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血を呼ぶ言葉遊び(2) [戦争をする国 日本]

2011年 アラブ系スーダン北部(イスラム教徒が多い)との長い内戦の末、
 南部が分離独立してできた黒人の国、南スーダン(キリスト教徒が多い)。
 国連はUNMISS(国連南スーダン派遣団)を送り込み、日本も野田政権が参加を決め、
2012年以来、道路の整備などを行なって来たが、
2013年末に首都ジュバでクーデター未遂。クーデターを起こそうとしたのは、解任されたマシャール副大統領を支持する軍内の勢力。ディンカ族(大統領派)ヌエル族(副大統領派)という南スーダンの部族の対立が激化する。
 その後の1年余りの戦闘で死者数万人、避難民230万人余り。双方に市民に対する広範な人権侵害(殺傷や強姦)。
2014年 周辺諸国から和平の働きかけ。
2015年 停戦に至るが、停戦は幾度となくやぶられてきた。UNMISSの弱さの露呈でもある。

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 キール大統領派ディンカ族マシャール副大統領派ヌエル族という部族対立は根が深く、双方とも本音では、連立して政権を担うのではなく、相手方をそっくり追い落とすつもりでいる(大統領派は自派の新たな副大統領を任命した)。

2016年
4月には、副大統領復帰に合意したマシャール氏が首都ジュバに戻るも、
7月に戦闘再開。数百人が死亡。マシャール氏は国外へ逃れた。国連の部隊が増えれば帰国すると言っている。
8月に国連安保理は平和維持部隊に関し新たな決議を採択。

この決議は、UNMISSに新たに4,000人ほどのRPF地域防護部隊を設置し、これまでよりも強力な権限(平和と安全が脅かされたときには強制力を以て介入できるという権限)を与えるもので、賛成11カ国、棄権4カ国で採択した。棄権国の懸念は、受け入れ側の同意が必ずしも得られないことや、強制力に重点が置かれがちなことであった。

 南スーダンの代表も懸念を表明。「決議採択は、紛争当事者の同意がなくてはならないという国連平和維持活動の基本原則に反する」とした。主権侵害だ、植民地主義だとする反発もあった。しかし、
9月に入ってその南スーダン政府も受け入れに合意。

 南スーダンやその周辺諸国の紛争には、すさまじいものがある。
*1
スーダンのダルフール紛争、ソマリア、コンゴ民主共和国。
*2
ソマリア平和維持活動の惨めな失敗。

「破綻国家度」では、ソマリアと南スーダンとコンゴ民主共和国で金銀銅、世界上位3位までを独占。

 武力紛争がこのまま沈静化するとはとても思えない。紛争が激化すれば自衛隊は撤退すると安倍首相は言うが、引くに引けない状況も考えられよう。撤退したら撤退したで、弱腰のそしりを受けないとも限らない。

 そんな厳しい状況を知らないのか、知ってはいるけど無視しているのか。 

数段も飛んで火に入る安倍の虫 自衛隊などいけん状態
そんな南スーダン、行けん所のはずを、安倍政権は戦闘を衝突と言いくるめて違憲状態をごまかし、
自衛隊にいよいよ「駆けつけ警護」の権限を付与し始めるつもりだ。これまでは自衛のみの自衛隊だったが。

他の国のしえん支援

 日本は南スーダンでもこれまでJICAが道路、橋、港、水道の整備、放送局の支援などやってきたじゃないか。そういう民生支援。そういうものは大統領派も副大統領派も有り難がっている。だから、日本は、< そういうものを続けてほしいなら国を平和にせい > という圧力というか、励ましを与えればいいのだよ。民生支援をテコに平和を説く。日本は平和の国だ、と。わしらにはこんな憲法がある、と。平和を説くのだよ。

これこそが日本の伝家の宝刀、秘密兵器、平和憲法の生かし方。

そうしてはじめて積極的平和主義を自認できる美しい国となりえう。アメリカの真似ばかり、追随、従属ばかりなんて、なんてみっともないんだ。そして、経済的な利益のために「国家戦略として」武器を輸出だなんてやめなさい。平和主義をこそ輸出すべき。

*1
*2

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