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長州屋、おぬしもワルよのう 〜 〜訓告は誰が決めたのか [アベラ国]

ここに同じ嘘の構造がある。

前に、検察の人事に関し法務省からの提案を首相官邸が突っ返して、
代わりに自分たちの考え、すなわち黒川弘務を押し付けてきた、ということを書いた。
なのに、首相は、検察の人事に自分たちが介入するのは「ありえないこと」で、
法務省からの案を承認するだけだと言って、嘘をついている、と。
『安倍官邸は何度も介入していた検察庁の人事 ~平気で嘘をつく人たち(2)』
 https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2020-05-18

それと同じで、黒川の賭け麻雀に対しても法務省が「懲戒」案だったものを
首相官邸がそれよりはるかに軽い「訓告」にすり替えておきながら、
安倍は検事総長の決定を承認したまでと言い張っている。
しかし、これとて法務省の意向を突っぱねて、首相の意向を押し付けたとしか思えない。

「訓告」は官邸からの指示か 0.png

そうでないと言うのなら具体的に法務省の誰がどのような根拠で(先例を考慮したというが、誰が、
どんな例を考慮し)どのようにして結論に導いたか、言えるはずなのに、法相は詳細を語らない。
ばかりか、言っていることの辻褄が合わないのだ。

官邸から訓告にしろと「押し切られたのではないのか」と立憲民主党 の勝部参院議員に聞かれた
森まさこ法相、答えていわく、法務省内でも、内閣とも、協議をした、さまざまな意見が出たが、
法務省で、まず「人事院の処分指針における先例等について説明があった」。

しかし、人事院の指針では「賭博をした職員は減給、または戒告とする」と、
訓告より重い処分にしなくてはならないことになっている。
それがなぜ訓告にまで軽減されているのか。
何のことはない、官邸が介入し、訓告にしたということではないか。

黒川元検事長の処分“官邸の関与”は?
TBS http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3988063.html

新語百番勝負

【森まさか】
まさか!と思うようなことばかり言ったりしたりする法務大臣のこと。

【詭弁護士】(きべんごし)
詭弁を使うことを常とする弁護士のこと。

【類語】:奇弁護士
奇妙なことばかりをいう弁護士のこと。

【参考】:うそう理大臣
うそばかりついて、その嘘をごまかすために嘘をつき、嘘をつき続けるしかなくなってる総理大臣のこと。

先週はこう言っていた:

森法相:内閣が決めたものを検事総長に伝えた
安倍総理:検事総長が処分をし私が了承した

今週の森法相:ここに矛盾はない

つまり「内閣が決め」「検事総長に伝え」「検事総長が処分をし」「総理が了承した」

決めたのは内閣じゃないか!

先週の発言を素直に聞けばそうなのだが、
今週になって微妙に話を変えてきている。。

野党「官邸に押し切られたのか」 首相「検事総長が適正に処分」
TBS NEWS https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3987663.html


今週の森法相によれば:

「主体は検事総長。法務大臣である私は調査結果と意見を申し上げた」

ここまでは「主語」がはっきりしているのだが

「協議の中でさまざまな意見が出た」

誰と誰との協議で、「意見」を出したのが誰か、はっきりしない。
法相である私と検事総長・稲田伸夫氏ということか。
いや、内閣と、か。

法務省内で協議し、「内閣とも並行して協議した。もちろん協議ではさまざまな意見が出た」。
両方だな。

でも誰がどんなことを言ったのだろうか。総理も当然何か言ったはずだ。
その辺をもっと知る必要がある。

指針では厳しくあるべきものが、誰が何といい、どのような協議の流れで大甘の「訓告」に
たどり着いたのか。その過程を明らかにすべきである。

でなくては首相官邸の介入がなかったとは言い切れるものではない。

「さまざまな先例を参考にしたうえで
今回の黒川氏の訓告を決めたところでございます」
(「さまざま」というのも具体的にその中身を知りたいところだ。
「さまざま」とか「諸般」というのは、いかにもいろいろ詳しく検討したような印象だが。
ごまかされていはいけない。いつも要注意のことば)

そして「黒川氏の訓告を決めた」と言うのだが、これまた誰が「決めた」のかをはっきり言わない。
先週は「内閣」が決めたとはっきりと言っていたのに。

これも、やはり、内閣との協議の上、法務相たる私が決めた、
そしてそれを稲田検事総長に伝えた、と言いたいのだろうが。

この辺がずるい。ぼかしている。

そして気がつくと先週の「内閣が決めた」という話が
なくなっているのである。

安倍の言い分ははっきりしている(我々国民がそれを信じられるかどうかは別として):

「調査結果に基づき法務省から検事総長に訓告が相当と考える旨を伝え」

「検事総長においても訓告が相当と判断し、処分したものと承知している」

「(私は)法務省の対応を了承した」

つまり、

法務省からは検事総長に意見を伝え(「訓告」が妥当じゃないんすかね?)

検事総長も同意した。(わかりました、そうしましょう)

首相の私はそれを了承したまで。

これすなわち、モリカケでお馴染み「私から指示を受け取った人はいない」 である。


野党は虚偽の疑い濃厚として集中審議を要求。

官邸から決定を押し付けていたら「そんなこと時代劇だって許される話じゃない」(立民・安住国対委)

「シンゾー、おぬしもワルよのう」

である。



「おぬしもワルよのう」は関電がらみで越前屋が当ブログには登場している。。
『福井みやげの定番に!「陰の町長」?!』 
https://noraneko-kambei.blog.ss-blog.jp/2019-10-05

野党は集中審議を求めたが、
安倍らは「新型コロナ対策の第二次補正予算案の審議に影響する、
新型コロナ対策をおろそかにはできない、とか言って断るか。
河井克行の逮捕許諾請求にも同じ構えのようだし。

内閣とどのような協議をした


法務省内で協議し内閣とも協議した


「官邸が重い処分をはねつけた疑い濃厚」 野党、黒川氏の「訓告」経緯追及へ
毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20200525/k00/00m/010/181000c

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