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アメリカはロシアと代理戦争を戦ってると米元高官 [ロシア/ウクライナ]

パネッタ.jpg

「アメリカはロシアと代理戦争を戦っている」

アメリカの元国防長官/元CIA長官・レオン・パネッタ
ブルームバーグ・ニュースのインタビューで

日本ではSNSで
ウクライナの戦争を「代理戦争」
などと言おうものなら
間違っている、無知だ、陰謀論だ、
反米左翼だ、ロシアのスパイだ、などなど
罵声を浴びせられ
ほとんどタブーである、、
というか
タブーにしたい人たちがいるようだが、、

当のアメリカの元高官が「代理戦争」言うてますがな

番組司会者:(1:38)

コーエン元国防長官もきのう、
ロシア軍が市民まで殺してる時に、
ロシアを挑発するも何もないだろう
と言っていましたが(アメリカなどが
ウクライナに)軍事援助のやりすぎで
ロシアを挑発してしまう
ということはないですか?

パネッタ:

ボコボコにやられてる時に
相手に手加減も何もないです。
そういう状況ですよ。
我々は紛争に関わっていると思います。
これはロシアとの代理戦争です。
そう言われてるかどうかはともかく
実質的にそうなんです。
それだから
我々は可能な限りの武器をウクライナ人に与えて
彼らがこの非常に勇気ある戦いを続けられるように
しなくてはならないのです。




きのう紹介したニューユークタイムズの記事
そこで引用されていた専門家も
「代理戦争」と言わんばかりの口ぶりだったが
パネッタは正直に白状している
これは代理戦争だと

最後にパネッタ、
外交交渉はテコがなければラチがあかない
テコを手に入れるには
戦ってどれだけ「ロシア人を殺す」かだ
と言った。

これはパワー・ゲームだ、
プーチンはパワーなら理解する、
外交はあまり理解しない、
とも。。

しかし、ウクライナ人にしてみれば
アメリカの代理で戦ってるつもりは
さらさらないだろう。


それにしても、
外交で立場を強くするには、ロシア人を殺すこと、
と言ったのには驚いた。


“Make no mistake about it: Diplomacy is going nowhere unless we have leverage, unless the Ukrainians have leverage, and the way you get leverage is by, frankly, going in and killing Russians. That’s what the Ukrainians have to do. We’ve got to continue the war effort. This is a power game. Putin understands power; he doesn’t really understand diplomacy very much.”



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なぜ「代理戦争」を言いたがらない

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人それぞれに理由はあるだろうから
「代理戦争」の否定にこだわっている人たちのことを
十把一絡げにしてみんな「こうだ」
とは私は言わない

外国にはこのような冷静な論説もある
Why it’s wrong to call this a proxy war
『これを代理戦争と呼ぶのはなぜ間違いか』
https://www.spiked-online.com/2022/04/28/why-its-wrong-to-call-this-a-proxy-war/

しかし日本の代理戦争否定論者たちは
「代理戦争」と言っている人たちを
一つにひっくるめて
「勉強不足の感情的な反米左翼」
などと罵る傾向があるようだ

一口に代理戦争否定論者と言っても
アメリカ様が悪く言われるのは
どうしても我慢できない
というアメリカ万歳の人かも知れないし
ウクライナは自らの自由と独立のための
聖なる戦いをしているのに
全くもってけしからん
と憤っている人かも知れないし
和平の道を閉ざして戦争を継続させよう
という勢力に加担する人とか
防衛関連株を持っている人とか
単に純粋にウクライナの聖戦を信じている人
学問的な定義かこうだからという杓子定規の人
そのほかいろんな理由、事情でそうなのだろうが
いずれにせよやたら感情的な人が多い気がする
何やら怨念がこもっている感じ、、

極端な人がけっこう多い
ウクライナへの武器支援に反対する人がいると
「戦わずに降伏しろというのか!」
とくってかかる
「自分は弾の飛んでこない安全な所にいて!」
などと

(ノーム・チョムスキーの著書を
 ウクライナ語に訳しているウクライナ人も
 同じようなことをチョムスキーに言っていたが、、)

降伏しろと言っている人も実際いるようだが
私などはそうではない
のに下手すると私なども白旗派に
ひっくるめられてしまう

私は和平協議に力を入れずに
武器のみを供与し続けることに反対
と言っているのである

この人もそのようだ

アメリカはロシアに対する自国の思惑がある
〜ウクライナは米露代理戦争のグランド・ゼロ
ジェレミー・スカヒル
The U.S. Has Its Own Agenda Against Russia
Ukraine is ground zero for the expansion of the U.S.-Russia proxy war.
https://theintercept.com/2022/04/01/russia-ukraine-proxy-war-washington-diplomacy/

ジェレミー・スカヒル:

ウクライナで起きている戦争は
プーチンの侵略戦争であると同時に
アメリカ、NATOとロシアのより大きな
地政学的な戦いである。

「我々は紛争に関わっている。
 これはロシアとの代理戦争だ。
 そう言われてるかどうかはともかく」

 オバマ政権でCIA長官と国防長官を務めた
 レオン・パネッタはそう言った。

「今、プーチンに対処する唯一の方法は、
 腹をくくって、可能な限りの
 軍事援助を行なうことだ」と」

しかし、

「モスクワとの代理戦争で
ワシントンとその同盟諸国がいま用いている
戦略や行動は、必ずウクライナや
その国民のためになると思うべきではない。
同様に、ウクライナの西側への
軍事支援と行動の要請は、
それがいかに正当で誠実なものであるとしても、
必ずしも世界のためになるものではない。
特にそれが核戦争や第三次世界大戦の可能性を
高めたらそうである。
このシナリオを回避するために、
ロシアが言うところの懸念や
侵攻の理由に耳を貸し
この戦争を交渉によって解決しよう
とすることは、
プーチンへの降伏ではないし、宥和でもない。
それは常識である」

こうジェレミー・スカヒルは書いているが、
これこそまさに、先に紹介した元国連安保理議長の
キショア・マーブハニが言っていたこと
そしてそこで紹介されていた
ヘンリー・キッシンジャーの提案した
解決策である。

「地政学においては、道義を問うと同時に、
冷徹に分析もせねばならぬ。
その冷徹な論理を無視はできない。」(マーブハニ)

『戦争をウクライーナで終わらせる平和作りの人はいずこに』
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2022-04-26

地政学の常識なのだ。交渉。
主張をぶつけ合い、妥協できるところは妥協し、
解決に至る、ということ。

そしてそれは
日本の東郷和彦・元大使が言っていることでもあった。
これはまた別の日にもっと詳しく紹介したい。


ウクライナはNATOに加盟せず、中立国となる
ということ。
そしてそれは、ゼレンスキー本人も、
テーブルに乗せると言っていることなのだ。

ジェレミー・スカヒルは言う。

「ウクライナの運命とか一般市民の生命
ということを考えれば
西側からさらなる支援を、ということになるが、
そうして戦争が長引けば、
まさにそのウクライナの人々がもっと苦しみ、もっと死ぬ
ということだ。
西側のメディアは、
受け入れられる結末はただ一つ、
という形で報道しがちである。
すなわちウクライナの決定的な勝利。
すなわち、ウォロディミル・ゼレンスキーの政府が
ロシアの侵略の恐怖をはねのけて立ち上がり、
クリミアやドンバスを含む領土のすべてを
完全掌握するということ。
ウクライナが自由で独立した国家として
自由にNATOにも加盟でき、
ロシアはそのような動きの影響を
とやかく言う資格は一切ないということ。
そのような終着点しか認められないのであり、
そこに少しでも達しないものを受け入れることは、
ロシアの勝利であり、
そんなことは検討するだに値しない裏切りであると」

しかしそれでは、ウクライナの要請に
ちゃんと答えることができたと
道義的にはいい気持ちがするかも知れないが
ウクライナには単に自衛のみならず
アメリカや西側政府の思惑まで
しょいこませてしまうことになり
おかしい、間違っている、
とジェレミー・スカヒルは言うのである。


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このことでもよく分かるのが
アメリカが(日本もそうだ)
ウクライナを支援するのには
不純な動機が混じっている
ということ

ロシアの非人道的な行為
犯罪的な行為に憤慨している
というだけのことなら
たとえばパレスチナの紛争では
イスラエルではなくパレスチナ側に着くはずだ

イスラエルもプーチンのロシアのように
国際法違反の兵器を使い
国際法違反の攻撃を行い
国際法違反の入植や壁の建設を行ない
住宅や学校や病院や救急車を攻撃し
一般市民、女、子供、幼児を殺し
浄水場や発電所を破壊する
という国際法違反だ

なのに日本だってその「イスラエルと
共にある」なんて言ったのだ

今でこそロシアのことを散々
国際法違反と言って
ウクライナに付いているくせに






アメリカがそしてNATOが
ウクライナを支援するのには
ウクライナが戦っている相手がロシアだから
という面がある



(バイデン:プーチン、やめさせる)

その意味でこれは
NATOやアメリカとロシアの
代理戦争なのである。
レオン・パネッタが白状したように。


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ゼレンスキーも交渉を拒否してはいない
NATO非加盟、中立化を
テーブルに乗せる用意があると言っている

あとは東部の州の扱いで落とし所を見つければ
合意も可能
凄惨な戦争を早期に終える道がここにある

交渉の道を閉ざしているのは
アメリカ、NATOではないのか
そしてそれにただ従うだけの日本

アメリカもNATOもこれまで
ウクライナに軍人を送りこんで
ウクライナ人の訓練をやってきて
戦争が始まるとなると引き上げ

今はみんなして寄ってたかって武器を与え
NATOに戦禍が飛び火せぬようと
アメリカはロシアをやっつけようと
それぞれの思惑で戦争を継続させている

これを代理戦争と言わずに何と言う


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「(意思に反してでも)「戦わせる」という要素」は
ウクライナにはある。
18歳ー60歳の男は国外に避難することを法律で禁じられている上
良心的兵役拒否も認められていないようだし。

『ウクライナの平和運動家ユリイ・シェリアジェンコの言葉』
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2022-04-08

そして「生きがいの大国が自国の利益のために」
というならまさにその通りではないのか

オースティンが「ロシアの弱体化」と言い始め
バイデンが「プーチンはその地位にとどまることはできない」

パネッタが認めた通りだ
「これは代理戦争だ」

最後までお読みくださりありがとうございました



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今は交渉を急ぐ時。大量破壊兵器が使われる前に。

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