンから撤退して注目されたというが
今はウクライナの状況を浮き彫りにする
ひとつの分析モデルともなっている。

TBS-BSの報道1930に本人が出演して解説していた。

『戦争はいかに終結したか』/千々和泰明インタビュー
https://www.chuko.co.jp/shinsho/portal/118056.html

今のところゼレンスキー・ウクライナと
それを支援するアメリカなどNATOは
(1)敵の撃滅を追求中のようだ

ゼレンスキーは交渉の用意もあると明言し
(2)の余地も残してはいるようだったが
ここにきて戦闘目的をより野心的なものに
変更したかにも見える
『目標をずらし始めたウクライナ〜東部全土にクリミア奪還』 
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2022-05-18

プーチン・ロシアは(1)ゼレンスキー政権の除去を
首都を数日で陥落させて達成するつもりだったが
思いのほかの抵抗にあい、
戦争を終えることができずにいる。
首都キーウを諦め、
ウクライナ東部〜南部の制圧に注力中。

ウクライナ、ロシア、共に多くの犠牲を出しながら
共に(選択1)を追求中というところ
のようである。

第2次世界大戦では1940年
ドイツに攻め込まれたフランスが
早々と降伏した。(選択2)である。

しかしイギリスは徹底抗戦した。
(1)であり、アメリカの参戦を引き出し
最終的にナチスドイツを撃滅。



連合軍は多大の犠牲を払いながらも
将来の危険をも除去したのだ。

これが千々和氏のいわゆる
「紛争の根本的解決」



イギリスでは開戦か否かの閣議
外相のハリファックス卿が
ドイツとの和平(選択2)を唱えたが
チャーチルが徹底抗戦(選択1)で押し切った

ドイツと陸続きのフランスは
1940年5月にドイツの侵攻を受け
パリを破壊される脅威が迫った
政府はパリを脱出
臨時首都をトゥール、ボルドーと移す中
レノー首相が戦争継続を訴えたが(選択1)
ペタン元帥(副首相)が和平を唱え(選択2)
6月21日にドイツと休戦協定
パリを含む国土の5分の3をドイツが占領した

7月に中部のヴィシーに首都を移したフランスは
ペタンを首相に対独協力国家となり果てた
ド・ゴール准将(レノー政権の国防次官)はイギリスに亡命し
「自由フランス」を結成

11月には先の投稿に書いたアルザス・ロレーヌの
ドイツへの割譲が決まっている
『ロシア/ウクライナと『最後の授業』 』
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2022-05-15

この年フランス政府はパリを戦火から逃れさせるべく
ハーグ陸戦規約第25条に定める「無防備都市」と宣言したが
1944年8月の連合軍によるパリ解放では戦火に見舞われた
ヒトラーは無防備都市宣言を無視
ドイツ軍に徹底抗戦とパリの破壊すら命じたが
『マリウポリは燃えているか』(2) に書いたように
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2022-04-23
破滅的な事態は免れた

ウクライナに関して言うと
「反戦自衛官」が首都キーウの
無防備都市宣言を呼びかけている

ウクライナ主要都市の緊急の「無防備地域宣言」を!
小西 誠 2022年3月26日 https://note.com/makoto03/n/nbf9477c3bacb


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朝鮮戦争では
北朝鮮の突然の韓国侵攻
アメリカ軍が「国連軍」という形で参戦
ところが中国の「義勇軍」の参戦を招き
マッカーサーが原爆を使うと言い始めた、、

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目標をずらし始めたウクライナ東部全土にクリミア奪還 [ロシア/ウクライナ]

ウクライナがここへきて勝利を確信したのか
戦争の最終目的を変えたようなことを言い始めた



これまでゼレンスキー大統領は
今年2月24日に始まったロシアによる侵攻の
前の状況に戻すということを言っていたのだが
それを
2014年の「マイダン革命」前にずらす
ということか

ブダーノウ国防省情報総局局長も14日 
「ウクライナの領土を完全に回復する」と発言。

ウクライナ国防省ブダノフ情報総局長「戦争は8月に転換点」
Kyrylo Budanov: the War Will Reach a Turning Point in August
5.14.2022 https://gur.gov.ua/en/content/viina-dosiahne-perelomnoho-momentu-v-serpni-kyrylo-budanov.html

ウクライナ国防省ブダノフ情報総局長「大半の戦闘は年内に終わる」
Most of active combat actions will finish by year-end – Ukraine’s intel chief
5.13.2022 https://www.ukrinform.net/rubric-ato/3482624-most-of-active-combat-actions-will-finish-by-yearend-ukraines-intel-chief.html

侵攻開始時(今年2月)の状態まで戻すこと
と言っていた目標が今や
ドンバス地方(ドネツィク・ルハンシク)の
全土の奪還。
クリミヤまでも?!

よほど勝利を確信したのか。
NATOからは武器が引き続きどんどん届く。
榴弾砲がけっこうロシア軍に効いているらしい。
ただの大砲かと思っていたら、今のものは
弾にGPS機能が付いていたりして精度が高い。
ロシア軍が鉄道や道路を破壊しても、
軽いから空輸すればいい。



しかし「クリミアの奪還」は
そう容易なことではないらしい。
時間もかかるし犠牲も大きくならざるをえない。

ロシア軍も、いくら兵員や装備が目減している、
生産はできない(制裁で部品がない)とはいえ、
最新のものでなくてよければ旧式のものが
いくらでも残っているそうだし。

そこを自覚しての
「極めて困難な長い戦い」
と言うマリャール国防次官か。

ゼレンスキーも話し合いは無駄、
その段階は過ぎたと言い放っている。


「ロシアのために出口を探してはならない。
 マクロンは無駄なことをしている」

ウクライナ全土を取る?.jpg
 17日/外相


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さらには

 
クリミアを取り戻す

クリミア橋を破壊する
とまで言い始めたウクライナだが、、、

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ロシア/ウクライナと『最後の授業』 [ロシア/ウクライナ]



普仏戦争(1870-71)に勝つと
プロイセンはフランスから
領土を奪った
アルザス・ロレーヌである
(ドイツ語でエルザス・ロートリンゲン)


前回の
「嘘が最も多いのは選挙の前と戦争の最中である」(ビスマルク)
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2022-05-11
の続き

領土編入に伴い
学校でもフランス語に代わって
ドイツ語となる

普仏戦争直後のアルザスが舞台の
『最後の授業』
はフランス人作家アルフォンス・ドーデの短編で
日本ではかつて教科書にも取り上げられて
親しまれてきた

Derniere-Classe-1915.jpg
http://www.savigny-avenir.fr/2019/08/19/comment-aborder-la-specialite-histoire-geographie-geopolitique-et-sciences-politiques-les-nouveaux-programmes-2019-des-classes-terminales-des-lycees/

フランツ少年はこの日学校を遅刻し
先生に怒られるのが怖くて
恐る恐る教室に入るが
いつもと様子が違う

先生は怒らなかったし
よく見ると先生は晴れ着というか
特別な日にしかしないような身なりをしている
教室の後ろには大人たちも詰めかけていた

いつになく丁寧に教える先生は
こんなふうに言った

「私の授業は今日が最後です。
ベルリンから通達が来て
アルザスとロレーヌの学校では
ドイツ語しか教えてはならぬ
ということになったのです」

こうも言った

「フランス語は世界で最も美しい言葉です。
最も明晰な言語です。
フランス語を決して捨ててはなりません。
一つの国が奴隷となっても
国民がその言葉を守るなら
牢獄の鍵を持っているようなものです」

教会の鐘が鳴り
授業を終えるときがきた
プロイセン軍のラッパも響く

先生は「皆さん、私は、、私は、、」
こう言いかけて万感胸に迫り
先を続けることができない

生徒たちに背中を向けると
黒板に大きくこう書いた

VIVE LA FRNCE !
(ヴィーヴ・ラ・フランス!)
「フランス万歳!」

そして力なく頭を壁に持たせかけると
言葉を発することなく
生徒たちには仕草で
こう伝えるのがやっとだった

「これまでです
 帰ってよろしい」


(なぜか英語の映画で申し訳ないが、、)

日本の学校でこの話を教えたのは
国の?民族の?言葉の大切さ
国や民族の誇り?
愛国心?
そんなことを教えようとしてのことか

ドイツに負けたフランスの
感動物語

言葉を奪う非道
と言えば日本も
朝鮮、台湾といった植民地で
日本語を押しつけた

そのことはあまり今
学校では教えないくせに


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m(_ _)m


ところがである

『最後の授業』を日本の学校で教えたのは
日本人の勘違いであった

それに気づいてか
もう教科書には載っていないようだ

日本人またまた
ウクライナのウクライナ語/ロシア語
ドネツィク・ルハンシク/ドネツク・ルガンスクでも
勘違い?!

そうでなければいいが

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「嘘が最も多いのは選挙の前と戦争の最中と狩りのあとである」(ビスマルク) [ロシア/ウクライナ]

プロイセンの南方拡大と
先に手を出したフランス・ナポレオン3世

ビスマルク.jpg

プロイセン/ドイツ帝国の首相/宰相
「鉄血宰相」ビスマルク(1815-1898)

まずはその言葉のいくつかを紹介しよう

「政治においては何も信じてはならない。公式に否定されないうちは」

「法律とかけてソーセージと解く。その心は、
 どっちも、作る過程を知らない方がいい」

「大国間の条約が消えてしまうのは
 生存競争の邪魔になる時である」

「紳士ひとりが相手なら私はいつも1人半の紳士となり、
 詐欺師ひとりが相手なら私は1人半の詐欺師たろうとする」

「嘘が最も多いのは選挙の前と戦争の最中と狩りのあとである」

「世界をだましたいなら、真実を語れ」

「本当のことを言うほど敵を惑わすことはない」



「自分の間違いから教訓を学ぶのは愚者のみである。
 賢者は他人の間違いから学ぶ」

「愚者は経験から学ぶと言う。私は、経験は人にまかせる」

「神が特別の摂理を用意している相手は、
 馬鹿と、呑んだくれと、アメリカ合衆国である」



「国境に迫る征服軍は、言葉で止めることはできない」

「戦争を予防するために戦うというのは
 死ぬのが怖いと言って自殺するようなものである」





「政治の秘訣は何か、それはロシアとの条約をうまくまとめることである」

「現下の大問題は演説や多数決で解決するのではない。
 それを解決するのは、鉄と血によってである」

「とがった言葉よりとがった弾丸を」



「いつの日か、欧州の大戦争が
 バルカン半島の何か実にくだらないことから
 始まるであろう」

「戦場でまさに息を引き取ろうとする兵士の
 うつろな眼差しを見たことのある者は、
 開戦はよほど慎重に決断するだろう」

「ファウストは自分の胸に二つの魂を抱えていると嘆いていたが、
 私は二つどころではない。群衆がいて、喧嘩ばかりしている。
 共和国のようなものだ」

「戦うにたるだけの目的を言ってくれ。そうしたらあなたに従おう」



「恐怖に訴えようとしてもドイツ人の心には決して響かない」

「我々ドイツ人は神を畏れる。しかし、この世界においてそれ以外は何も恐れない」

「大事なのは歴史を作ることだ。歴史を書くことではない」

「我々が歴史から学ぶのは、誰も歴史から学ばないということである」



「真に偉大なる人には3つの特徴がある。
 計画は気前よく、
 実行においては人間性を大事にし、
 成功はほどほどにとどめる」

「政治は論理に基づいた科学ではない。
 政治は、絶えず変わりゆく状況の中、
 その時々において選択し続ける
 という能力のことである。
 いちばん害が少ないのがいちばん有益である。



「政治的判断力とは遠くに響く
 歴史の馬のひずめの音を
 聞き取る能力のことである」

「戦争の終盤になって言うことが
 序盤に言っていたことほど
 つじつまが合わなくなる指導者に
 災いあれ。

「私にはもはや一つの野心しか残っていない。
 墓碑銘に良いことが書いてあってほしいということ」




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ありがとうございます! m(_ _)m

そんなビスマルクの策略に
まんまと引っかかって?
ロシアのプーチンじゃないが
先に手を出したのがフランス
ナポレオン3世はみんなに嫌われた

中世から一千年ものあいだ
バラバラに分裂していたドイツが
フランス憎しのナショナリズムで
一気にまとまる

ビスマルクによる
ある「改ざん」が焚きつけた
嫌仏と嫌独のぶつかりあい
普仏戦争(1870-71)である

フランスはドイツの「南方拡大」が怖かった

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自分こそどんだけ足元見られてたか分かっていない安倍元総理 [ロシア/ウクライナ]

ロシアが軍事侵攻しても
米軍を派遣する考えはない
と去年バイデンが言っていたことについて
安倍晋三が「ロシアに足元見られたかも」
と6日フジテレビの番組で言ったのだそうだ

安倍晋三元首相、バイデン氏のアプローチ「ロシアに足元見られたかも」
2022年5月7日 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20220507/k00/00m/010/010000c

これぞまさしく「お前が言うか」である
安倍こそプーチンからどんだけ
足元を見られていたことか

安倍プーチン息詰まる攻防.jpg前のめりの握手

北方領土、平和条約、
日露間の懸案を自分こそが解決するのだ
という功名心にかられ
やれ終止符だやれ加速だ前進だと
思いっきり前のめりになってるのを
プーチンからも見透かされ
足元を見られっぱなしだったくせに

バイデンのことを「ロシアに足元みられたかも」
もないもんだ
あまりにも馬鹿馬鹿しくって
ついついフェイスブックに連続投稿してしまった

しかも安倍晋三
求められれば特使として
ロシアに行って仲介してもいい
みたいなことまで言っている。。


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マスコミを動員して
物事がうまく行っているかのような
虚構を作り上げてゆく手口も
度し難い

たとえばこんな感じ



稀代の大嘘つきと
狡猾にして冷酷無比の独裁者を並べて
「真摯な決意」もないものだ

成果強調とあるが少なくとも
「成果」強調
とすべきだろう

首相激白、プーチン氏との“息詰まる攻防”
2016年12月19日 日本テレビ https://news.ntv.co.jp/category/politics/349478

しかし「重要な一歩」も
「大きな意味」も 
「成果強調」もあったものか、、

なにしろプーチンは最初から
こう言っていたのだから



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アメリカはロシアと代理戦争を戦ってると米元高官 [ロシア/ウクライナ]

パネッタ.jpg

「アメリカはロシアと代理戦争を戦っている」

アメリカの元国防長官/元CIA長官・レオン・パネッタ
ブルームバーグ・ニュースのインタビューで

日本ではSNSで
ウクライナの戦争を「代理戦争」
などと言おうものなら
間違っている、無知だ、陰謀論だ、
反米左翼だ、ロシアのスパイだ、などなど
罵声を浴びせられ
ほとんどタブーである、、
というか
タブーにしたい人たちがいるようだが、、

当のアメリカの元高官が「代理戦争」言うてますがな

番組司会者:(1:38)

コーエン元国防長官もきのう、
ロシア軍が市民まで殺してる時に、
ロシアを挑発するも何もないだろう
と言っていましたが(アメリカなどが
ウクライナに)軍事援助のやりすぎで
ロシアを挑発してしまう
ということはないですか?

パネッタ:

ボコボコにやられてる時に
相手に手加減も何もないです。
そういう状況ですよ。
我々は紛争に関わっていると思います。
これはロシアとの代理戦争です。
そう言われてるかどうかはともかく
実質的にそうなんです。
それだから
我々は可能な限りの武器をウクライナ人に与えて
彼らがこの非常に勇気ある戦いを続けられるように
しなくてはならないのです。




きのう紹介したニューユークタイムズの記事
そこで引用されていた専門家も
「代理戦争」と言わんばかりの口ぶりだったが
パネッタは正直に白状している
これは代理戦争だと

最後にパネッタ、
外交交渉はテコがなければラチがあかない
テコを手に入れるには
戦ってどれだけ「ロシア人を殺す」かだ
と言った。

これはパワー・ゲームだ、
プーチンはパワーなら理解する、
外交はあまり理解しない、
とも。。

しかし、ウクライナ人にしてみれば
アメリカの代理で戦ってるつもりは
さらさらないだろう。


それにしても、
外交で立場を強くするには、ロシア人を殺すこと、
と言ったのには驚いた。


“Make no mistake about it: Diplomacy is going nowhere unless we have leverage, unless the Ukrainians have leverage, and the way you get leverage is by, frankly, going in and killing Russians. That’s what the Ukrainians have to do. We’ve got to continue the war effort. This is a power game. Putin understands power; he doesn’t really understand diplomacy very much.”



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なぜ「代理戦争」を言いたがらない

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戦争がウクライーナの国境を越えて広がる懸念高まる(NYタイムズ ) [ロシア/ウクライナ]

オースティン国防長官 ロシアは弱体化してほしい.jpg

ウクライナ戦争の戦線拡大の懸念(ニューヨークタイムズ 2022.4.27)

ここへ来て戦線拡大が懸念される。
近隣諸国へ、サイバー空間へ。
NATO諸国はロシアの天然ガス供給が
途絶える事態に直面か。
やがてはワシントンとモスクワが
互いに相手の力を弱めようといがみ合った
東西冷戦の時代さながらの事態に?

アメリカの国防長官が、
ロシアの力をもう他国を侵略
できひんくらいに弱めたる、
言い始めた。
ロシアはポーランドとブルガリア
(ソ連崩壊後NATOに加わった寝返り組)
への天然ガスを止め、
ほんでもってフォンデアライエンEU委員長は
「恐喝や」とこれに反発。
するとモルドバでなんや爆発が起き、
かと思うと、ロシアで
天然ガス施設やミサイル工場で火災?
ウクライナ軍が攻撃?

一方、ロシアからは、
これまで以上の頻度で、
うちらの核兵器すごいんやでーの脅し。
通常兵器でもこれ以上やられたら、
他の選択肢があるんやでー
のえげつない脅し。

「プーチンは折れるつもりはない。
ウクライナ側にしても同じこと。
さらに血が流れるということ」
(英国王立国際問題研究所ロビン・ニブレット)

欧米は、ブチャなどでの虐殺もあり、
ウクライナ支援の思いを強め、
当初反対していたドイツですら大砲や装甲車を送り始めている。

ロシア軍の死傷者はウナギ登り。
欧米は、その死傷者増加の原因である重火器を
さらに送り込む構え。
そのうちロシア側も
そんな兵器の移送を狙って攻撃をしてるうち、
NATO加盟国の領土領空を侵犯してくるかもしれない。

プーチンはそのような西側の軍事支援を
これまで非難こそすれ、
NATO諸国に踏み入って攻撃するところまでは
行ってなかった。
バイデンも飛行禁止空域の設定は断った。
そんなことをすればアメリカとロシアのパイロットが
直接あいまみえることになる。


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しかし今、双方のそういった自制が緩む兆しがある。

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戦争をウクライーナで終わらせる平和作りの人はいずこに [ロシア/ウクライナ]

dove-Ukraine-flag.jpg
PEARLS And IRRITATIONS John Menadue’s Public Policy Journal より
キショア・マーブバニ
元国連安保理議長/元シンガポール国連大使
Where are the peacemakers to end the war in Ukraine?
Apr 18, 2022

要旨:

かつては、ネルソン・マンデラとか
デズモンド・ツツのような人もいたのに。

我々はこの戦争を予言できたのか?予防できたのか?
一言で答えるなら「イエス」である。


Kishore Mahbuban

地政学においては、道義を問うと同時に、
冷徹に分析もせねばならぬ。
その冷徹な論理を無視はできない。

西側の少なからぬ人々がこの災難を正しく予言していた。

20世紀アメリカの戦略思想の巨人ジョージ・ケナン。
かの「封じ込め戦略」の生みの親。
最終的にソビエトの崩壊につながった。
ケナンが亡くなったのは2005年3月17日。

2022年2月21日、ニューヨーク・タイムズがケナンを引用した。
旧ソビエトの地域へNATOが拡大することの影響を聞かれ、
こう答えたのだ。

「それは新たな冷戦の始まりだと思う。
ロシアは徐々に反発して政策にも影響してくるだろう。
悲劇的な間違いだと思う。まったく道理のない話だ。
他国の脅威となる国など存在していなかった。
NATOの拡大で、この国の建国の父たちもあの世で
さぞかし心穏やかならぬことだろう」。

ケナンの明確な警告にもかかわらず、
NATOが拡大を続けたのはなぜか?
1997年12月1日、オーエン・ハリスが、
『ナショナル・インタレスト』に書いた。
なぜNATOの拡大は賢明なことではないか、
なぜそれが起きているか、
最初の2つの理由はこうだ。
「ポーランド系を始めとする
 中欧・東欧系のアメリカ人選挙民の票の力」
そして「NATOとそこに巣食う巨大な利権ーー
 専門職、企業、コンサルタント等々が
 NATO存続を正当化する新たな存在理由を必要としたため」。

ケナンはハリスの主張にさっそく賛同した。
自分が言っていたこと、あるいは言いたいと思っていたことが、
ここまで見事に他の人によって言い表されようとは
思いもよらなかった、と。

NATOの拡大について特筆すべきは、
アメリカの少なからぬ人々が、リベラル派、保守派を問わず、
反対していたということ。ポール・ニッツェ、ジェイムズ・シュレシンジャー、
フレッド・イクレ、,ジョン・ミアシャイマー、ジャック・マトロック、
ウイリアム・ペリー、スティーヴン・コーエン、ビル・バーンズ、
ヴラディミール・ポズナー、ボブ・ゲイツ、ロバート・マクナマラ、
ビル・ブラッドレー、ゲリー・ハート、パット・ブキャナン、
ジェフリー・サックス・フィオーナ・ヒルーーみんな反対だった。

健在する最も偉大なアメリカの戦略思想家は
ヘンリー・キッシンジャーである。
彼はNATOの東方拡大に反対はしなかった。
しかしロシア人のウクライナ人に対する特別な思いを指摘した。
ワシントン・ポストに寄せた2014年の記事でこう言っている
「西側は、ロシアにとってウクライナが
ただの外国ではあり得ないことを理解しなくてはならない。
ロシアの歴史はキエフ大公国と呼ばれるものから始まった。
ロシアの宗教はそこから広がった。
ウクライナは何世紀にもわたってロシアの一部であり、
その前はそれぞれの歴史が絡まり合っていた。
ロシアの自由にとって最も重要な戦いのいくつかは、
1709年のポルタヴァの戦いに始まって、
ウクライナの土地で戦われたものである」。

キッシンジャーは妥協的解決策を提案した。
一方では「ウクライナはEUを含めて経済や政治の連携の枠組みを
自由に選ぶ権利を持つべきである」とし、
一方では(2014年に)「ウクライナはNATOに加盟すべきではない。
私の立場は7年前この問題が持ち上がった時と変わらない」。

ウクライナの真の悲劇は、
当時のオバマ大統領(ノーベル平和賞受賞者)が
キッシンジャーの忠告に耳を傾けていれば、
戦争の回避も可能だったのに
そうしなかったということである。

キッシンジャーが強調したのは、
ウクライナが自らの政治システムも地域的な枠組みも
自由に選べるということだった。
ウクライナがロシアの侵攻にここまで強硬に抵抗するとは
予期されていなかった。いかにEU加盟の希望が強いかということ。
そして彼らにはその自由が認められるべきである。
そしてウクライナはキッシンジャーが忠告したように
NATOに非加盟のまま「中立」たりえるのである。
過去にも「中立」国のEU加盟は認められている。
ウクライナはその先例に従うことができよう。

そのようなウィン・ウィンの解決策で、
戦争は未然に防げたはずだ。
事実、ロシアのウクライナ侵攻から2日後、
ゼレンスキー大統領は(侵攻後、真の英雄となったが)こう言った。

「我々はロシアを恐れない、ロシアと話し合いをすることを恐れない、
我々の国家に対する安全の保証であれ、何であれ、
話し合うことを恐れない、
中立という立場について話し合うことも恐れない」

中立について合意を得ることができていたら
戦争は回避することもできたのだ。

後世の歴史家たちは問うであろう。
なぜケナンやキッシンジャーのような
第一級の人々の極めて明確な警告が無視されたのか、
さらに、この紛争を防げたであろう並外れた平和の人
(平和を作る人/平和構築者)が
この時代にはいなかったのか、と。 

このことこそ、世界が今回のウクライナの出来事から学ぶべき
最も重要な教訓かもしれない。
戦争は、いつの時代でもそうだったが、悲劇的なものである。
平和は維持されなくてはならない。
そして世界は、地球的な平和構築者として浮上できる、
地球規模で尊敬を集める指導者群を生み出す必要がある。

かつては、ネルソン・マンデラとかコフィ・アナンとか
デズモンド・ツツといった人々がいて、
冷静で賢明な忠告をしてもらえた。
我々は今そのような著名な指導者を欠いているようだ。

危険は増すばかりである。
最近、アメリカのポンペオ前国務長官が
台湾でこう言った。
アメリカは「正しいこと、明らかなことをするために
必要なーーそして遅れに遅れたーー措置を、直ちにとるべきである。
すなわち中華民国(台湾)を自由な主権国家として
アメリカが承認するのだ」と。

地政学の天才ならずとも、彼の処方が
やがては台湾をめぐる戦争をひきおこすことは
容易に理解できるであろう。

彼の挑発的な提案は戦争につながりうるーー
ウクライナの戦争よりもさらに破壊的な戦争に
つながりうる。
ポンペオには世界中から非難の大合唱が沸き起こる
と思いたいところである。

これまでのところ彼の発言を非難する著名人の声は
皆無である。
まさにこれこそが我々の問題の核心なのである。
これまでに増して今いちばん必要とされる
地球規模の平和の人(平和を作る人)は
一体どこにいるのか?


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 全訳はこちら
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『マリウポリは燃えているか』(2) [ロシア/ウクライナ]



攻撃中止を命じたプーチン
まだ2,000人いるというのに
早々と無理やり勝利宣言した感じだ





包囲を続けると言うのだから
これは兵糧攻め
悲惨なことになりそうである

ゼレンスキーは西側に
兵器を寄越せーー
もっとあれば勝てるーー
とまで言っているが
ロシアはもうマウリポリを制圧したことにして
撃ち方やめ!

これで5月9日の戦勝記念日も格好がつくし
考えたくもないことだが
籠城した2,000人をいったん排除したら
ーー島原の乱で原城に籠ったキリシタン勢か
秀吉に包囲された鳥取城の飢餓地獄か
プーチンの親も苦しんだレニングラードの包囲かーー

今度は自分達の製鉄所
あるいは地下要塞として使える
といった算段か

しかし、西側はさらに兵器を寄越す

寄ってたかって兵器を送って寄越す
アメリカ、イギリス、カナダ、
スペイン、デンマーク、
ドイツまでも前向きになってきたようだ

米英加、ウクライナへの兵器供給拡大を明言 同盟国でビデオ会談 https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-biden-idJPKCN2MB1G9



そして日本
防弾チョッキ、化学兵器に備える防護服に続いて
防衛相が「いろいろな用途」と白状したドローン
軍事用ということだ



ウクライナ支援を口実に岸田政権なし崩しの「戦争加担」…
提供ドローンは軍事転用可能
022/04/20 日刊ゲンダイ https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/304189




大砲や攻撃型ドローンは敵の陣地の
奥深くまで攻撃が可能



こうなって来るとロシア軍
いよいよ苦しくなる
となると局面打開にーー
これも考えたくないことだが
いよいよ化学兵器や核兵器といった
大量破壊兵器を使うのか、、

西側がウクライナを
軍事支援
しなくても地獄

しても地獄


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「エスカレーション抑止」についてはすでに触れた
ロシア軍にある戦術核兵器使用の概念ーー
自軍が追い詰められたとき
局面打開のために戦術核を使う
ということ

そして化学兵器使用の可能性に関しては
元陸自幹部の話としてこう伝えられている:

「ロシア軍が地下施設の上にある製鉄所を
生産施設として残したいと考えているなら、
空爆やミサイル攻撃はできるだけ避けるでしょう。

 その場合、懸念されるのが化学兵器の使用です。
土壌を汚染してしまうマスタードガスのような
持続性のあるガスではなく、
換気すれば効果が消えるサリンのような
一時性のガスを使う可能性があります。
防護服・マスクの装備があれば、
自軍を数百メートルくらい後方に下げるだけで済みます。

 ロシアは化学兵器禁止条約の批准国で、
査察によって化学兵器の廃棄も確認されています。
ただ、ロシアは要人暗殺用にノビチョクを開発するなど、
世界で最も化学兵器分野で進んだ国です。
化学兵器禁止機関が作成した、
使用・生産・保管などを禁じたリストに載っていない
新しい化学兵器を使う可能性もあります」

ウクライナ軍、なぜ製鉄所に 
元陸自幹部が語る「森は兵をのむ」 2022年4月21日 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASQ4P4D18Q4NUHBI02N.html

というわけで
各国が寄ってたかって兵器を提供し
ロシア軍を追い詰めれば
大変なことにもなりかねず、、、
かといって軍事支援をやめて
ロシアに勝たせても大変なことに、、、

軍事支援
するも地獄
しないも地獄
というジレンマだ

プーチン電話.jpg

となると最後の頼みは現場の司令官
映画『パリは燃えているか』の
フォン・コルティッツ将軍みたいなのが
プーチンの命令に背くのに期待するしかない?
という『マウリポリは燃えているか』
なのである

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『マリウポリは燃えているか』(1) [ロシア/ウクライナ]

ロシア軍投降を呼びかけ.jpg

ロシア軍が攻撃の重点を移してきた
ウクライナ東部〜南部の制圧ーー
要衝、工業都市マリウポリの破壊を進め
ウクライナ側に投降を呼びかけた

しかし、ウクライナは徹底抗戦の構え



市内にはまだ10万人の市民が残っているといい
ボランティアが車で決死の救出作戦
しかしロシア軍の攻撃で犠牲者続出のようだ
NHKのクローズアップ現代で
その様子を伝えていた

激戦地マウリポリ NHKクローズアップ現代 2022年4月19日(火) 
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4654/



広大な製鉄所の地下は
全長20キロという複雑で迷路のような
巨大な避難所となっており
そこに女性や子供やお年寄り



そこにロシア兵が銃撃、手榴弾、、



機関銃を撃ち込む



、、、と言われても



手榴弾を投げ込む





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製鉄所の地下に籠城して徹底抗戦
それを制圧できなければ
化学兵器で燻り出すのか?
まさに地獄だ

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「ロシアを悪者にする」も何も河瀬監督、、ロシアは自ら悪者になった [ロシア/ウクライナ]

映画監督の河瀬直美が東大の入学式で祝辞
(全文はこちら= https://www.j-cast.com/2022/04/13435229.html?p=all
その中で述べた
「ロシアを悪者にすることは簡単である」

278380340_3066976543565124_6624729493193747471_n.jpg
2022年4月12日 FNN https://www.fnn.jp/articles/-/345874

はあ?
である

悪者に
するもしないも
ロシアは悪者だ
自ら悪者になった

特に、「侵略」という局面に限って言えば
ロシアのみが「悪者」である。
国際法違反である。

そしてその後の戦闘行為においても
その甚だしい「悪者」ぶりは
とどまるところを知らない



ただ問題は
より広い文脈やより広い局面で見れば
「悪者」はロシアに限ったことではなさそう
ということである

ウクライナ戦争の責任はアメリカにある!
――アメリカとフランスの研究者が
遠藤誉 4/13(水) https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20220413-00291294

ウクライナ戦争「アメリカが原因作った説」の真相
高橋 浩祐 https://toyokeizai.net/articles/-/578952



それはその通り
日本が他国を侵略した歴史を自覚すること
そしてこれから侵略するかもしれない危険を
自覚することだ

それにしても東京大学は
そもそもなんでこのような人物に
入学式で祝辞を述べさせたのか
理解に苦しむ

というのも
東京五輪公式記録映画の監督であるが

「日本に国際社会から
オリンピックを7年前に招致したのは私たちです。
そしてそれを喜んだし、
ここ数年の状況をみんなは喜んだはず。
だからあなたも私も問われる話。
私はそういうふうに描く」

などと言った人なのだ

「招致したのは私たち」
「みんな喜んだ」
「だからあなたも私も問われる」

にはどうしても私は納得がいかない
大半の国民が
開催の中止ないし延期を
求めていたのだから

そしてその河瀨監督が
別の監督に取材を任せて
NHKが作った番組では
字幕の捏造ーー
五輪反対デモに参加した人が
お金で動員されたと打ち明けた
というでっち上げが行われていた

そのことはここでこきおろした通り:

『河瀬直美が見つめなかった字幕? ああ転がり落ちてゆく日本』
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2022-01-12


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ロシア国内で
反戦の機運高まる
との情報
プーチン体制は内から崩壊?
もはや戦争を止められるのは
ロシア国民だけ?

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ウクライナの平和運動家ユリイ・シェリアジェンコの言葉 [ロシア/ウクライナ]

無理もないことだがポーランドが熱くなってきた

「ショルツ首相、今聞くべきなのは
 ドイツ企業の声ではない。
 罪のない女性や子どもの声だ」

こう語るポーランドのモラヴィエツキ首相は
プーチンが治めるロシアを

「全体主義のファシズム国家」と呼び
ブチャでの残虐行為を
「ジェノサイド」と断じた

そしてロシアに対する制裁強化については
ズバリ

「主な障害となっているのはドイツである」

しかしそのドイツのリンドナー財務相は
ドイツが大きく依存するロシアの天然ガス
に対する制裁の徹底を拒否

「天然ガスは短期間では代わりが見つからない。
 彼らよりも我々自身に大きな損害を与えることになる」
(リンドナー財務相)

モラヴィエツキは返す刀で
フランスをも一刀両断

「マクロン大統領、あなたはプーチンと
 何回交渉したのか。
 何を成し遂げたのか。
 ヒトラーやスターリン、
 ポル・ポトとも交渉するのか」



緊張が高まるヨーロッパ
まさに一触即発?
どっちが先か
偶発的な何かか
NATOの参戦か
(あるいは日本の大地震か火山の噴火か)

NATOに安倍晋三がいなくてよかった
いたら
「基地である必要はない」
「中枢にミサイルを打ち込め」
とか
ウクライナも「核シェアリングだ」
とか、、

大惨事世界大戦はもう始まっている?

東欧のチェコ、ウクライナに旧ソ連製の戦車を提供 戦車支援は初めて
https://www.asahi.com/articles/ASQ462QV7Q46UHBI00N.html

TBS:報道1930

10数台というが
対するロシアの戦車は数百両
これでロシア軍を追い返すというわけにはいくまいが
これまでの防御的な兵器の供給から
より攻撃的なものへの転換だ

一方アメリカ世論もより強硬になりつつある

 

そして最新鋭の兵器
自爆型ドローンの供与に動いたアメリカ
別名「カミカゼ・ドローン」
ウクライナ兵にはすでに去年?
アメリカで訓練を施している
そうだったのか



自爆型ドローン100基、米国がウクライナに提供 
戦闘長期化を視野

2022年4月7日朝日新聞 https://digital.asahi.com/articles/ASQ472CQFQ47UHBI007.html

NATOもいよいよ強硬になり
アメリカが介入の度を強め
日本でも戦争やりたがり屋たちが色めきたって、、

暗澹たる気持ちになっていたところで
ふと思いついた
そうだこれを翻訳して紹介しよう

ウクライナ平和運動家/デモクラシーナウ.jpg

ウクライナの平和運動家ユリイ・シェリアジェンコ
米「デモクラシー・ナウ!」での発言より:

我々にいま必要なのはさらなる武器でもなく、さらなる制裁でもなく、
ロシアと中国に対するさらなる憎悪によって紛争を激化させることでも
ありません。包括的な和平協議をすることです。

アメリカはこの紛争に関わりのない当事者ではありません。
逆に、この紛争はウクライナを超えるものです。
この紛争には二つの側面があります。
西と東の対立。そしてロシアとウクライナの対立です。

NATOの拡大が先にあって、そのあと2014年にキーウで
ウクライナ民族主義者らによる暴力的な権力奪取ーー
そのスポンサーが西側ーーそして同じ年に
ロシア民族主義者らとロシア軍による
クリミアとドンバスにおける
暴力的な権力奪取が起きました。

ですからもちろん2014年から、
政府と分離独立派の暴力的な紛争が始まっていたのです。
そしてそのあと、大きな戦闘があって、和平が結ばれて、
しかしこのミンスク合意は双方が遵守せず、
OSCE(欧州安全保障協力機構)の客観的な報告書でも
双方に停戦合意違反が報告されています。
そしてそれらの停戦合意違反が激しくなったあと、
ロシアの侵略ーーウクライナへの
この違法な侵略が起きたのです。

問題は、このときの平和的な解決策ーー
国連安保理も承認した国際的なものですが、
それが守られなかったというところにあります。
ですから今、バイデン、ゼレンスキー、プーチン、
習近平が交渉のテーブルに着いてこの世界を
いかにしてより良いものにするかとか、
覇権を排除し、調和を確立するか
ということを論じ合うというのではなく、
アメリカからロシアへの脅迫、
アメリカから中国への脅迫
という政策がなされ、さらには、
戦争を求めるウクライナ市民社会から
飛行禁止空域を設置せよといった要求が
なされているのです。

ところで、いまウクライナには
ロシア人に対する物凄い憎悪があります。
そしてこの憎悪が世界中に広がっていって、
それは戦争をやりたがる人たちだけにだけでなく、
ロシア人にも向けられています。しかし
ロシア人にもこの戦争に反対している人は
少なくありません。そして私が感謝したいのはーー
非暴力的なやり方で戦争に反対し、
戦争したがることに反対する全ての勇気ある人々に、
そして、ウクライナのケルソンの町で
ロシア軍の占領に抗議した人たちに、
私は感謝しています。そして軍は、
侵略してきたロシア軍は彼らに発砲しました。
残念なことです。

(中略)

ここで「ロシア良心的兵役拒否運動」の声明を
EBCO(欧州良心的兵役拒否協会)年次報告書から
引用したいと思います。

「ウクライナでいま起きているのは
ロシアが口火を切った戦争である。
良心的兵役拒否運動はロシア軍の侵略を非難し、
ロシアに戦争を止めるよう求める。
良心的兵役拒否運動は
ロシア軍兵士に対し敵対行為に加わらないよう求める。
戦争犯罪人にならないこと。
良心的兵役拒否運動はすべての召集兵に対し
兵役を拒否するよう呼びかけるものである。
その替わりとなる社会奉活動を申請すること、
あるいは医学的な根拠に基づき
兵役免除の道をさぐること。」

そしてもちろん、ウクライナの平和運動は
ウクライナの軍事的な対応を非難し、
交渉の停滞を非難するものです。
交渉が停滞しているのは
軍事的な解決を求めた結果であると
私たちは考えます。

紛争の激化は軍需産業の求めに応じるものです。
私たちはアメリカの国防長官ロイド・オースティンが
レイセオン社とつながることを知っています。
彼は以前、この会社の重役でした。
そしてレイセオンの株が
ニューヨーク証券取引所で6%値上がりしていることを
私たちは知っています。
彼らはウクライナにスティンガー・ミサイルを提供しています。
ジャヴェリン・ミサイルの製造元
(レイセオンとロッキード・マーチンの合弁)
の株は38%高くなりました。
そしてもちろんロッキード・マーチンです。
F35型戦闘機を提供しています。
株価は14%の上昇。

彼らは戦争で儲けます。そして戦争をやりたがります。
そして流血から、破壊から、もっと儲けを得たいと思っています。
そして核兵器まではなんとか拡大しないでほしいと。
人々は政府に対し戦争をする代わりに交渉をしろと要求すべきです。
今、戦争を求める動きに反対する行動が
アメリカとヨーロッパでいろいろ起きようとしています。

WorldBeyondWar.orgのサイト https://worldbeyondwar.org/
“Russia Out of Ukraine. NATO Out of Existence.”
「ロシアはウクライナから出ていけ。NATOは消えてなくなれ」
のところに紹介してあります。https://act.worldbeyondwar.org/events/

「コードピンク」はバイデン大統領とアメリカ連邦議会に対し
エスカレーションではなく交渉をと嘆願し続けています。

また4月28日には「ロッキード・マーチンを止めろ」が
地球規模で展開されます。

「NATOに "ノー" 連合」は2022年6月に
マドリードのNATO首脳会談に反対してデモ行進の予定です。

イタリアでは「非暴力運動」が良心的兵役拒否者、徴兵回避者、
ロシアとウクライナの脱走兵と連帯して
良心的兵役拒否キャンペーンを始めました。

ヨーロッパでは「平和のためのヨーロッパ」が
プーチンとゼレンスキーに欧州非暴力平和主義の
「最後通牒」を次のように突きつけると言っています:

戦争を直ちに止めろ、さもなくば人々はヨーロッパ中から集結して
非暴力平和主義者の大車列を作り、あらゆる手段を講じて
紛争地域にまで丸腰で赴き、戦闘員のなかに混じって
平和維持部隊として振る舞う。

ウクライナでは
「18歳から60歳の男でも軍務の経験のない者は
 ウクライナからの出国を認めろ」
という嘆願にこれまで59,000件の署名を集めています。

https://www.openpetition.eu/petition/online/allow-men-aged-18-60-without-military-experience-to-leave-ukraine?

デモクラシー・ナウ!(「今こそ民主主義を!」)のインタビュー動画


https://www.democracynow.org/2022/3/22/yurii_sheliazhenko_russian_invasion_week_4


左:デモクラシー・ナウ!番組司会エイミー・グッドマン(アメリカ)
右:「ウクライナ平和運動」ユリイ・シェリアジェンコ(ウクライナ)


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ハフポスト・細谷教授「”両方悪い”は不適切」の不適切(2) [ロシア/ウクライナ]

Facebookに投稿したものを収録しておく。
先のブログ記事ハフポスト・細谷教授「”両方悪い”は不適切」の不適切
の縮小版(およびいちばん下に追加情報)である:

ハフィントン・ポストが持ち上げた細谷雄一教授の
<「ロシアもウクライナも両方悪い」は不適切>
は不適切

開戦時の合法・非合法だけを問題として
一方を100%善、もう一方を100悪と決めつけ
それでその戦争の全てを裁きかねないからである

これが通れば
日本が真珠湾に奇襲をかけて始まった太平洋戦争
<悪>は日本であり
アメリカの無差別攻撃の空襲も
広島長崎への原爆投下も<善>
ということになってしまう

開戦の合法(自衛)・非合法(侵略)のみで
以後片方のやることがすべて<善>
もう片方のやることがすべて<悪>
と断じるのは間違いだ
しかし細谷氏とそれを持ち上げるハフィントン・ポストは
結果的にそうしてしまっている

片方が100%善で、もう片方が100%悪
というのは、戦争ではまずありえない
というのはーー
戦ううちに捕虜への虐待とか
(捕虜の処遇に関する国際法違反)
非戦闘員や非軍事標的への攻撃や
(国際人道法「区別原則」違反)
禁じられてい過度の苦痛を与える兵器の使用や
(国際人道法「比例原則」違反)
傭兵の使用(傭兵禁止条約違反)や
国際法違反は程度の差こそあっても
(いまウクライナ戦争では圧倒的にロシア側に多いようだが)
どちら側にも起き得ることである
たとえ一方の侵略(悪)と
もう片方の自衛(善)で始まっても

それが「戦争に片方が100%善、片方が100%悪はない」の意味するところ
だから「戦争に "片方がすべて善、片方がすべて悪" はない」
と言いたい

上に書き並べた通り国際法上からもそうだ

しかるに細谷教授の「論考」ならびに新聞のその応援記事は
それを「どっちもどっち論」のような矮小化したものに
不当にひっくるめてしまうのだ

私なぞ「ロシアの侵略も悪いがウクライナの自衛も悪い」
などとはどこにも言っていない。

ところが細谷先生の「論考」は私のような者の反戦論までもが
まるでそう言っているかのようにしてしまい
危険である
不適切である

ウクライナ支援一辺倒に傾斜していく
今の日本の空気
そこに私は非常に危ういものを感じる
細谷「論考」やそれを持ち上げる新聞記事も
その空気を煽ってしまっている
意図するしないに関わらず結果として

ウクライナ側の問題に少しでも触れようものなら
おまえはウクライナにケチをつけようというのか!
おまえはロシアびいきか!
プーチン礼賛者か!
陰謀論者か
と言った目で見られる今の日本

保守派、自民支持者らからだけではない
リベラル派からもだ
今はロシア軍のおぞましい虐殺行為が伝えられる中だけに
特にそうだ

その先に待っているもの

ハフィントンポストの記事は
2万人が「いいね」「決定版」と
いかにも < 勝負あった > かのような印象を刷り込む

空気を読むのが専らのこの国民に
2万人が「いいね」を押したのかーー「決定版」かーー
と同調させてしまうように書かれている

そうして日本国民は
いま安倍晋三らが叫んでいることに
手もなくコロッと同調させられてしまうことだろう

「アメリカと核を共有せよ」
「防衛費を増やせ」
「6兆円だ」「GDP比2%だ」
「打撃力を持て」
「基地攻撃に限ることはない」
「今こそ憲法改正を」

これは破滅の道である
きょうのロシアは
あすの日本だ

「ロシアもウクライナも両方悪い」は不適切。
細谷雄一教授の連続ツイートが
「WEBで読める決定版と言える論考」と反響
ハフィントン・ポスト https://www.huffingtonpost.jp/entry/ukraine-russia_jp_6243c3fae4b0e44de9bab752

のら猫寛兵衛
『ハフポスト・細谷教授「”両方悪い”は不適切」の不適切』
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2022-04-04

ハフポスト・細谷.jpg


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ハフポスト・細谷教授「”両方悪い”は不適切」の不適切 [ロシア/ウクライナ]

ハフポスト・細谷.jpg

ハフィントン・ポストが持ち上げた
細谷雄一教授の
<「ロシアもウクライナも両方悪い」は不適切>
に割り切れない思いがしている

開戦時の合法・非合法だけを問題として
一方を100%善、もう一方を100悪とし
それでその戦争の全てを裁きかねない
からである

これが通れば
日本が真珠湾に奇襲をかけて始まった太平洋戦争
<悪>は日本であり
アメリカの無差別攻撃の空襲も
広島長崎への原爆投下も
<善>
ということになってしまう

開戦の合法(自衛)・非合法(侵略)のみで
以後片方のやることがすべて善
もう片方のやることがすべて悪
と断じるのは間違いだ
しかし細谷氏とそれを持ち上げるハフィントンポストは
結果的にそうしてしまっている
少なくとも世の反応で見る限り

今やるべきは戦争に反対すること
戦争を止めること
そこを後押しすること

片方が100%善で、もう片方が100%悪
というのは、戦争ではありえない
というのはーー

戦ううちに捕虜への虐待とか
(捕虜の処遇に関する国際法違反)
非戦闘員や非軍事標的への攻撃や
(国際人道法「区別原則」違反)
禁じられてい過度の苦痛を与える兵器の使用や
(国際人道法「比例原則」違反)
傭兵の使用(傭兵禁止条約違反)や
国際法違反は程度の差こそあっても
(いまのウクライナ戦争では圧倒的にロシア側に多いようだが)
一般的に戦争ではどちら側にも起き得ることである
たとえ一方の侵略(悪)と
もう片方の自衛(善)で始まっても

それが
「戦争に片方が100%善、片方が100%悪はない」
の意味するところ
だから一般論として
「戦争に "片方がすべて善、片方がすべて悪" はない」
と言いたいのだ

上に書き並べたとおり国際法上からもそうだ

しかるに
細谷教授の「論考」ならびにハフポストのその応援記事は
それを「どっちもどっち論」などと矮小化したものに
不当にひっくるめてしまう

私なぞ
「ロシアの侵略も悪いが
 ウクライナの自衛も悪い」
などとはどこにも言っていない

ところが細谷先生の「論考」は
私のようなものの反戦論、非戦論までもが
まるでそう言っているかのようにしてしまい
危険である
不適切である


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要は
いかに戦争を早期に終わらせるか
である

しかし
ウクライナ支援一辺倒に傾斜していく
今の日本の空気
そこに私は非常に危ういものを感じる

細谷「論考」や
それを持ち上げる新聞記事も
その空気を煽ってしまっている
意図するしないに関わらず
結果として

ウクライナ側の問題に少しでも触れようものなら
おまえはウクライナにケチをつけようというのか!
おまえはロシアびいきか!
プーチン礼賛者か!
といった目で見られる今の日本

保守派、自民支持者らからだけではない
リベラル派からもだ
今はロシア軍のおぞましい虐殺行為が伝えられる中だけに
特にそうだ

その先に待っているものは、、

なぜ細谷氏もハフポスト記事も
両方危険か

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目論見が外れたプーチン~終わりの始まりと地獄絵(3) [ロシア/ウクライナ]

20220223ax01S_o.jpg

日本政府も日本のメディアもおとといから一斉に
ウクライナの地名をロシア語風の表記から
ウクライナ語風に改めている

「キエフ」→キーウ
「チェルノブイリ」→チョルノービリ

どこまでもゼレンスキーと軌を一に
敵性語の一掃?

ウクライナの首都等の呼称の変更 外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000813.html

言語はウクライナの複雑で微妙な問題
紛争の種の一つ
ソ連時代にロシア語化が進んだウクライナだが
ソ連崩壊・ウクライナ独立後にウクライナ語が復権
ゼレンスキー政権に至ってロシア語追放が押し進められ
ついにロシア語による公教育も完全に廃止したか
というところ


上の地図・数字はウィキペディアより拝借
少し古い数字だがまだまだロシア語話者は多そう

左下:
ウクライナ語話者(緑)とロシア語話者(黄)
の分布(2001年)。
棒グラフはウクライナ語は紫、ロシア語は水色、
1989年は淡色、2001年は濃色

右下:
ロシア語の第二公用語化に賛成する割合(2005年)。
西部のリヴィウ州、ヴォルィーニ州、テルノーピリ州
の3州は賛成の割合が低い(黄緑)。

戦争中にそんなに焦らずともと思うが
他所の国のこんな微妙な問題に
どんどん首を突っ込んでゆく日本
私はそこに危ういものを感じる

現地音に近づけるならウクライナも
ウクライーナか
だったらわしらもお願いしますと
スオミ(フィンランド)とか
サカルトヴェロ(「ジョージア」なんで英語やねん)
とか言い始めるよ
ネーデルラントとかエスパーニャとか
アルヘンティーナとかも
現地音で呼んでーな

ロシア軍はここに来てそのウクライーナの
首都キーウ攻略をいったん諦めたか
部隊を一部ベラルーシに引き始めた
しかし首都周辺に集結していたロシア軍の
「20%以下」に過ぎず「撤退ではなく」「再配置」
と米国防総省
首都への砲撃や空爆は続いているという

ロシア軍の一部はベラルーシへ、米国防総省「撤退ではなく再配置」
2022年3月31日 朝日新聞 https://digital.asahi.com/articles/ASQ30234VQ30UHBI003.html

しかし首都を陥落させ
ゼレンスキー政権を
ロシアの傀儡にすげかえる
というプーチン当初の狙い?は
かなり目論見が外れたようだ

首都の包囲は緩める一方で
東部ロシア語地域に動きを集中させる
ともロシア側は言い始めている

ここぞプーチンがロシアに併合させよう
と狙っている地域である



ウクライーナのルハーンシク州ドネツィク州
(両州あわせてドンバス地方)のそれぞれ南部を
親ロシア派勢力が占拠して独立を宣言したのが
2014年(ロシアがクリミアを併合した年だ)

それぞれーーこんどはロシア語だがーー
ルガンスク人民共和国(人口150万)
ドネツク人民共和国(225万人)
を名乗ってきた。
これをウクライーナは認めない
以来、戦闘を続けてきた。

プーチンはこの2つを独立国家として承認し
その3日後に始めたのが今回の
ウクライーナ侵攻だったのだ




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そしてそのルハーンシク(ルガンスク)の親ロシア派が
ロシアへの編入を問う住民投票をと
ここへきて言い始めた

これぞ
2014年にクリミアをロシアに編入させたプーチンの
「法的偽装」の手口である

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目論見が外れたプーチン~終わりの始まりと地獄絵(2) [ロシア/ウクライナ]

手こずるロシア軍
プーチン政権には内部崩壊の兆し
追い詰められて大量破壊兵器?

目論見が外れたプーチン.jpg

ゼレンスキーの国会演説は
軍事援助をせがむ相手ーー
アメリカやイギリスの議会に対するものとは
一味違った

平和憲法で軍事面の協力では
そもそも多くを望めない日本
米議会への演説で真珠湾への言及したが
それに日本の世論が反応したことにも
配慮したのか

「アジアで初めてロシアに圧力をかけたのは日本」
と謝意
ロシアの侵攻を「ツナミ」になぞらえ
チェルノブイリ原発に触れて
フクシマを抱える日本人の共感を誘い
「サリン」にも言及
経済制裁への一層の強化と
復興への協力を求め
国連改革を訴えた

国連改革は重要な点だ
ロシアにもはや常任理事国の資格はあるまい

しかしウクライナといえば
日本が脅威を感じる北朝鮮、中国と
軍事協力をしてきた国だ

ミサイル技術で
ウクライナと北朝鮮、長年の「闇の関係」
2022.03.04 朝日新聞 https://globe.asahi.com/article/14561754

記事によると
北朝鮮の元政府関係者の脱北者(2017年)が
「北朝鮮で働くウクライナ人科学者」として
9人の名前を上げているという

外交官だった別の脱北者によれば
1991年のソ連崩壊で職を失った
ウクライナやロシアなど旧ソ連の科学者を
北朝鮮は約50人雇ったという
目的は核兵器とミサイルの開発だ

1993年北朝鮮は日本のほぼ全土を射程に収める
ノドン中距離弾道ミサイル(射程1300キロ)の
試射に成功

2017年に北朝鮮が完成した「白頭山エンジン」は
ウクライナが1960年代に開発したものと酷似。
韓国軍関係者も「北朝鮮独自で開発したとは考えにくい。
国際的な協力を仰いでいるはずだ」と証言しているそうだ。

2018年にはアメリカの科学者も言った:
「北朝鮮はミサイルのモーターを
 ウクライナから買っている」

2017年北朝鮮は白頭山エンジン搭載の
「火星12」(射程約5000キロ)の試射に成功。
今年2022年1月にも火星12を発射している。

北朝鮮は潜水艦も
ウクライナから入手したらしい

ただウクライナ政府は
北朝鮮との軍事協力を否定

一方、中国の空母や航空機エンジンも
ウクライナから、、

ウクライナ侵攻に習近平が頭を抱える理由 
空母をウクライナから購入、食糧問題にも影響
2022年03月23日 デイリー新潮 https://www.dailyshincho.jp/article/2022/03230557/?all=1

記事では
中国の空母、遼寧はウクライナから購入したもの
一帯一路構想でもウクライナは重要な拠点
航空機のジェットエンジンはウクライナから購入してきた
中国製のものもウクライナ人技術者の指導を受けているもよう
ホバークラフト揚陸艇、軍艦用ガスタービンエンジンも
ウクライナから輸入
中国にとってウクライナは兵器や軍事技術の
重要な調達先
という見方を紹介している

しかし私には特にこの時期
北朝鮮がやたらとミサイルの発射実験を繰り返すのは
(3月半ば以降10数回?)
単に4月15日が金日成の誕生日というだけではない
ウクライナの侵攻で注目されないので
自己アピールあるいはそのどさくさに紛れて
というだけではない
という気もしている

これらのミサイルのエンジンは
ウクライナの協力で得られたものですよ
そんな国を応援するのですか?
そんな密かなメッセージが込められていないか?
プーチンの意向をくんで、、
というのは考え過ぎだろうか

写真:朝鮮通信

もしこのミサイルが間違って日本本土に
誤って着弾したりしようものならどうなる、、、

いずれにせよウクライナは
中国や北朝鮮に兵器や軍事技術を提供し
日本に脅威を感じさせているのに
自分達が困ったからといって
日本に軍事支援をお願いするなんて
さすがにそれはできない
ということでもあったのでは?

それにしてもウクライナ支援のジレンマは深刻だ

ロシアがキエフを陥落させるも修羅場
こう着して長期戦も修羅場
かと言って
ロシア軍を追い詰めれば
やぶれかぶれの大量破壊兵器が使われるかもしれず、、

しかし日本は
ウクライナ支援一色
(というか黄色と青の二色なんだが、、
 国会演説のとき大きなあくびをしていた
 林外相も青のスーツに黄色いネクタイ)

ウクライナを100%応援しないと
非国民あつかい人非人あつかい
異論を封殺
改憲まっしぐら



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しかし
ロシアは要人の辞任や行方不明?など
プーチン政権瓦解の兆しも見える

プーチン政権が内部から倒れてくれれば、
侵攻の人的被害は
これ以上増えなくてすむが、、

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ゼレンスキーの国会演説 援助の要請に応じるも地獄 断るも地獄 [ロシア/ウクライナ]

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2022年2月23日夕刻ゼレンスキーが
日本の国会に向けて演説する

ゼレンスキーからたとえば
こんなふうに言われたらどうする日本

「…私の国ウクライナは
突然ロシア軍に侵略され
今もなお無差別の
激しい攻撃を受け続けています
多くの住民を殺され
住宅も劇場も
病院も学校も破壊されています

でも私たちは最後まで戦います
どうか私たちを支援してください

ウクライナは今
ロシア軍によって化学兵器や
核兵器が使われかねない状況になりつつあります

そういった所まで行かないよう
飛行禁止空域を作ってほしい
航空機を提供してほしいと
欧米の国々にお願いしましたが
聞き入れてもらえませんでした

日本の方々が
原爆を広島と長崎に落とされ
筆舌に尽くしがたい苦しい思いをされてきたことを
私たちも聞き及んでいます

他の国でまた同じような地獄絵が繰り返されることは
日本の皆さんなら望まれないと思います

でも日本の技術があれば
それを防ぐことができるかもしれないのです

それは日本の持つ優れた光学衛星技術です
日本のSAR衛星
これがあれば夜間でも悪天候でも
地表の状況が分かるのです
ロシア軍がどこにいて
何をしようとしているかも
丸見えになるでしょう

核兵器を使う前兆も
つかむことができるでしょう
どうかこの技術を、、、」


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目論見が外れたプーチン〜終わりの始まりと地獄絵(1) [ロシア/ウクライナ]


319クリミア併合8周年集会プーチン.jpg

クリミア併合からちょうど8年
ウクライナ侵攻開始から1ヶ月弱 
プーチンの終わりの始まりか

さまざまな数字が上がっているが
ウクライナに侵攻したロシア軍の死者は
7,000人(英国防省)
ウクライナのゼレンスキーは13,000人と言っている
投入されたロシア軍は19万人だから
いずれにせよかなり高い割合だ

ロシア軍、7000人死亡か ウクライナ侵攻停滞 遠距離攻撃は続く
毎日新聞 2022/3/18 https://mainichi.jp/articles/20220318/k00/00m/030/016000c

クリミアは今
ロシア軍兵士の火葬場と化しているという
ほんらい土葬というのがロシア人の習わしだというのに
なぜ焼くのか 
クリミアで
24時間体制で

これは兵士を
遺体としてロシアに帰すことを避けているのだ
と慶應大学の廣瀬教授がテレビで言っていた
家族の反応が激しくなるのを避けようということだ
国内でプーチンへの反対が起きるのを気にしているのだ

今ロシア軍の士気は低い
侵攻の動きが滞っている
なかなか先に進めない
食料も十分ではない
商店を略奪したりもするそうだ



プーチンの目論見が外れている
2日でキエフを陥落できると見ていた
とも言われる
捕虜になったロシア兵の話だと
戦場に送られるとは思っていなかった
訓練と聞かされていたり
平和維持活動と思っていたり

一方でウクライナ軍は8年前とは違う
思いのほか強い
中々先へ進めぬロシア軍

そんななかロシア国内に不協和音の兆しも見える
いくら報道を統制しても
国民も何かおかしいと気づき始める
反戦の動きも出てくる
プーチンは国外、国内、2正面の戦い、、

しかし引くに引けないプーチン
このまま目的を達することなく撤退はできない
制裁と戦闘でロシアもウクライナもボロボロにして
目的も達せずに撤退に追い込まれようものなら
プーチンの威信は失墜
政治生命も終わりではないか

しかしいつまでもモタモタもできない


写真はTBS「報道1930」の画面から https://bs.tbs.co.jp/houdou1930/

プーチンが核の特別態勢を命じた時
軍のトップはうかない顔をしていた
軍から体制が崩れるということはある
ドイツもロシアも革命のきっかけは
兵士の反乱だった
とは河野克俊元統合幕僚長の指摘

プーチン氏、核戦力含む特別態勢を命令 「欧米の攻撃姿勢に対抗」
2022年2月27日 朝日新聞 https://digital.asahi.com/articles/ASQ2W7RPQQ2WUHBI048.html

プーチン氏、核抑止部隊に「特別警戒」命令
2022年2月27日 BBC https://www.bbc.com/japanese/60543765

プーチンは「戦争犯罪人だ」(バイデン)



「プーチンは殺人的独裁者。ごろつきそのもの」(バイデン)



ハーグの国際司法裁判所からは
侵攻停止命令

いよいよプーチン、終わりの始まりか



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これから懸念される地獄絵

局面打開にとロシアは
チェチェンやシリアから部隊を投入
化学兵器~核兵器、、、

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米議員らに「リメンバー・パールハーバー!」とゼレンスキー 日本の議員には何と言う? [ロシア/ウクライナ]

真珠湾を思い出してください.jpg

「リメンバー・パールハーバー」

ウクライナのゼレンスキー大統領が
アメリカの議員らに向け演説した

日本の国会議員に向けて演説するなら
いったい何と言うだろう?
https://www.bbc.com/japanese/video-60777265

「臥薪嘗胆」?
「鬼畜米英」?
「八紘一宇」?
「大東亜の聖戦」?
「欲しがりません勝つまでは」?
「耐え難きを耐え忍び難きを忍び」?
「天皇陛下万歳!」??

ゼレンスキーが真珠湾を持ち出したので
日本の右派が慌てている模様

ウクライナ、ウクライナと応援していたのに
こともあろうに真珠湾を持ち出して
日本のことを悪く言われた
失望させられた
と言うのだ

もう応援しない
と言い始めた人までいる

確かにゼレンスキー
不用意といえば不用意だ

「リメンバー・パールハーバー!」

「思い出してください」
とBBCでも訳してあるのだが

- 思い出してよ
- えーと、あれは、1941年の12月に、、

というようなことではない

「言語行為」としては
< 復讐を誓う>
ということだったのだ
少なくとも当時は

Remember Pearl Harbor!

忘れるな!
卑怯な憎っくき日本に
いつか必ず復習しようぜ!

日本人に対する敵愾心、復讐心をかきたて
勇気を鼓舞し、復讐を誓い、
団結を確認する

そういう合言葉

当時はそうだったし
今でもそううけとめられかねない
特に日本人にとっては
実に生々しい言葉なのだ


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まだ決まってはいないが
英、米、加、独に続き
日本の国会議員に向けて
演説をするとして
ゼレンスキー
何と言うのか
左派や護憲派は警戒もしている

なにせ「ハト派」のはずの岸田からして

「今こそ改憲を!」

などと叫び始めている
今日この頃なのだから

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旧ソ ネンコを噛む(1)柔よく剛を制す [ロシア/ウクライナ]

プーチン少年の背負い投げ.jpeg

「柔道がなかったら自分は
 どうなっていたか分からない」
(ウラジーミル・プーチン)

プーチンは1952年生まれ(私と同い年)
父親もウラジーミルといい
海軍の兵士だったが退役後
車両工場で働いた
祖父はレーニンとスターリンの
別荘の料理人だった
母親も工場労働者
家は貧しく
アパートは台所とトイレが共同
風呂も共同浴場(バーニャ)に通ったという
(名越健郎『独裁者プーチン』文春新書)

少年時代は
「不良、、と言うか、チンピラだった」

と言うプーチンだが、格闘技を始め、
ボクシング、サンボを経て
たどり着いた柔道
そこで更生した
ということのようだ。

プーチンは柔道の山下泰裕のことを
「最も尊敬する日本人」
と言っているのだが
ロシアのウクライナ侵攻で
日本は国民もメディアもさながら
「一億総ロシア嫌い」状態。

その山下もここへ来てプーチンとは
「そんなに親しい仲ではない」
と言い始める始末。

山下泰裕会長 プーチン大統領とは
「皆さんが思うほど親しくない」
3月1日 デイリースポーツ
https://www.daily.co.jp/general/2022/03/01/0015100837.shtml

これはないよと思った。

「私は肥後もっこすですけん
今も友情は変わりまっせん」
て言いなっせーー
てにゃ言わんばってん
もっと言うべきことはあったと思うとです

「力ずくで攻めても
 柔よく剛を制す
 ですから」

いや
模範的な答えとしてはこうか

「柔道を通じて尊敬し合う仲だけに、
 彼が戦争を始めたことはとても残念です。
 罪もない多くの市民の命が奪われています。
 プーチン氏には、早く
 理性を取り戻してほしいと思います」

水際の不手際 No. 212 柔道の新しい技




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このことをフェイスブックに書いたら
山下にはがっかりしました
という返信をもらった
保身に走っている
というのだ

私も同感
「一番尊敬する日本人」の地位を
自分からかなぐり捨てるとは
いかにももったいない

戦争終結に向け
孤独な独裁者(?)に語りかけられる
数少ない一人かもしれないのに、、

しかし一方でこういう記事もある

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