忖度のユームも聞かず財務省

★忖度のユーム*も聞かず財務省 　（*「ユーム」というのは「有無（うむ）の麻生読み）

４日に発表された財務省の内部調査では

「安倍晋三首相夫妻への忖度があったかについて質問していなかった」

と言うのだが、それが忖度なんだよ。

忖度がなかったことにしようという忖度が働いた調査報告。
調査そのものが忖度という茶番。
なんてこった。

財務省・矢野官房長によると、職員に改ざんの動機は聞いたが、首相夫妻の関与や首相夫妻に対する忖度を明示的に問うような「誘導的な聞き方はしていない」。

「調べた範囲では、安倍昭恵氏がかんでいるから、というものは認められていない」と麻生財務相。

聞いてないから答えてないだけだろ。アソーくさい。

国民民主党の今井雅人議員が、2017年2月に首相が「私や妻が関係していれば首相も国会議員も辞める」と答弁したことが改竄のきっかけだと言うと、麻生大臣、

「調査で首相発言をきっかけとして、そういうことになったという事実は認められていない」



聞いてなくてよく分かったな。

ほんとアキエてしまいます。（今井議員）

「首相を守るためではなかった」というストーリーを無理して作り上げて、
首相を守ろうとしている、という茶番だ。この「調査報告」なるものは。

財務省、忖度の有無聞かず　自民も異論、検証へ　改ざん調査
朝日新聞 2018.6.6.
https://www.asahi.com/articles/DA3S13527770.html

では、実際はどうだったのか。時系列を追って素直に普通に物事を考えれば、何が起きていたかは自ずと見えてくるのではないのか。

2月17日、安倍首相の大見得。「私や妻が関係していたら辞める！」の答弁。

2月17日以降、財務省の中村総務課長から部下に「総理夫人の名前が入った書類の存否について確認がなされた」（調査報告書）

2月22日、財務省の佐川理財局長、太田官房総括審議官、中村総務課長、国交省の平垣内航空局次長らが官邸に集まり、菅官房長官に森友の土地取引について報告。

2月24日、佐川氏、土地の「交渉記録は破棄してございます」の答弁。

2月24日、安倍首相、妻は名誉園長を辞めておりますの答弁。

2月26日、改竄始まる。

これは、首相の「関係していたら」の答弁で、ありゃあ！大変なことになった、「妻が関係」してることが文書になっている。こりゃまずいぞ。ということで、22日の会議の招集ということになったのではないのか？ そして対策を練ったか、伝えたか（あるいはこのときはそれぞれの状況を報告してもらうのが主で、対策を練ったり伝えたりしたのは、そのあとだったかもしれない）。

2月22日、官邸で会合に出席したのは
財務省から、佐川理財局長、太田官房総括審議官、中村総務課長、
国交省から、平垣内航空局次長ら、、。
森友の土地問題に関わった豪華フルキャスト揃い踏み。

ところが、財務省によると、この時点で決済文書に昭恵夫人の名前があるとの認識はなかったのだと言う。

２１日以降（～２６日の間）、田村嘉啓国有財産審理室長(同)から中村課長に新たに「問題提起があり」、決裁文書に政治家関係者の名前があると「両者から理財局長に対して速やかに報告された」と言うのだ。

菅長官は今年の４月に国会で立民の川内議員に質問され、22日の会合について答弁している https://www.youtube.com/watch?v=79ppBnPlY4s。

「森友学園の問題が国会でも大きな問題となっておりましたので、官房長官としてもですね、全体像を把握する必要があるということ、そして総理からもご指示もありましたので、財務省理財局、国交省航空局、土地の売却の経緯等について説明を受けました。」

と言うんだが、総理が「私や妻が関係していたら辞める！」って言ってしまったのに、「妻が関係」してることが文書になっている。そこで、菅官房長官が中心になって事情聴取、そして対策を練ったということではないのか？

菅長官は、説明はいかにもゴミのことや、値引きのことが中心で、夫人や夫人付きに関する部分はいかにも「ついで」というようにさらりと述べた。

「また、総理夫人のことについて夫人付きから財務省に問い合わせがあり一般的な回答をしたことがあったが、何か問題になるようなことではない、ということでありました。」

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