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NHKの戦争ドキュメンタリーが今年も興味深い [歴史]

五輪開催で今年は例年より数は少なそうだが
NHKの戦争ドキュメンタリーがこの夏も興味深い

NHK戦争ドキュ2021-1.jpg

太平洋戦争開戦へつながったもくろみ…そのとき日本は
NHKスペシャル「開戦 太平洋戦争 ~日中米英 知られざる攻防~」
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=30514

閲覧のみ許されている蒋介石の日記。
それを10年がかりで書き写し分析した学者がいた。
日中戦争に突入し中国には一撃で簡単に勝てる
と思っていた日本(近衛文麿)。
しかし蒋介石は奥地の重慶に首都を移し
持久戦に持ち込む一方、
欧米の参戦を誘う戦略だったことが
日記を通じてもよくわかる。
日本が日独伊三国同盟を結んだのを成果ととらえていた。
これが実は日本が泥沼へと突き進む転換点だったのだ。



「ヒトラーに傾倒した男~A級戦犯・大島浩の告白~」
https://l.facebook.com/l.php?u=https://www.nhk.jp/p/bs1sp/ts/YMKV7LM62W/episode/te/2G344LMVKQ/

これもNHKならではの興味深い一本だった。

大戦中、駐ドイツ大使だった大島浩は
晩年に学者のインタピューを受け
延べ12時間の録音テープを残していた。
その初めてのテレビ公開。
ドイツに心酔し、ドイツ側からも信頼され、
ヒットラーとは
独裁者の心の悩みを打ち明けられるほどの仲だった大島
(インタビューでも「ヒットラーが天才だったことは間違いない」
と言っている)は、
ドイツの軍事力を過信し、
日独伊三国同盟の立役者ともなり、
日本が間違った戦争に突き進むことへ
大きな影響を与えた人物であったことがわかる。
大島は「自分は失敗者だ」と言い
自分の判断で国を間違った方向に導いたと
自ら認めている。



沖縄の海に眠る軍艦 特攻作戦の真実に迫る BS1スペシャル
「特攻 知られざる真実」
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=30485

沖縄本島沖に眠る米艦艦エモンズの潜水調査、
コンピューターシミュレーションや残された日米の資料から、
神風攻撃(2,000機、3,000人)がどのように遂行されたのか、
これまで詳しくは分からなかったが、
その一例がここに浮かび上がる。

新たに見つかった手記や日記、関係者、遺族の証言から、
エモンズに特攻を行ったとみられる「誠隊(まことたい)」隊員たちの
最後の日々が見えてきた。
まだ20歳代そこそこの「これからが人生であったはず」
(生き残った90歳代の元米兵の言葉)の若者たち
およそ30名(ほどだったか)。
あまりにもむごい。

こんな状態に陥りながらもなお戦争をやめなかった
当時の日本の指導者たち。
この青年らは生き延びたければ
逃げるしかなかった。
国に囚われた身だったのだ。

死んだ後まで「靖国に英霊として祀る」
などとして国が人を支配し続けようとする。
死んだ後くらい、解放してやれよと思う。

そんな国がある限り、
そんな政治が続く限り、
過ちはまた繰り返される。
この夏も政府与党の政治家らが続々
靖国を参拝している。

すでに負けた戦を止めるという判断をなぜしなかった。
ひたすら突き進み、責任を問わない。
今はコロナ禍と五輪でそれを繰り返している。



ひまわりの子どもたち~長崎・戦争孤児の記憶~」
https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/21J88VRG3P/

施設を設立、運営し
「お母さん」と子供達に慕われた女性のすばらしさよ。
巣立って行った子供達が休みに「里帰り」する。
帰りに駅まで手を引いて見送ってくれた
その人の手の温もり、
あれが「お母さんの温もりだ」
と思ったと述懐するかつての収容児。
今も忘れぬ、その温もりを、と。


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