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原因はBCGか遺伝子かアジアのコロナ低死亡率 [コロナ禍]


東京都の新規感染者数グラフ20201125.jpg
東京で新たに401人の感染確認 11月25日
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00663/

世界的にそうだ。こちらはアメリカ。


しかし新型コロナは欧米に比べて東アジアは死亡率が非常に低い。
それはなぜか?


世界全体で5981万人感染 : 米国、欧州での拡大続く
【新型コロナの国別感染者数】11月24日夕更新
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00673/

これを25日の数字で更新すると:

         感染者  死者
日本 135,400    2,001
中国   86,469    4,634
韓国   31,735       513

台湾がこの厚労省の統計には含まれていないが
人口が日本の5分の1の台湾(2,350万)では
これまでに確認された感染者は600人余り。
(海外から来た人などを除くと55人)。
死者は7人。

台湾 7か月以上コロナ感染確認なし マスクは罰則付き義務化へ
2020年11月18日 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201118/k10012719421000.html

日本(人口約1億2,000万)、感染者13万人、死者2,000人弱に対し

アメリカ(人口約3億3,000万)は感染者1,200万人、死者25万人。
イギリス(人口約6,800万)、感染者150万人、死者5万5,000人。
フランス(人口約4,400万)、感染者200万人強、死者5万人弱。


11月24日更新

アジア人は日常的に握手や接吻をする習慣がない
というだけでは説明できない東西の違いである。

何かまだ特定できていない要因があるはずであるとして
それを山中伸弥京大教授は「ファクターX」と呼んだが
未だ解明されてはいない。

RIETI 経済産業研究所の藤和彦・上席研究員によると
東アジア諸国の死亡率が低い要因として現在有力なのは
(1)BCG仮説と
(2)既存のコロナウイルスによる交差免疫仮説
の2つである。

「新型コロナによる死亡者数、日本が欧米の約50分の1だった理由…
だが医療体制に問題あり」
藤和彦
https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/195.html
https://biz-journal.jp/2020/10/post_184725_2.html

BCG仮説は、BCGを実施している国は
新型コロナウイルスの死亡率が低い傾向にある
との相関関係に基づいている。
BCGは本来結核予防のワクチンだが、
結核だけではなく多くの病気に対する自然免疫機能を
強化している可能性がある。交差免疫仮説は、
既存の風邪ウイルスにかかった人のT細胞の免疫記憶が、
新型コロナウイルスにも有効に作用したという研究成果に基づいている。
東アジアでは未知のコロナウイルスの流行があったのに対し、
欧米ではその流行がなかったと考えれば辻褄が合う」

「これらに加え、最近唱えられるようになったのは、
ネアンデルタール人の遺伝子仮説である。
ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所と
スウェーデンのカロリンスカ研究所が英科学誌「ネイチャー」
(9月30日発売)に発表した論文によれば、
人間の3番目の染色体から、ネアンデルタール人から受け継いだ遺伝子が
6個見つかっており、その遺伝子を有する人が新型コロナウイルスに感染すると、
人工呼吸器装着を必要とする重症に発展する可能性が3倍になるという。
欧州ではこの遺伝子を持っている人の割合が約16%であるのに対し、
東アジアではこの遺伝子を持っている人はほとんどいない。
いずれにせよ、日本をはじめ東アジア諸国はラッキーだったわけである」

藤氏が引用しているのが「政府から独立した立場で
日本の新型コロナウイルス感染症への対応を検証した
「新型コロナ対応・民間臨時調査会」(委員長は
小林喜光・三菱ケミカル・ホールディングス会長)」
の報告書(10月8日に公表):

「臨調を発足させた民間シンクタンク
「アジア・パシフィック・イニシアティブ」(船橋洋一理事長)は、
国内で感染者が初めて確認された今年1月から約半年間の政府の対応について、
安倍晋三首相(当時)や菅義偉官房長官(現・首相)、西村康稔経済再生相、
横倉義武日本医師会前会長のほか、内閣官房や厚生労働省、経済産業省などの官僚など
計83人にのべ101回のヒアリングを行った」

「報告書の結論は、「政府の対応は『場当たり的』だったが、
結果的に、先進諸国のなかでは死亡率が低く経済の落ち込みも抑えられた」というもの」

「確かに日本での死亡率は欧米諸国に比べて圧倒的に低かった。
人口100万人当たりの死者数は、欧米では500~700人であり、
全体の死者数が例年の2倍となってしまった国がいくつかあった。
これに対し、日本は12人である。東アジア諸国の死亡率も軒並み低い。
中国は3人強、韓国は8人弱、台湾にいたっては0.3人である」


グラフは札幌医科大学のサイト
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death
より転載した最新のもの

このグラフには出ていないが
同じく人口100万人当たりの死者:
スペインは900人あまり
フィリピンは約75人
ニュージーランドは約5人

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