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根本からアベノミクスを良く見せる賃金偽装不正のたくみ [アベラ国]

根本匠(ねもとたくみ)厚労相

根本匠厚労相.jpg
 
「アベノミクスの成果と首相が自賛した数値の根拠は崩れている」
「アベノミクスの数字をより良く見せるための偽装ではないのか」

国会で野党が首相に詰めよった。

首相は、この統計を引用したことはあるとしつつも、

「18年の数値のみをお示しして、アベノミクスの成果であると強調したことはありません」

と反論しよった。


ここに「印操派(印象操作派)の巨匠*」安倍晋三のトリックがある。「「18年の数値のみをお示しして」というところのみきっぱり否定しているのであるが、「きっぱり否定」の勢いでもってさも疑念の全てを否定できているかのような印象を与えているにすぎないのだ。野党議員はもっと食い下がらなくては。

裏返せば、偽装された「18年の数値」を含めて「アベノミクスの成果を強調」しているということだ。

ここに答弁のトリック。逆に言えば偽装を根拠に使っているという、逆族安倍の面目躍如!

2018年1月以降、毎月勤労統計の賃金上昇率はかさ上げされている。

これは賃金の動向などを厚労省が毎月調べている統計で、「アベノミクス」の効果を測る指標とされる。
従業員500人以上の事業所を全て調べる決まりだが:

2004年から厚労省では東京都の分を3分の1に絞る不正な抽出調査を始めていた。
2018年1月分からは不正データを本来の全数調査に近づけるデータ補正をひそかに始めた。
なぜそんなこと始めた?それが分かれば苦労せんのです、てか麻生)

2017年分はデータ補正をしていないから、それと比較したら
2018年1月以降の名目賃金の伸び率が実際より高くなる。
今の状況を実際以上に良く見せようという偽装としか言いようがないではないか。
なぜそんなこと始めた?それが分かれば苦労せんのです、てか)

厚労省は不正発覚後、
2017年以前の分について18年からの補正と同じ手法で再集計。その結果、
2018年1~11月の伸び率は公表値からすべて縮小し、最大で0・7ポイント下方修正され
「21年5カ月ぶりの伸び率」とされていた6月の公表値
「3・3%増」は再集計値で「2・8%増」に下がった。

ところがこれだけではすまない。
2018年1月に調査対象の見直しをしていた。これがまた怪しい。
なぜそんなこと始めた?それが分かれば苦労せんのです、てか)
調査から外されたり、新たに加えられた事業所を取り除き、
2018年も引き続き調査対象となった事業所だけに限って数字を出すと
下方修正した「2・8%増」もさらに「1・4%増」にまで下がるのだ!

「アベノミクスの果実3・3%増」は、実際は「1・4%増」でしかなかったのだ。


「指摘は当たらない」と厚労相。菅かお前は。

根本匠厚労相は「アベノミクスの数字をより良く見せる偽装との指摘は当たらない」と答弁したが、その具体的な根拠はかかげない。例によって安倍政権の < 結論のみ押し付け > という菅々しい(**)得意技だ。菅流の受け答え。そう言えば森山選挙対策委員長も厚労省の不正統計には「さほど大きな問題はない」と断ずるのみで、その具体的根拠は掲げなかった(のちに発言は「誤解を招いた」と陳謝)。



「賃金偽装」野党が追及 統計不正「“アベノミクス成功”根拠崩れた」
朝日新聞 2019.1.30 https://digital.asahi.com/articles/DA3S13870690.html


「総理は実質賃金がマイナスだとの認識がないんじゃないか。厚労大臣の責任は重い」(原口一博議員)
「5年連続で今世紀最高水準の賃上げが行われた」(安倍首相・施政方針演説)
今の所、安倍、施政方針演説でも「お詫び」と言っていたが、やたらと「長年の過ち」というふうな言い方をして自分の政権で始まったことではない前からの問題という印象操作をやっている。厚労省の処分も決め、これで幕引きのつもりかもしれないが、去年何が起きたか、時系列的に解明されるべきである。官邸から神風を吹かせて忖度を促す手口ウソアベアソウ。そこに肉薄しなくてはならない。そこを暴かなくてはならない。

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*【印操派の巨匠】
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