昆虫が今世紀内に絶滅? もう戻って来んちゅう昆虫 [環境]
40%あまりの昆虫が減少中、30%あまりが絶滅の危機。 絶滅のペースは哺乳類、鳥類、爬虫類の8倍。 このままだと生態系は破滅的な崩壊。
昆虫量の減少率は年2.5%。1世紀もたたないうちに消滅の可能性と科学者。
地球は第6期の種の大量絶滅時代(初めて人類が原因という絶滅期)だが、生態系が適切に機能するために欠かせないのが昆虫。他の生き物の食べ物になったり、花粉を媒介したり、養分の循環に寄与したりしている。
「人間が食糧生産のあり方を改めない限り、昆虫は数十年のうちに絶滅してしまう」と地球規模の調査の結果。
スウェーデンの自然保護区では50年前に600種いた蝶と蛾の4分の1が絶滅。蝶の種はほぼ半減。イングランドでは1968年から2003年の間に340種いた蛾の3分の2が絶滅。
アメリカのハチも、日本のトンボも、ドイツのバッタも、イギリスのカブトムシも同じように激減。
原因は集約的な農業。特に殺虫剤を大量に使用すること。都市化や気候の変動の影響も大きい。
「昆虫の種の絶滅を食い止めなければ、地球の生態系にとっても人類の生存にとっても壊滅的」と研究者。
「過去25年~30年の減少率が年2.5%というのは衝撃的だ。とても速い。10年で4分の3になり、50年で半分、100年で全て消える」
昆虫を食べて生きている鳥類、爬虫類、両生類、魚類への影響は大きく「食料の元を奪われれて死ぬしかない」。
研究者によると昆虫の種の絶滅は20世紀の初めに始まり、1950年代60年代に加速し、ここ20年で「極めて憂慮される水準に達した」という。過去20年の間に使われ始めたネオニコチノイド系やフィプロニル系の新しい種類の殺虫剤の害が特に激しいという。頻繁に使われ土中に残り、幼虫が死ぬ。その影響は生物保護区にまで及ぶという。
「昆虫が好きだろうが嫌いだろうが、人は昆虫なしには生きてゆけない」
「地球の生態系が崩壊しつつあることはいよいよ明らかになってきた。恐るべきこの状況を逆転させるには余程の努力が地球規模でなされなければならない。」
(英ガーディアン紙の記事より抄訳)
ムシできない科学者らの言葉である。
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昆虫の絶滅の速度は哺乳類、鳥類、爬虫類の8倍
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