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韓国は世界の模範、新しい考え方の感染症対応策で成果 [アベラ国]

ドライブスルー検査.jpeg

新型コロナウイルス禍
韓国はITを活用して情報を公開した透明で市民参加型の対応策
検査に力を入れ感染者の数は多いが死亡率は0.7%
(WHOによると世界全体では死亡率は3%から4%)

キム・ガンリプ(金剛立)保健福祉次官は9日の記者会見で韓国の新しい対応策を詳しく説明。
「韓国草の根塾」というサイトに掲載されているのを知人が教えてくれた。  以下に要約してみる:

韓国の感染者数は多いが、感染者の89%が大邱市と慶尚北道。
これまで分かったところでは約95%が宗教団体「新天地」との関連。
地域社会に広がっていた感染者を見つけ出し隔離した。
全国的に1日1万件以上の診断検査を実施、多少の混乱はあったが、
現在は感染病の拡散を阻止するのに成功している。

新しい考え方に基づく感染症対応策

伝統的な感染症の対応策は封鎖と隔離に力点がある。一定の効果は上げてきた。
欠点は、閉鎖性、強制、硬直性。民主主義が制限され、市民は受動的な主体となる。

しかし、地球化と多元性を尊重した民主主義社会として、このような課題は克服しなければならない。
そのための新しいモデルを現在、構築中。その中核は、開かれた民主主義社会による能動的な対応策ということ。

2つの中心的な価値:

1)開放性と透明性に基づく市民の参加
2)創意工夫、先端技術の活用

対策の特徴:

1)隠さず迅速に様々の情報を公開。

例えば、患者の移動経路、1日2回の定期記者会見、正しい情報を隠さず迅速に伝えることで
国民は政府を信頼し、共同体のために合理的な行動をとり、対策に自発的に参加する。

2)市民の自発的な参加

個人による衛生管理の徹底や、社会的距離(大勢で集まらないこと)など市民参加によって
封鎖とおなじ防疫効果を生み出している。これにより、国民生活に害のある強制的な封鎖をしなくてすみ、
開放性を維持できている。

政府も検査費や治療費を国家の全額負担として、共同体意識を高めている。
病院にも国家が財政的な補償をしている。

4)創意工夫、特にIT技術の積極活用では、世界の模範となる。
たとえば、ドライブスルー方式の検体採取、GPSデータによる疫学調査。
こうして、開放的な社会を維持しながらも、防疫面で成果を上げる。

5)どの国よりも早くて多い検査。

1日15000件まで可能、累積検査総数は19万人。医師はコロナ19の疑いがあれば、
何の制約もなく検査でき、検査費用も無料。

検査能力は、初期に被害を最小限に抑え、感染症を抑える上で最も重要。
逆説的だが、韓国の患者が多いのも、圧倒的な数の検査と徹底的な疫学調査による防疫体制が
いかに優れているかを証明している。

6)優れた医療関係者と最高水準の医療施設。使命感。

韓国政府はこの新しいモデルが効果的に実行されていると確信。
コロナ19を最小限の被害で克服できると自信を持つことができた。

コロナ19に感染すると風邪に似た症状が出て初期段階でも伝染力が強く拡散速度が早い。
このような特徴のため、封鎖と患者の物理的な隔離を重視する伝統的な対応策は効果的ではない。

コロナ19の最初の侵入時期を遅くできるだけであって、その後は拡散を止めるのがむしろ困難になる。

私たちが推奨する防疫システムは、透明で開かれた民主主義社会を志向する中、
市民の自主的な参加と創意的な技術の間に調和のとれたものである。

世界は今、コロナ19の危機に直面している。国家間の連帯と密接な協力でこそ、
この危機を克服することができる。
韓国は国際社会の一員としてこれまでの経験と知識を世界と共有しようと思う。
それが各国の役に立つことを願っている。

「外国マスコミ記者会見での韓国政府保健福祉部キムガンリプ次官のあいさつ」
韓国草の根塾 2020/03/13
https://note.com/kankoku_kusanone/n/n4b795d401447


How 'trace, test and treat' may be saving lives
https://www.bbc.com/news/world-asia-51836898

ほんの数分で終わる検査

毎日2万人近くを検査している韓国(国民一人当り世界最多)。
車の「通り抜け検査」(全国数十箇所のドライブスルー検査)で採取した試料は
近くの検査機関(官民合わせて全国96箇所近くに設置し24時間体制で稼働)に送り、
結果は5、6時間で分かり、電話やメイルで知らされる。

この体制は計画から完成まで17日。

この体制のおかげで死者が少なくなっているのかもしれないとBBC。
WHOによると世界的には死亡率は3.4%
(ほんとうはもっと高いはず。報告されないものもあるからと専門家)。韓国は0.7%。

2015年のMERSの経験を生かした韓国。当時、36人が韓国では亡くなった。
韓国の疾病管理センター(CDC)は、以後、特別の部署まで設け、感染症の最悪の事態に備えてきた。
その成果が今回、現れたようだとBBC.

「正確な検査による感染者の早期発見と隔離によって死亡率を抑え、感染拡大も防げると思う」

と韓国の専門家である。

韓国は模範

韓国において試験キットの不足は起きていない。メーカー4社がキット製作の認可を受けている。
1週間に14万人を試験できる。精度は98%と言う。

失敗もあった

大邱で病院のベッドの空きを待たされているうち少なくとも2人の患者が死亡。
その後、症状の軽い人は入院させず自宅で療養、重症の人だけを入院させることにした。

韓国では町の封鎖とか移動の禁止といった強制措置は取られていない。
「追跡、検査、治療」を標語にコロナと戦っている。
学校は休業、職場は在宅勤務を奨励、大規模な集会は行われていない。
しかし、徐々に人々が外出を始めた首都ソウル。レストランやバスや地下鉄に人が戻り始めている、

しかし、油断は許されない。大半の人がマスクをしている。
感熱カメラが大きなビルの入り口には設けられ、エレベーターには手の消毒液。
再び集団感染が教会や職場やジムや集合住宅で起きたら、事態は一変しかねないのだ。


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世界の模範、韓国
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