ついに福島 森林火災の頻発・猛威はチェルノブイリ周辺でも [原発]
ついに来たか
チェルノブイリの周辺でも問題になっていた
山火事
まずい条件が揃っている
消化活動をしようにも被曝の怖れ
場所によっては全く入れない
煙にも放射能
放射能の影響
人が入らなくなって、ただでさえ繁茂するに任せていた野山
放射能汚染の影響で草木の残骸が溜まっていくという
昆虫や微生物も少なくなり腐敗しにくい
土に戻るのに通常の2倍の時間がかかっている
燃えやすいものが蓄積されていく
そこへ温暖化だ
気温は上がり、空気が乾燥することも多い
かくて森林火災が頻発し以前よりも鎮火しにくい状況
温暖化で降雨量が増えることもあるが
それはそれで植物の繁茂を促し火災の「燃料」が増える
チェルノブイリ周辺で確認されていたが
ついにそういった一連の現象が福島にもやって来たようだ
避難区域の火災、発生1週間も鎮火せず 放射線量に変動なし 福島・浪江
産経ニュース 2017.5.5
http://www.sankei.com/life/news/170505/lif1705050021-n1.html
十万山、消火に苦慮 福島・浪江、隊員に放射線対策も
福島民友 2017年05月02日
放射性物質の拡散
土に閉じ込められ、やがては水に流されて行く、
かというと、そうはいかない。
草木は茂り、水と土の中の放射性物質を吸い上げる。
そしてそれが火災で大気に放出され、風に乗って広範囲に拡散。
雨とともに地上に降下。
チェルノブイリの放射能が再び欧州の広範囲に撒き散らされる
という危険を科学者たちが警告している:
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ロシアで頻発する山火事
このところ毎年森林火災が頻発し消火活動に苦慮するロシア。
首都モスクワから300キロあまりのブリャンスク州は
ウクライナのチェルノブイリ原発事故(1986年)の影響がロシアで一番大きい。
ロシアではこのところ毎年のように最高気温を更新、
森林火災があちこちで発生。
シベリアの大規模火災は札幌にもPM2.5が及ぶほどだったが
ロシア西部はチェルノブイリ事故の影響のあった地方。
BBCによると、その西部では数百か所で1週間燃え続け10万人あまりが消火作業に当たるが、
モスクワも1週間、煙霧に包まれた。
Russia combats wildfires in Chernobyl radiation zone
BBC 6 March 2012
http://www.bbc.com/news/world-europe-10938215
大統領の座をいったんメドヴェージェフに譲って首相となったプーチンも
飛行機から水を撒いてお得意のマッチョぶり、強い指導者ぶりの演出。
この時期は露国の指導者、上半身をあらわに狩や乗馬、水泳の様子を公開。
文字通り露出が激しかった(画像省略)。
2011年夏のプーチン
科学者らの懸念
これまで土の中に閉じ込められていた放射能が山林火災によって大気中に放出され
何千キロも離れたヨーロッパ中に広まると科学者らが心配し始めた。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1890/14-1227.1/abstract
Fire evolution in the radioactive forests of Ukraine and Belarus: future risks for the population and the environment
チェルノブイリの原発事故で周辺の土地はセシウムやストロンチウム、プルトニウムなどの放射性物質に汚染された。ウクライナの2,600平方キロ、ベラルーシの2,200平方キロが立ち入り禁止区域となっている。原発の半径4キロ内の木は切り倒されたが、その他の森林や農地は30年、人の手のつかない状態である。草木は繁茂するに任され、かつては53%だった森林面積が、今では70%となっている。
しかし、森林の増加、植物の繁茂、これは朗報ではない。放射性物質は、洗い流されずに、草や木やキノコによって水とともに吸い上げられ、地域にとどまってしまうのだ。
これらの植物が秋に葉を落とすと、それは培養土の一部となり、放射性物質は土の表層部に戻ることになる。しかも、昆虫や土中の細菌類も放射能のせいで少なくなっているため、なかなか分解しない。
このようにして、草木によって放射性物質が同じ地域で循環する。これまでの研究で、大量のストロンチウム90が地表から10cmの層に、セシウム137が5cmの層にあることが分かっている。
そこへ森林火災。この汚染層を掻き乱してしまう。ノルウェー大気研究所のニコラオス・エヴァンゲリウは、2002年、2008年、2010年の大火災のデータをもとに分析。チェルノブイリ事故で放出された放射性のセシウムは85ペタベクレル(PBq)。うち2~8PBqが依然として立ち入り禁止地域の土地の表層部にあるとしている。そしてこの3年の大火事で0.5PBqが放出され、東ヨーロッパに拡散、南はトルコ、西はイタリアでも、さらには北欧でも観測されたという。
今後、拡散が予測される放射性物質も、量で言えば、人体に影響とされる年間レベルの1パーセントにすぎない。だからと言って、無視していいわけではない。そのような「量」は平均値での話であり、人によってはより高いレベルの汚染にさらされる。火災による拡散も、均一に放射性物質を運ぶわけではないからだ。食物にしても、セシウムはキノコに溜りやすいといったばらつきがある。さらに、低位のものであっても、内部被曝だと影響は大きい。人によっては癌になるといった影響が出てくるのだ。
地球の温暖化で影響はさらに大きなものに
森林火災は、地球の温暖化とともに、今後、さらに頻繁に起きることが予測される。チェルノブイリ周辺は人が入らないだけに、温暖化の影響をもろに受けてしまう。また、消火活動にしても、人員や予算が不足している。
昆虫や土中の微生物も放射能のせいで少なくなり、汚染地域で枯れた草木はなかなか分解しない。朽ち果てた草木が分解せずに溜まっていくペースは1986年以前の2倍という(汚染地区と非汚染地区の植物の腐敗、分解のぺペースを実験で比べた)。
この研究によると森林火災が最も危険になるのは2023年から2036年にかけて。2060年になれば、放射能も減衰しているはずとのこと。
日本のメディアはこの問題をなぜか報じない。安部政権が怖いのか。東電が怖いのか。
関連記事:
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