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誰が戦争をしたがっているのか(7)北朝鮮が太平洋で水爆実験? [北朝鮮]

北朝鮮が太平洋で水爆実験をするかもしれないと言っている。
実行されたらどうなる? 下手すると核戦争の勃発か?

ついにトランプと金正恩が互いに「狂人」呼ばわりする所まできた。

トランプの最新のツイートがこれ:

「北朝鮮の金正恩は明らかに狂人で、自国民を平気で飢えさせたり殺したりするが、今後、空前の試練を味わうことになろう」(トランプ)


先に金正恩は声明を自ら読み上げ、トランプのことを「いかれた老いぼれ」と呼んだ。国外に向け本人が直に声明を発表するのは初めてのこと。トランプの国連演説でよほど頭にきたらしい。なにしろ金正恩のことを「自滅に突き進むロケット男」と呼び、「アメリカには力も忍耐もたっぷりあるが、自国や同盟国の防衛を余儀なくされれば、北朝鮮を完全に破壊するしかない」とまで言ったのだから。

金正恩は言う。「彼(トランプ)は国の最高司令官たるには不適格であり、間違いなく火遊びが好きなチンピラでゴロツキである」(とのたまうご本人の言葉遣いがチンピラでゴロツキなのだが…そこはお互い様というところが米朝新時代)。

「…彼の言葉で、私は恐怖を感じたり押し留められたりするどころか、自分が選んだ道が正しいこと、そしてそれが最後まで歩むべき道であることを確信する」

「トランプが世界の目の前で私と我が国の存在を否定し侮辱し、歴史上最も凶暴な宣戦布告を行ない、朝鮮人民共和国を破壊すると言った今、私はそれに見合った史上最も強硬な対抗措置の遂行を真剣に検討する」

「好き勝手なでまかせばかりを言う老いぼれには行動で分からせるのが一番だ。…我が国を完全に破壊すると言ったアメリカの最高司令官(トランプ)にはその言葉の高いツケを必ず払わせてやる。…トランプの予期する以上のことになることは間違いない。頭のいかれたアメリカの老いぼれには必ずや炎を見舞って大人しくさせる」

「史上最も強硬な対抗措置」とは?

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北朝鮮の李外相によると太平洋で史上最大規模の水爆実験を行うことかもしれないそうだ。下手をすると核戦争の始まり?

アメリカが太平洋のマーシャル諸島で過去に行なった水爆実験は1発で広島型原爆1,000個分のエネルギーと言われる。それをも上回るというのか。大気圏核実験は放射能汚染が激しく、禁止条約ができて半世紀たっている。1980年を最後に行われていない。ミサイルに搭載しての実験は失敗の可能性も高い。

北朝鮮が行いそうな大気圏核実験の恐怖

太平洋に達する前に日本上空で起爆する危険性もある。
圧力を掛け続けた結果がこれだ。トランプは側近たちから金正恩への個人攻撃は控えるようにと言われていたのに聞く耳を持たなかった。



無謀なことだが、北朝鮮には抗いがたい魅力。世界を恐怖に陥れる。地下実験と違い、視覚的に訴える力は絶大。放射能汚染も恐怖だ。アメリカもひるんで、北を核保有国として受け入れるしかないだろうと。

以下、ニューヨーク・タイムズ記事を要約する:

ミサイルか船で運んで太平洋で起爆させる大気圏核実験。実行されれば環境への害大きい。水爆となればなおさらだ。

しかし、北朝鮮にそこまでの技術があるか確実にはまだ言えない。

アメリカでさえ冷戦時代の初期には打ち上げ失敗もあった。打ち上げ直後に廃棄し、かなりの放射能汚染も起きた。

しかしキノコ雲が発生する。地下核実験にはない恐怖感。そこが北朝鮮にとっては魅力。1954年のマーシャル諸島でのものは(「キャッスル・ブラボー」)は特に大きかった。予期していたものの3倍の大きさ。計算間違いをしていた。地球全体を汚染した。それもあって大気圏核実験は禁止に(PTBT部分的核実験禁止条約1963)。

核弾頭を搭載したミサイルでの実験には危険が伴う。中国も一度やり、成功したが二度と試みていない。北朝鮮がやるとなると、さらに危険をはらむ。

実験が失敗する危険性もあるのだ。発射時にあるいは目標に達する前に起爆する危険性。となると自国にあるいは近隣の国々へ被害を与える危険があるということ。他の国の性能の非常に優れたものでもミサイル実験は100発に1回は失敗する。北朝鮮となればその率はもっと高いはず。去年はあるタイプのミサイルで北朝鮮は8回中7回失敗している。オバマがサイバー攻撃を命じていた可能性がある。それ以来、北朝鮮はそのタイプでの打ち上げをしていない。

たとえ打ち上げに成功しても、大気圏再突入の課題もある。そこで受ける大きな圧力、減速力に核弾頭が耐えられるのか。これまでのところまだ北朝鮮はその課題を克服できずにいると思われる。

船や飛行機で運ぶほうがずっとやりやすいだろうが、そうすれば米軍などに見つかりやすい。

いずれにせよ大気圏核実験となれば環境や人の健康への影響は大きい。2,000回以上これまで行われた核実験で240万人のガンが惹き起こされたとする研究もある。

最後の大気圏核実験は1980年10月16日。中国が弾道ミサイルに核弾頭を搭載しシルクロード沿いの塩原に打ち込んだ。アメリカは1962年5月6日の一度だけ。潜水艦から打ち上げ、2,000キロ近く飛び、インド洋上の高度1万フィートあまりで起爆。これで大気圏核実験を禁じる交渉に拍車がかかった。条約は米英ソが1963年に調印。

もっと幅広く核実験を禁じる包括的核実験禁止条約CTBTは1996年に国連で採択され、これまで166カ国が批准。まだこのCTBTの批准にまで至っていないのがアメリカ、中国、北朝鮮。ほかにエジプト、インド、イスラエル、イラン、パキスタンもそうだ。

クリントン政権が批准を試みたが失敗。オバマは議会に批准を求めると約束しながらできなかった。アメリカも中国も、批准には至っていないが、CTBTの制約には従っている。



BBCが伝える北朝鮮問題の専門家(アンキット・パンダ)の分析は以下の通り:

北朝鮮が太平洋上の大気圏で核兵器を起爆させるとなると、先日写真が公開された核弾頭をミサイルに搭載し、日本の上を飛ばして太平洋に着水させるという可能性がある。こうなると、先に北朝鮮が示唆したアメリカとの核抑止力の均衡をトランプも受け入れざるを得なくなるかもしれない。日米の迎撃ミサイルではこれを撃ち落とすことはまずできない。大変な危険が伴う。北朝鮮は事前通告をしないから、航空機や船舶が直接被害を受けるかもしれない。環境にも大変な影響を与えよう。深刻な放射能汚染もありうる。

日本上空で何らかの故障で起爆することだってありうる。こうなると報復攻撃で核戦争すら起きてしまう。

いずれにせよ金正恩は自分がこれからやろうとすることの正当化を声明のなかで行なった。トランプがここまでのことをしたのだからと。あとはその実行だ。

中国を引き合いにする専門家もいる。1960年代、アメリカは中国の核の能力を疑っていた。中国が核弾道を実際に弾道ミサイルに搭載し大気圏で起爆させて初めて信じたのである。そして中国を核保有国として認めざるをえなくなった。世界最後の大気圏核実験が行われたのは1980年10月16日。それも中国だった。

ミサイルを飛ばす代わりに船で運んで太平洋で起爆させるという方法もある。いずれにせよ北朝鮮が大気圏核実験をすれば、これまで繰り返してきた挑発が頂点に達することになる。ワシントン、ソウル、東京がこれを一線を超えた行為と捉えれば、武力紛争ともなりかねない。

Full Text of Kim Jong-un’s Response to President Trump https://www.nytimes.com/2017/09/22/world/asia/kim-jong-un-trump.html

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 今日のブログ更新



7月、8月と売り言葉に買い言葉、舌戦はエスカレーションしてきていた。
北が核弾頭の小型化に成功(予想では数年先だった)と伝えられ、ICBMの発射実験。
トランプはこう脅した。

「北朝鮮はこれ以上アメリカを脅さないほうが身のためだ。さもなくば、世界がこれまで見たこともないような炎と怒りに見舞われることになろう」

「うつけ戦術」についてはすでに触れたが『アメリカ・ファースト、ジャパン・サード』
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2017-02-13
しかしこのふたりはうつけ者のふりをするのではなく、ほんまもんのうつけかもしれないのだ。

アメリカでは精神保健の専門家らが、トランプは精神を病んでおり大統領はつとまらない、やめさせろと、学会の規則に違反してまでの異例の運動が起きている。
『トランプは重度の精神疾患 米精神科医ら更迭を要請 署名4万人』
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2017-04-23

金正恩は兄弟を化学兵器で暗殺したり叔父などを機関砲4つ束ねて公開処刑。
頭からつま先までを人肉ミンチにしていく銃殺刑という残忍さを秘めている。
『北朝鮮の問題を一気に解決する方法があります』
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2017-04-26

しかし dotard などという「古語」を使ってトランプを罵った金正恩(ま、そう英訳した人がいるわけだが)インターネットでもこの単語の検索が急増。辞書で dotard を探し当て、その定義「高齢ゆえに劣化してしゃきっとせず精神がだめになっている人」なんてのを読んで笑っているアメリカ人。トランプの下品さにうんざりしている人も多いようで、うちの大統領より金正恩のほうがよほど洗練されてんのじゃないか、なんて書き込みがあったりする。

Full Text of Kim Jong-un’s Response to President Trump
https://www.nytimes.com/2017/09/22/world/asia/kim-jong-un-trump.html




Prospect of Atmospheric Nuclear Test by North Korea Raises Specter of Danger
By DAVID E. SANGER and WILLIAM J. BROADSEPT. 22, 2017
https://www.nytimes.com/2017/09/22/world/asia/north-korea-atmospheric-nuclear-test-risks.html

『誰が戦争をしたがっているのか(7)太平洋で水爆実験?』
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2017-09-24

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