麻生氏の3本の矢でどう転ぶ厚労省の統計不正 [アベラ国]
「総理の発言をきっかけとしてそういうことになったという事実はみとめられていない」
これは財務省の文書改竄事件で調査の結果を麻生大臣が発表したときの麻生財務相・副総理である。
「総理の発言」というのはご存知「私や私の妻が関係していたら総理大臣も議員も辞める」という国会答弁。
この総理発言を機に財務省では上を下への大騒ぎ、みんな大慌ててで行政文書の中にあった安倍昭恵夫人に関する言及を削除しまくったのだった。それで自殺者まで出しているのに、この麻生発言で、安倍夫妻とは関係のない話になってしまった。
「総理の発言をきっかけとしてそういうことになったという事実はみとめられていない」
よく言うよ。
それ以外に一体何が考えられるというんだ?!
安倍発言が関係していないとしたら、なんでまたここまで大掛かりな文書の「書き換え」がなされた?
「それが分かれば苦労せんのですよ」
というのが麻生氏の答えだった。そしてそれで一件落着。ちゃん♪ちゃん♪
これで逃げられるから不思議だ。
なぜ逃げられる?
それは日本が安倍・麻生の独裁制に入りかけているからだ。
いずれにせよこの麻生の「逃げ」の方程式、「地位に恋々立方程式」。最強である。
「麻生の3本の矢」と言ってもいい。
1.〜という事実は認められない
2.ではなぜそんなことが起きた?それが分かれば苦労せんのです
3.進退は考えません 職責を全うして参ります
ちゃん♪ちゃん♪
これで終わる。
1.強弁。ゴリ押し。
根拠となる具体的な事実は掲げられない。しかし、自分らの都合のいい結論のみ押し付ける。
菅官房長官もお得意の強弁である。ガキ大将、独裁者のそれである。
2.しらばっくれ。
いけしゃあしゃあと嘘をつくのである。厚顔無恥。恥を知らない厚かましさが命。
3.逃げ。
これまた恥を知らない。地位に恋々。ストライクを何個取られようが、アウトを何個取られようが
どこまでも権力の座に図々しく居座る。
あれだけ明白な昭恵夫人の介入「良い土地ですから前に進めてください」、官邸、総理周辺からの風、圧力、会合、財務省や国交相の交渉、値引き、埋まっているゴミの嘘、などなどでも、何もなかったことになった。
今回の厚労省の毎月勤労統計不正もこれで来ますよ。
「私の発言(=諮問会議での号令)をきっかけとしてそうなったという事実は認められていません」
「アベノミクスの成果を強調したい総理への忖度でそうなったと言う事実は認められていません」
なぜこんなことをした?それが分かれば苦労せんのです
進退は考えません
職責を全うして参ります
ちゃん♪ちゃん♪
森友のときは「忖度はなかった」と結論づけながら実は「忖度したか」という質問はしていなかった(!)。
今回、検証のやり直しで忖度が明らかになれば、財務省の調査の正当性が再び問われることにならないか?
そこを私は期待している。
ひとつ崩せば、遡及的に崩れていかないか、ということである。
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根本が辞めさせられれば、バタバタと倒れていかないか、というのもある。
倒れそうな閣僚ならこの政権、行列ができるほどいる。
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