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椿六十郎 [人生]

きのうの『用心棒』に続いてきょうは『椿三十郎』。
二日続いて朝から三船敏郎の黒沢映画がテレビで見られるという幸せ。

ベランダの椿を見たら、討ち入りの合図に使ったわけでもないが、花は落ちていた。代わりに桜のつぼみがいよいよほころびそうだ。

入江たか子が(と言っても若い人は知らないだろうが)、椿三十郎に向かって、あなたはギラギラして、抜き身のようだ、ほんとうにいい刀は鞘に納まっているもの、なんてことを言う。

今の日本もギラギラして、アメリカから買わされる「刀」をしこたまため込んで、それをいよいよ抜き始めている。敵基地攻撃論だのをおおっぴらに始めるわ、核兵器禁止条約の交渉には不参加を決めるわ。刀は鞘に収めて、外交にもっと力を入れないと、合図がこないうちに討ち入りを始めかねない。中国人ブロガーをこれまで35人招聘して日本を直にみてもらったという取り組みの案内が来たが、これなぞ、高いアメリカの兵器を買うよりよほど抑止力があると思う。

鞘に納まらない浪人と言えば、自分も、切れ味こそ悪いが、鞘に納まったことのない素浪人だ。椿三十郎が握り飯を食う場面があって、自分も食いたくなって、こしらえてみた。椿六十浪?

ゴロが悪いな。七十郎ならまだしも。ようやく冬の寒さも終わり、やれやれまた1年なんとか生きのびたというところ。あと5年、生きてられるだろうか。

椿落ちせめてなりたし七十浪

ここしばらく道を歩くと右肩がピクピクッ
としそうだ。



 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓以下、フェスブックのお友達とのやりとり:

 お友達:『椿三十浪』、私も見てました。少しも古くならないですね。正義感だけで実力のない若いエリート侍。悪い奴に踊らされる下っ端の侍。権力に取り入る才気走った野心家。ただ、椿三十浪に匹敵する快刀乱麻は期待できないのが現実社会の厳しいところでしょうか。
先見の明と権謀術数の智、実行力を兼ね備えてでもいない限り、魑魅魍魎の跋扈する政治の世界を正すなどということはできないのでしょうね。

 のら猫:黒沢映画は何か学芸会というか文化祭の芝居というか、臭い演技に設定も臭い感じがするのですが、そこが逆に良くて、見るたびに違うことをいろいろ考えさせる。今は失われ行く昔の日本へ郷愁や生そのものへの名残惜しさで見ているところが大きい自分なのですが、ご指摘の登場人物らの対比、私も考えました。

そして、今の政治の状況などに照らして、毎日のようにフェイスブックやツイートやブログに安倍政権の出鱈目を書き綴っている自分などその「正義感だけで実力のない」「踊らされる下っ端」もいいところ、全く無駄なことをしている。しかし無駄と言えばこれくらいこれまでの人生がまったく意味をなしていない自分の壮大な無駄を思えば今更なんということもない。

ただ、椿三十郎みたいなやつはいないのか? それともこれからあくびしながらやおら現われて、てめーらみんな間違ってる、それじゃあいつらの思うつぼだ、なんてことにならないものか、とも思いました。誰もいないなら俺が椿三十郎役引き受けた、と言える能力と気力と体力が自分にあったらいいのですが…。暇ならけっこうありますが…。ま、とりあえずは、三十郎ばりに「腹減った、何か食わせろ!」



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フェスブックでも映画のこと書いてたかもしれないが、これだけしか思い出せなかった: ベトナム: カンボジア:


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