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党首討論の茶番「国民の健康と命が守れなければ五輪開かず」のうそ [東京五輪]


「党首討論」という名の朗読会が終わった。

スガ党首討論.jpg


しかし、総理はいつものことながら、
質問は無視。
関係ないことをだらだら話す。
安倍の時からずっとそうだが
今はコロナ禍、新しいのは
「そんなこと聞いてないよ!」
の野党議員のヤジがないことくらいか。


これは先の国会でのやりとり。
その後、さすがの菅総理も答えざるをえなくなり、
国民の命と健康を守るという前提が崩れたら
開催しない、と言い始めた。

首相「国民の命と健康を守れなければ五輪開催せず」
https://www.sankeibiz.jp/macro/amp/210607/mca2106071548006-a.htm



国民の命を守るという「前提が崩れれば開催しない」

と言うのだが
具体的にどうなったらその前提が崩れた
ということにするのかを明言しないのだから
無意味なのだ

国民の命を守るのが私の責任
それができなくなれば五輪は開催しないーー
これはただそう言うだけでのことであって
何がなんでも五輪を開催する
というつもりなのだ

今、開催に向けて突き進んでいるということは、
今は「国民の命を守る」という前提がまだ崩れていない状態
と言うのか?!

多くの人が重症化し、命を落としているというのに。
中には入院さえ出来ずに自宅で死んでいる人もいるというのに。



「思い出話」を党首討論で話すのは首相失格
なんて記事を書いている「ジャーナリスト」
なんかがいるが、別に「思い出話」でも構わない。

もしそれが相手方の質問に答える内容のものであればだ。
菅のへーシングの話が意味をなさないのは、
それが「思い出話」だからではない。
質問に答えるものでないからだ。

スガも討論もどきの経験は豊富、場数は踏んでいる。
でも討論はできない。
論理的な思考力なく、弁が立たないし、
面の皮だけは厚い。
その結果がこれ。
ご本人は「丁寧に説明できた」とご満悦だったとか。
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2021/0609kaiken.html

そして例によって既成事実化の手口で結ぶ:

「今後とも丁寧な説明を行っていきたい」

立憲民主党の枝野代表の質問:

<3月に解除が早すぎた。第5波は絶対に防がなくてはならない。
(立憲民主党が示しているような)厳しい基準を明確にすべきだと思うが、いかがか

党首討論(全文)ザ・ページ https://news.yahoo.co.jp/articles/c83fb2b05a87bcf5482960a5164a325f7741c688

もちろん菅は質問には答えない。
ワクチン接種を進めていくという話をする。

「世界のさまざまな国で、、
ワクチンを接種することによって、今、大きな成果を上げている。、、
政府としてはなんといってもワクチンの接種に全力を挙げて取り組んでいきたい、
こういうふうに思っております。、、
まさにワクチン接種こそが切り札だというふうに思っております。、、
ワクチン接種が順調に進んでいます。きのうは100万回を超えてきました。
まさに一定の方向を示すと日本の国民の皆さんの能力の高さ、
こうしたものを私自身、今、誇りに感じております」

これは非常に危うい。ワクチンは必ずしも万能ではないのだ。
今接種しているワクチンの効かない変異株が出てくるかもしれない。
事実、イギリスではインド株が広がっている。

そして「きのうは100万回を超えてきました」

これは嘘である(*1)

<総理は、国民の命と健康を守るのは自分の責任で、
それがオリンピック開催の前提条件である。
その前提が崩れたら行わないと言った。

これは、開催を契機として国内で感染が広がり、
それが国民の命と健康を脅かすような事態は招かない、
ということも含むという意味か。確認させてほしい>

と枝野は聞くのだが、これも例によって菅は答えない。
そして、質問とは関係ない「思い出話」である。

「オリンピックについても私の考え方をぜひ説明させていただきたいと思います。
東京大会は感染対策、水際対策、
これを徹底して安全・安心なものにしなきゃならないと思います。
海外から来る選手をはじめ大会関係者、これ、
当初18万人といわれたんですけど半分以下に絞ります。
それをさらに縮小する方向で今、検討しています。
また、選手など8割以上はワクチンを接種して参加するということを、
報告を受けています。入国前に2回、入国時に1回、
そしてその後に3回、徹底して検査をし、
選手については期間中も毎日行う。その予定であります」

安全・安心の大会にしたい

「また、海外メディアなどは組織委員会が管理するホテルにこれ集約をします。
日本国民と接触することがないようにGPSを使って行動管理をし、
検査もこれ、しっかり行います。また、事前に計画書を出させますから、
登録をさせて、違反した場合は強制退去させます。
この5月だけでも4回、テスト大会っていうものをやっています。
感染対策を含めて、いろんな準備をして、1つ1つこうした対応を行っております。
まさに安全・安心の大会(それが定義なら、くずれる)にしたいというふうに思います。

それとよく、私にこれオリンピックについて聞かれるわけですけども、
実は私自身、57年前の東京オリンピック大会、高校生でしたけども、
いまだに鮮明に記憶しています。それは例を挙げますと」

と言って、女子バレーボール「東洋の魔女」の「回転レシーブ」と
マラソンのアベベの話をする。続けて:

「そして何よりも私自身、記憶に残っていますのは、
オランダのヘーシンク選手です。日本柔道が国際社会の中で、
大会で初めて負けた試合でしたけども、悔しかったですけども、
その後の対応、すごく印象に残っています。
興奮したオランダの役員の人たちがヘーシンクに抱きついてくるのを制して、
敗者である神永選手に対して敬意を払った、
あの瞬間というのは私はずっと忘れることができなかったんです。
そうしたことを子供たちにもやはり見てほしい」

「東日本大震災から復興したそうした姿というものもぜひ見てほしい
というふうに思います。
世界が新型コロナという大きな困難に立ち向かい、
世界が団結してこれを乗り越えることができた、
そうしたこともやはり世界に日本から発信をしたい。
そうした思いであります」

枝野が締めの言葉で言った通りだ:

「これなら安心だと、オリンピックも大丈夫だろう、
これなら秋以降安心して暮らせる、次のリバウンドはない、
そうしたメッセージには(総理の話は)なってなかった」

「そもそも危機感や責任感を感じられなかったのは大変残念であります。
命と暮らしを守り、危機を乗り切るために機能する政府を取り戻すためには、
政権を代わるしかないとあらためて確信をいたしました」

菅がへーシンクのことを印象深く記憶にとどめているというくだり

「興奮したオランダの役員の人たちがヘーシンクに抱きついてくるのを制して、
敗者である神永選手に対して敬意を払った、あの瞬間」

と言っているが、私の記憶では、押さえ込みの時間がすぎ、
ヘーシンクの勝ちが決まったとき、
観衆の一人(欧州の若者?少なくとも菅が言うような複数ではなかった)
が狂喜乱舞して
タタミの上に足を踏み入れてきたのをヘーシンクが制した、
という状況だったように思うのだが。
菅が言っているのは表彰台でのこと??

このことをフェイスブックに書いたら
フェイスブック友達の一人がこう書き込みをしてくれた:

当時、高校生だった菅総理。
柔道は全階級で金メダルだったのが、
無差別級だけ日本の神永選手が負けてしまった。
その時の空気は、へーシンクを称賛するより、
全階級「金」をなしえなかった落胆の方が多かったようです。
我が日本の柔道がーー言葉は悪いのですが、ケトウに負けたーー
そんな空気でした。負けた神永選手を気遣う人がいたかも知れませんが、
ごくまれでした。 ましてや、
へーシンクの柔道精神を称賛する声は全くありませんでした。

のら猫:そうか、へーシンクへの称賛が生まれたのは
もっと後のことだったか。
私は関口宏の「知ってるつもり」か何かで見たのかもしれない。
そう考えると、へーシンクはすごいーー
日本の武士道精神、柔の道を会得しているーーという称賛、
それは、日本人がさらに経済発展を遂げて、
もっと自信をつけ、余裕が生まれてからできたことだったようですね。

そう考えると、菅のこの話、何だかウソっぽい。。

フェイスブック友:この思い出答弁は、
東京オリンピックを知らない官僚が
オリンピックの美談集みたいなのから作文したものですよ。

のら猫:私もそうとしか思えなくなってきた。。



共産党の志位委員長の質問にも答えなかった菅総理

「総理に聞きます。そうまでしてオリンピックを開催しなければならない理由は
いったいなんなんでしょうか。
私は国民に長期間の我慢を強いながら、オリンピックを開催することで
新たに亡くなる方が増えるなどということはあってはならないし、
そういうオリンピックは開催する意義はないと考えますが、
総理はそうまでしてオリンピックを開催しなければならない理由をどう説明されますか。
端的にお答えください。そうまでして開催しなければならない理由です

ここまでずばり聞いているのに、菅の答えがこれだ:

「尾身分科会の先生のお話がありました。
尾身先生については、これは分科会の担当の西村大臣、
毎日のように緊密に意見交換しており、私も報告を受けております。
当然、尾身先生のご意見も参考にして感染対策の詰めというのは、
これは行っていく。こういうことになるだろうというふうに思います。
今、志位委員長が前提で言われたということを
全て行うかどうかもまだ決まってないんじゃないでしょうか」

志位:私が聞いたことに答えてない。
私が聞いたのは、今、命をリスクにさらしてまで
オリンピックを開催しなければならない理由ですよ。
感染対策、いくらやっても、リスクを下げることはできるかもしれないけど、
ゼロにはできないんです。(五輪開催の)理由を答えてください。

菅:「国民の命と安全を守るのは私の責務ですから、
そうでなければできないということを私は申し上げているんじゃないですか。
守るのが私の責任であります。
守れなくなったらやらないのは、これ当然だと思いますよ。
それが前提だということを私は先般申し上げました」

やっぱりバカか
そこまでしてなんで開催なのか?という質問に
一切答えない、答えられない

この男が子供にオリンピック見せたいというばっかりに
百万人を超える学徒が動員される。。


志位委員長の締めくくりの言葉に私も賛成だ

「国民の命よりも大事なものはない。
日本国民の命を私はギャンブルに賭けるようなことは
絶対にやるべきじゃない。
オリンピック・パラリンピックは中止して、
あらゆる力をコロナ収束に集中させるべきだ」

そして立民の枝野代表の最後の言葉に

「政権を交代するしかないと確信した」


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