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日本人はモルモットだった〜米国は原爆の残留放射線の事実を隠し調査を続けていた [核兵器]

NHKスペシャル「原爆初動調査 隠された真実」を見た。

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新たな資料から新たな事実。

アメリカ軍は原爆投下の影響調査に
さっそくやって来ていた。

長崎で残留放射線を記録したが、隠蔽。
報告書はなかったことにして、
残留放射能はないと発表。
上空で爆発したため地上に放射線は残らずという
表向きの説明。
原爆開発を主導したグローブス少将の意向だ。
しかし、長崎での調査は継続していた。
放射能が残留していたことを日本側に知らせることなく。

長崎はアメリカの実験台だったのだ。

政治が記録や記憶を抹殺しようとしても、
現地で調査に当たったアメリカ人には真実を口にできず、
心に葛藤を抱えて人生を送った人もいて、
記録は残っていた。
遺族も事の重大さを察し、
メモなど、遺品を保管していた。

爆心地から山を隔てていた長崎の西山地区。
しかし白血病で亡くなった人もいた。
「黒い雨」が降っていた。
表向き残留放射線はないとしながら、
アメリカは残留放射線と
その影響を追跡調査する恰好の場
貴重な調査対象として
この地区を注目していた。

土も持ち帰り、核種まで特定していた。
住民がほうかむりに使っていた手ぬぐいからも
放射線の痕跡が見つかる。

それでも住民たちにそのことを伝えることはなかった!

住民たちも、噂や疑念はあっても、口をつぐんでいた。
農業がなりわい。野菜を出荷する。
今でいう「風評被害」を恐れたのだ。
しかし今、残留放射能のことは知らされずに、
影響調査が続けられていたことに対して、
モルモットにされたと怒りを隠せない。

NHKのこの番組を通じて、
改めて原爆投下が「実験」だったという思いを強くする。

ソビエトとの核開発競争のなか、
核兵器への反発が高まることもアメリカは恐れていた。
だから核は隠蔽。
のみならず「核の平和利用」でプロパガンダを始める。
長崎の浦上天主堂を原爆被害の遺構として残さず
急いで再建したのもその一環だろう(状況証拠しかないが)。
そのことは以前ここに書いた:『「幻の原爆遺構」長崎浦上天主堂』
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2017-08-18

また、番組には、いかに政治が文書を隠蔽、抹殺しようと、
現場の関係者に真実は残る、
という意味で、
モリカケサクラで
安倍や菅らがしてきたことにも通じるものがある。
放射能被害の実相を隠蔽しようという
フクシマの状況も想起した。

この番組は
さまざまな重大問題の核心を新たに掘り起こす
「初動」となるべきである。

番組を見逃した人は再放送を是非ご覧あれ。




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そもそも日本への原爆投下そのものが実験だったのだから
このような調査のありかた
その継続もアメリカにしてみれば
当然の行動だろう

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