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安倍の詐欺的手口 既成事実化のレトリックに騙されるな [アベラ国]

きょうは、アベラの多用する一つの悪質な「詐欺的な手口」について書いておきたい。
これをぼんやりやり見過ごしているとアベラのペースだからだ。

安倍年頭記者との原稿読み合わせ.jpg

年頭記者会見(というか「年頭読み合わせ」か、お互いあらかじめ用意した原稿を読み合わせるだけ)。
「桜を見る会」に関する記者の質問に答えず、はぐらかし、けむに巻いて逃げる安倍。
そして「謙虚に受け止め、今後も丁寧に対応してまいりたい」などと言い、国民を愚弄する。

記者は3つ質問した。その場で矢継ぎ早に質問したのであれば、安倍のことだし、
全部質問は覚えられないし、すべての質問に的確に答えられずともしょうがないかとは思う。
しかし、事前に通告がなされ、答えを紙の上に書いて来て、それを読み上げているのに
こんな回答はありえない。

1)「総理の説明が十分ではないと答える人が7割を超えています。こうした意見をどう考えますか」
この質問にはかろうじて答えていたかもしれない。ただ、実に人をなめた、詐欺的な答えだ。

「謙虚に受け止め、今後も丁寧に対応してまいりたい」というのだが、「今後も丁寧に」
というのがふざけている。これまで散々不誠実な対応だったくせして、「今後も」
というのだから前提として「これまでも丁寧に対応した」ということを言っているのだ。
これのどこが「謙虚」だと言うのか。

2)ジャパンライフの山口隆祥元会長は桜を見る会に参加したと自分で言っているのだから、
彼に関することはもはや個人情報ではない。これは朝日の記者の言う通りだ。その上で、記者は聞いた。
総理は山口元会長を招待したのですか?

すると安倍の答えはこうだ。

「個々の招待者については、個人に関する情報であるため、招待されたかどうかも含めて、
従来から回答を差し控えさせていただいています」

「個人に関する情報であるため」とは言えないと今言ったばかりじゃないか。
個人情報だからという言い訳はもはや通用しないのだ。ふざけた答えをするものではない、新年早々。
質問から逃げただけではないか。

3)聞き取り調査をする考えはないのか?

この質問は完全に無視。一切、返答がない。ただ、安倍はこう言った。
「いずれにせよ、桜を見る会については、国民の皆様から様々な御批判があることは十分に承知をしています」
十分に承知している人間が記者の質問にこんな対応をするはずがないし、
たとえ「十分に承知」していようがいまいが、関係ないのである。
問題は安倍が山口を招待し、その証拠を隠滅し、残った資料も公開を拒否しているとしか思えない、
ということなのだから。

そうでないというのなら、名簿を公開すべし。個人情報だから公開しないという主張は通らない。
なぜなら山口の参加は本人が吹聴しており個人情報ではないのだから。
だから、それを公開しないというのなら、安倍が招待したということを認めた
と断じるしかないということである。

この問題に時間が割かれて申し訳ない、と首相は言うが、そうさせているのは首相本人である。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(記者)
 内閣記者会幹事社の朝日新聞の松山と申します。
 総理が主催する桜を見る会について伺います。各種世論調査で、桜を見る会について、総理の説明が十分ではないと答える人が7割を超えています。こうした意見をどう考えますか。
 また、ジャパンライフの山口元会長は、桜を見る会の招待状を使って宣伝していました。総理は個人情報を理由に山口元会長を招待したかどうか明らかにしていませんが、山口元会長が桜を見る会に招待されたことを自ら明らかにしている以上、個人情報に当たるとは言えません。
山口元会長を招待したのかどうか、改めてお伺いします。
もし名簿がなく、破棄されて、招待したかどうか確認できないとするならば、聞き取り調査などで調べる考えはありますか。お答えをお願いします。

(安倍総理)
 政府としては、桜を見る会の個々の招待者については、個人に関する情報であるため、招待されたかどうかも含めて、従来から回答を差し控えさせていただいています。
いずれにせよ、桜を見る会については、国民の皆様から様々な御批判があることは十分に承知をしています。
世論調査の結果についても謙虚に受け止め、今後も丁寧に対応してまいりたいと思います。

令和2年1月6日 安倍内閣総理大臣年頭記者会見
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0106nentou.html
首相官邸ホームページ



「今後も」「引き続き」

これらの言辞がいかに詐欺的であることか。
これまでも質問には答えずはぐらかして極めて不誠実な対応だったくせに、
「今後も」「引き続き」と言うことで「これまでも丁寧で謙虚だった」という
既成事実にしてしまう効果があるのだ。歴史の書き換えだ。

そしてこれからも「丁寧に」と言ったその舌の根が乾かぬうちに、
それではこのあとの予定がありますから、だの、時間をオーバーしていますから、
だのと言って質問を打ち切る。

それのどこが謙虚で丁寧なのか。

この国の政府は嘘つき、詐欺師の集団、ならず者、ゴロツキの集団に乗っ取られている。




この質疑、そこまでで引き下がった朝日の記者は、このままなら安倍「丁寧で謙虚」の既成事実化に
加担してしまう恐れもある。彼はどんな記事を書いたのだろうか。
安倍のこのインチキな答えを引き出した功績は認めるが。




「今年も謙虚に国民の声に耳を傾けながら政策課題に成果を出す」 (菅義偉、1月6日)

「今年も謙虚に」
「今年も成果を出す」


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菅官房長官も新年早々、まったく同じ手口だ。

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