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統計へ政治介入 安倍らの恐るべき企みを暴く立憲民主・小川淳也 [アベラ国]

衆議院予算委員会 2019年2月4日
小川淳也議員(立憲民主党)の追及が鋭かった
議場内が静まり返る場面も

前回ここに書いた統計不正の流れ
その背景と文脈がさらに浮き彫りになった
統計への政治介入という
この政権の恐るべき意図が暴かれる

テレビのニュースはNHKも民放も「春のような陽気」と虐待が冒頭のニュース。
国会は比較的小さな扱いだった。かくも重大な問題なのに。
しかも自民・小泉進次郎が厚労省を悪者にええかっこするのを中心に伝えている。
小川淳也をどこも取り上げないので、このブログで紹介することにした。

統計不正を統計への政治介入という視点でとらえて迫力がある。
人々の道徳観が失われていくことへの憤りにも共鳴した。
安倍政権への忖度がいかになされるかも見えてくる。

2015年の6月から厚労省内で議論の始まった勤労統計の調査方法。その変更には
慎重意見があったのに、70年も続けてきたやり方を、なぜ改めてしまったのか。
そこにあったのが安倍政権からの圧力。
「統計改革」という名の「統計の政治化」であったと小川議員。

2014年12月に何をしたかというと、安倍政権、消費税増税を先送りにして衆議院解散という荒手に出た。
増税必至の態勢だった財務省に激震だったはず。政府はアベノミクスのために雇用も成長もいい数字が欲しい。増税をやりたかった財務省にしても。
2014年の秋から15年にかけてそういう機運が生じても不思議ではない。それが
2015年の麻生発言(鶴の一声)につながる、という。

麻生大臣はわざわざ経済財政諮問会議に出かけ行って
勤労統計と名指しして、これがおかしいからやり方変えろとけしかけた。
何の権限があって統計にここまで口出しをしたのか?と小川淳也である。

「政治的な力学」



小川:「ネット販売、増えてんだから入れろ。リフォーム、増えてるんだから入れろ」と、
いちいち財務大臣が目くじらをたてて口を挟む問題か?
極めて政治的な意図が裏に隠れているんじゃないのか?
表では「精度、正しい統計を」と言いながら、
裏では「数字を上げろ」「いい数字を出せ」と圧力をかけてんのじゃないか?

麻生:役所におられたから分かると思うが、圧力かけたら数字上がるもんでしょうか?

小川:役所にいたから聞いてんですよ。この政権は公文書を書き換えさせてますからね。
それ具体的に指示したんですか?指示してないのになぜ官僚がやるんですか?追い詰められて。
やりたくもないことを。そういう政権なんですよ。そういう体質を持った。その前提で聞いているんだ。
 70年間、毎月勤労統計が全数入れ替えをしてきたにはそれなりの理由がある。
そしてわざわざ自前の研究会ではそれをしないという結論を出した。その後厚生労働省では一度も公式に研究していない。いきなり統計委員会の場に持って行かれた。
つまり相当政治的な力学が働いたと思えてならない。



「2015年から統計に関して政治家が話をする。安倍政権のもとで。私に言わせれば統計に政治の手が入っている。統計が政治化してる。」(小川淳也)

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2015年10月大臣の発言(いわゆる「鶴の一声」いい数字出せや)。
2015年9月安倍、自民党総裁に再選。アベノミクス新三本の矢を発表。
 1本目がGDP600兆円。

「この大本営発表に一生懸命、官僚がついてきたんじゃないですか?霞が関をあげて、なんとか辻褄合わそうと」(小川議員)

2016年6月、経済財政諮問会議の「骨太方針」副題は「600兆円経済への道筋」。

第2章は成長と分配の好循環。その2が成長戦略の加速。
その中に、東京オリンピック、PFI、TPP、国土強靱化などがあるのはまあ分かるとして、最後になんと
統計改革と書いてある。
なぜ統計改革が成長戦略なのか?なぜ統計改革が成長戦略に位置づけられる?
統計はきわめて技術的、科学的、客観的、中立的にやってこそのものなのに。

2016年12月、山本幸三行政改革担当大臣が臨時議員として経済諮問会議に出席。「政治主導の統計改革を実現しよう」と発言。
なぜ統計改革を政治主導で?! 一党一派に偏った政治が、やれ統計改革、、その旗を振ることがおかしい。

2017年2月、菅官房長官を議長として統計改革推進会議なるものができ(メンバーに梶山大臣、茂木大臣、野田大臣、麻生大臣、世耕大臣、、、)統計に政治的圧力。

その間、統計員会における統計手法の変更がものすごく増えている。
民主党政権では年9件7件だったものが
安倍政権では15件、13件、12、15件、12件、、

統計手法の変更

毎月勤労統計
70年間続けてきたやり方を「鶴の一声」で今回変えさせた。それで1段目積み上がった。17年より18年が一段高く出る下駄を履いたが、この年もうひとつやっている。常用雇用者について調べてきた勤労統計だが、常用雇用者の定義から日雇い労働者を外した。18年1月から常用雇用者から日雇い労働者を除いた。これも賃金が高めに出る。

直しに当たって統計員会から相当警告があったが、厚労省はそれを振り切って見直しをした。

うまく行きすぎて馬脚
あの手この手を尽くして、賃金水準を少しでも上げてやろう、そういう絵姿が見え見え



「賃金に最大0.3%の影響がありますよ。これをほうかむりしていていいんでしょういか。そのまま黙っていていいんでしょうか。先へそのまま進むのは難しいのではないでしょうか、という立派な意見もあった。これを振り切ってやったんだ。統計の正確さをとか、連続性を高めようとか、それは美名の元にいいですよ。しかし実際にはにはあの手この手を尽くして、賃金水準を少しでも上げてやろう、そういう絵姿が見え見えじゃないですか、これ。この上に3倍補正をやったんだ。それで3.3%%なんていう21年ぶりの数字、しかも総理はそんなに記憶にないという。今回これで無理をした結果明るみにでたわけです。異常に高くなったからです。そして異常に高くなった背景には、こういうそれをそれと気づかせない、隠された意図、隠れた故意で統計の数字に政治が介入してきた疑惑がある。これが果たして勤労統計だけなのか?それに止まらないのか。私は徹底的な検証が必要だと思いますよ。なぜならこの政権は公文書を書き換えさせているからです

 

「私も霞が関の出身ですよ。官房長官よーく聞いていただきたいんですが、最近、この質問の準備をするにあたっても、あるいはそのほかでもいいですよ、現場で私は野党ですから幹部の方は来られません。せいぜい係長。課長補佐。若い人が来ますよ。しかし彼らのモラルは今どうなってしまったんだと思うことが多々ある。
組織に媚びへつらって、何が正しいかではなく、何が都合がいいかを一生懸命探し、一生懸命この政権に対してシッポを振れば必ず出世し、楯突いて正論を履けば、飛ばされて左遷させる。どうですか霞が関の皆さん。そういう体質が蔓延してきてんじゃないですか。」

「私はね、民主党政権の時に、十分に国民の期待に答えられなかったことは今でも良心の呵責です。その後、自民党は立派だと思った面もある。確かにプロですよ。政治の運営にかけては玄人だ。しかし政権がそれでもこれだけ長く続くと、この霞が関のあんな若い人たちまで殺してしまうのかと。私はやっぱり長期政権は代えなきゃいけないと。非常に強い危機感を、これはやがて社会の末端すみずみまでモラルを崩壊させる。正義感や倫理観を失わせしめる。政権の延命以外に目的はないじゃないですか。私は今回ね、これぐらいのことを感じているわけです」

勤労統計に関しても隠された意図
しかし本丸はGDP

麻生発言の前の月に安倍総理は、私だけではないと思いますが、相当世の中はあるいは国際社会は600兆GDPというのはとうとつに受け止めました。なぜなら。その時のGDP500兆にとどいていなかったから。5年間で600ということは、4%近い成長を毎年していないといえくない。しかしそのときまで、まさに今世紀に入って、2000年代に入ってこの20年実現できた成長率は3パーセントに到達した年はありません。したがってこれは経済からも政治的なメッセージに過ぎないか、あるいは海外メディアもねもはもないまともにとりあう必要はないという冷ややかな反応だった。

GDP600兆円構想。この構想がエンジンになっているんですよ。いい数字を出すということ雇用統計、経済統計。それにみんな仕えてえている一生懸命」

と言う小川議員によると:

当時の経済財政担当大臣は甘利大臣(当時)。総理の盟友中の盟友。そして内閣府はあれこれ試算をしているらしい。内閣府は密かに2011年からGDPを新基準で再計算していて、安倍総理の600兆円表明の時点で、20兆以上の上乗せは折り込み済みと自民党関係者は言っているとか。後には600兆円が見えて来たという日経の記事も。

そして与党の一部や日銀、財務省は数字が実態を反映していないとして、見直し圧力を強めている。これに対して当の内閣府からは改善は大事だが、GDPを押し上げるために統計の仕事しているわけではないんだと幹部からの恨み節が聞こえているという報道もある。

内閣府では
統計委員14年の10月の時点で
研究開発費算入で3〜3.6%押し上げるだろう
防衛装備品の参入により0.1%程度押し上げるだろう
不動産仲介手数料を入れれば0.2%程度上昇するだろう
土地改良の対象範囲を直せば0.3%上昇するだろう
、、、
何々をどういじったらGDPがどんだけ上昇という試算ばっかりやっている。

5年でGDP50兆円増えたとさかんに宣伝、、、

50兆円増GDP.jpg

前の選挙、2017年自民広報のツイッター。この5年間でGDP大きく増えた、ぜひ拡散してくれとある。

実感のなさ

GDP算出法を改訂後、16年、17年の旧算出法での数字出さないことになっているが。出して欲しいと小川議員。なぜなら国民は、イザナミ景気超え、いったいだれが実感してる?7割が実感「ない」ないし「まったくない」。しかし総理は「GDPがいま史上最高」。


この日の小川議員の全質問1時間4分はここで聞くことができます:
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=48621&media_type=

それにしてもこの政権。GDPも偽装しているのか。。

状況証拠は今後も積み上がるばかりだと思うが、このまま逃げられたら、
霞が関はもはやアベラの思うがままだろう。 ここはどうしても
追い詰めなくてはならない。今後の小川議員の追及に期待したい。

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