そんなパナマ! サンダースは早くから租税回避を批判していた [アメリカ大統領選挙 2016]
バーニー・サンダースは2011年にすでに租税回避地を批判し、パナマとの自由貿易協定に反対していた。
金持ちや大企業が国外に金を形だけ移してアメリカに本来払うべき税金を払っていない。国の借金がかさみ、財政赤字の削減に苦労しているときに、自由貿易協定となれば、海外に税金を逃れて移される資金を取り締まることもできなくなる、と。
2011年、連邦議会でのサンダースの発言を訳す:
パナマとの自由貿易協定についてひとこと言わせてください。パナマは非常に小さな国です。パナマの1年の経済の生産高はわずか267億ドル、すなわちアメリカ経済の0.2パーセントに過ぎません。ですから皆さんの誰もこの国との貿易で、アメリカの雇用が大きく伸びるなどとは言わないでしょう。ではなぜパナマとの貿易協定なのか? 何なんだこれは? ということになる。ところがです、パナマはお金持ちのアメリカ人や大企業にアメリカの税金を逃れさせるということにおいては世界一なんです。お金を海外のタックス・ヘイブン租税回避地に隠してあげるんです。
そしてパナマとの自由貿易協定でこのまずい状況がさらにまずくなります。私は予算委員会のメンバーですし、議長もそうですね。そして証言を何度も何度も聞きました。我が国は毎年最高で1,000億ドルの税金を徴収しそこなっていると。企業が資金をケイマン諸島、バーミューダ、そしてパナマに隠すからです。この貿易協定でこの状況がさらに悪化します。「税の正義を求める市民たち」という団体によればこうです。
「租税回避地には3つの特徴がある。
所得税がないか非常に税率の低い所得税がある。
銀行機密法があり、
税に関する情報交換では他国と協力しない。
パナマはこれら3つの特徴のすべてを備えてる。そしてパナマは恐らく最悪であろう」
「税の正義を求める市民たち」はこう言っているのです。
パナマと自由貿易協定を結べば、アメリカは事実上、パナマの違法・脱法タックス・ヘイブンの取り締まりが不可能になります。取り締まれば、なんとこの自由貿易協定の違反となるのです。取り締まればアメリカは国際的機関から罰金を科せられることになります。
国の借金が今14兆ドルあまりで、財政赤字をなんとか削減する知恵はないものかとし皆さん必死になっているときですから、お金持ちや大企業がお金を隠しアメリカに税金を払わずに済むというタックス・ヘイブンをなくしてしまおうという考え方もあるわけです。しかし、パナマとの自由貿易協定があれば、それがさらに難しくなるのです。
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アメリカは デラウェア、ワイオミング、ネバダ、サウスダコタの4州がタックスヘイブンになっており パナマ文書以来 相当量の資金が流入しているようです。多分これがソロスの目的だと思われます。
by BOKE (2016-05-14 00:36)