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学問の自由を排す発言に全体主義の息吹感じる [菅政権]

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学問の自由を否定するような自民党からの声

 学問の自由を排す発言に全体主義の息吹感じる


自民党から非文明の声が聞こえてくる

「学問の自由と言えば、何かみんな
 水戸黄門さんの印籠の下にひれ伏さなくちゃいけないのか」
(自民党の伊吹文明・元文科相)

憲法23条に「学問の自由はこれを保障する」とある。
学問の自由は、水戸黄門の印籠以上のものかもしれない。
幕末が日本国憲法下なら水戸藩も
自由に国学や尊王攘夷の研究ができたはずだ。

伊吹氏はこうも言っている
「一方的に政治的な問題に声明を出すとか、
学術会議の肩書を持って政治的な発言をすることは
自粛しないといけない」。

しかし日本学術会議はある意味
「政治的な問題に声明を出す」ための組織である。
政府からの諮問に答え、意見することがそもそもの役目。
元文科相なんだから、もっと文明的であってほしいもの。

全体主義の息吹
伊吹文明の非文明


自律性を否定するような声も
自民党政務調査会長下村博文


学術会議 自民 下村氏「そのまま任命では任命権ないのと同じ」
NHK 2020.11.7.
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201107/k10012699751000.html 



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戦前、学問の自由が剥奪されるもとで、科学者はどのような立場に追い込まれたか。

共産党の志位和夫書記局長が
先日の国会(衆議院予算委員会11月4日)で
「日本国憲法が思想・良心の自由や表現の自由とは別に
学問の自由の保障を独立した条項として明記したのは、
歴史の反省を踏まえてのもの」と、
日本学術会議の前身「學術研究會議」に遡っての説明をしたのは説得力があった。
そして菅総理の答弁の内容のなさに驚愕した。

日本学術会議は戦時中の
科学者の軍事研究への総動員の反省から生まれた
そのことへの認識を問われ答弁をはぐらかす菅総理の情けなさよ
大きな質問をぶつけられても答えられない愚鈍、逃げる姑息、
他閣僚、秘書官、官僚に答弁身代わりや
答弁「他助」の見苦しさよ

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

志位和夫:

1930年代、滝川事件、天皇機関説事件など、
政権の意に沿わない学問への弾圧が行われた。
それは全ての国民の言論、表現の自由の圧殺へとつながっていった。
そして、侵略戦争の破滅へと国を導いた。
憲法に明記された学問の自由の保障は、
こうした歴史の反省のうえに刻まれたもの。

日本学術会議の前身、「學術研究會議」。
設立は1920年。
文部大臣の管理下にあり独立性は限られていたが、
それでも当初は会員は会議の推薦に基づいて選定され、
会長も会員の互選で選出されるなど、一定の独立性があった。
それがすっかり奪われたのが、1943年。
推薦制は廃止され、文部大臣の任命制となり、
会長も文部大臣の任命となった。


1943年11月26日の朝日新聞

科学者はどういう立場に追い込まれたか。
戦争遂行のための軍事研究への総動員だ。
1943年11月26日付朝日新聞の1面。
「全科学者を戦闘配置 学術研究会議を強化」と大見出し。
当初100人だった会員は、戦争の拡大とともに拡大、
最後は700人に膨れあがった。
科学者の軍事研究への総動員体制が作られ、
動員された科学者総数は2,400人超。
文部大臣の指示で1945年4月時点で学術研究会議に
10の研究についての特別委員会。
本土決戦用の研究。本土決戦用の兵器開発など、
すべて戦争遂行のための研究だった。


(のら猫独白:今また、軍事研究に力を入れて欲しいのが政府の本音ではないのかにゃ!
 安倍を継承した菅。安倍晋三の三は三菱の三)


志位:総理に伺います。科学者がこういう形で、
戦争遂行のための軍事研究に総動員された。
このような歴史は、二度と繰り返してはならないと考えますが、
いかがですか。

菅:それは当然のことだと思いますけど、
今回の任命をしなかったこととは関係ないことじゃないでしょうか。

志位:当然のことと言われました。
今回と関係ないと言ったけども、
大いに関係ありますよ。(質問を)聞いていなかったのですか』

のら猫:聞いてないにゃ。虎の巻に目を通して答弁の「予習」に余念がない総理。
しかし関係、大ありじゃん。
また科学者らに軍事研究を進めてもらいたい。
そのための組織へと学術会議を改変したいの見え見え。

菅は総理になって初の外遊、インドネシアで何してた。

防衛相になった安倍実弟・岸信夫防衛相は次期戦闘機開発で三菱重工と契約
自民党の柴山幹事長代理は、軍事研究に反対したのが任命拒否の理由であることを
NHK日曜討論でバラしちゃってるし。)

護衛艦、初の輸出計画…中国けん制も狙いインドネシアに
読売新聞 2020/11/04
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20201104-OYT1T50092/



岸防衛相 次期戦闘機で三菱重工業と契約 開発に着手
NHK 2020年10月30日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201030/k10012688021000.html



任命拒否「過去の活動鑑み判断」 自民・柴山氏が発言
北海道新聞 2020/10/25 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/474425


戦後、日本学術会議が設立された時の決意表明:



「この機会に、われわれは、これまでわが国の科学者がとりきたった態度について強く反省し、
今後は、科学が文化国家ないし平和国家の基礎であるという確信の下に、
わが国の平和的復興と人類の福祉増進のために貢献せんことを誓うものである」


志位:戦後の日本学術会議の設立は、
科学者が戦争遂行のための軍事研究に総動員された、
戦前の歴史、痛苦の歴史への反省を踏まえたもの。
政府からの高度の独立性が保障されたのも、
戦前の学術研究会議が推薦制から任命制に変えられ、
独立性を剥奪されて、政府の御用機関とされた歴史の
反省を踏まえたものだった。

総理にはそういう認識がありますか。
今日のことと関係ないというわけじゃないんですよ。
どうですか、総理。
「関係ない」と言ったけどそんなことない。
独立性を侵害した結果こういうことになった。
この反省の上に戦後の日本学術会議があるんです。
いかがですか。総理。総理。
あなたが言ったことじゃないですか。

ここでまた、お呼びでない、加藤官房長官が出てくる

(なんでお前が出てくるんじゃあー!
 歴史的背景、意義を論じるクライマックスでっせー!どぁほー!)

加藤:まず、学術会議はあくまでも日本学術会議法上、
科学に関する重要事項の審議等の職務を独立して行うことが
規定されておりますし、そういう運営をさせていただいております。

(関係ない話をくだくだ。それに、そうなってないから問題になっとんのじゃあ!)

また、学術会議の会員の任命については、
国の行政機関である学術会議の役割等も踏まえて公務員に任命するものであり、
当然、その責務は任命権者である内閣総理大臣が負っているという関係になります。

(誰に責任とか、そーゆー話やあらへん。
 総理に戦前の反省を認識してるかどうかを聞いとんのじゃあ。
 お前の出てくる幕やない!)

こうした任命権の行使が、会議の職務の独立性を侵害することにはならないと考えております。

(おまえらがそれをこっそり侵害し始めたから今、大問題になっとんのじゃ!
 とにかくこの加藤官房長官やら他の閣僚やら官僚やら
 菅が答えに窮するであろうときに助け舟を出すために
 のこのこ出てくる
 そして質問に関係あろうが無かろうが
 長々と御託を並べてはぐらかす
 委員長もグルで
 ひたすらそのタイミングを見計らって差配する
 菅政権になってとくに顕著で
 連日国会では衝撃の笑撃が繰り広げられておるわい)


志位:『総理、答えてください。総理がいま行っているのは、
まさに日本学術会議の独立性の破壊という点で、
過去の誤った道をそのまま繰り返すものじゃないですか。
どうですか、総理。その認識ないんですか。

菅:全く考えていません。いま官房長官の言われた通りです。

(官房長官の言われた通りって、それ全然、関係のない話でっせー)

志位:戦前のまさに推薦制という一定の独立性まで剥奪して、
そして御用機関とした。そのことがこういう道を歩ませたんですよ。
ですから日本学術会議は、1950年、1967年、2017年、
3度にわたって軍事目的のための科学研究に反対する声明を発表しておりますが、
これは科学の軍事利用への反省という原点に立った当然の声明といわなければなりません』

(菅には日本学術会議の出発点が歴史の反省という認識がまったくない、ということだ。。。)


「独立性を根本から侵害」 人文・社会科学系226学協会が任命求め声明
https://mainichi.jp/articles/20201106/k00/00m/010/207000c

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ありがとうございました! m(_ _)m

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