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血を呼ぶ言葉遊び(1) [戦争をする国 日本]

南スーダンの状況の厳しさは安倍政権が言っているより数段上。

政府が「戦闘」という言葉を避け、「衝突」と言い続けるのは、ひとえに自衛隊派遣の憲法違反、PKO参加5原則違反をごまかすため。

そんな言葉遊びをしている間も、現地の苦しみは募る。このところ各地で戦闘が激化。UNMISS(国連南スーダン派遣団)も「各地で暴力と武力紛争の報告が増えていることを極めて憂慮している」。

UN mission 'extremely concerned' over increased incidents of violence across South Sudan
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=55273#.WA1oeSOLSgw

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朝日新聞は「激しい戦闘」「戦闘」「襲撃」「反撃」で「少なくとも60人が死亡」としながら、「首都ジュバでは7月、政府軍と反政府軍が武力衝突し、数百人が死亡」と書いた。

なぜ用語を政府と合わせなくてはいけないのか。しかもじゅばじゅば銃撃戦が起きて数百人死んだ首都ジュバのほうが「衝突」だという。なぜ政府に合せる。そも、合わせたのか? 偶然なのか?


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小泉首相を思い出す。非戦闘地域とはどこかとその定義を聞かれ
< 自衛隊のいるところが「非戦闘地域」だ > とうそぶいた。いま安倍政権下、何が戦闘で何が衝突、国会の答弁では明確に答えられずごまかしたが、友よ、答えは簡単、武器を使用する行為が行なわれ、死者が出て、物が破壊され、いくら程度が激しくても、 < 自衛隊のいるところで起きれば衝突 >
それ以外なら 戦闘 > ということだ。

もうひとつ注目すべきはNHKの衛星放送などにおける海外ニュースの扱いだろう。毎朝の定時ニュース(BBC、CNN、ABC、アルジャジーラ、韓国KBS、ドイツZDF、フランス2、など)。

ここは3段階の措置が採られると思う。

1)南スーダンのニュースはできるだけ没にする。
2)扱わざるを得なくなれば「激しい戦闘」の部分は編集で削除。
3)それもできなくなれば放送するが、訳語はたとえ原文でbattle(戦闘)、fighting (交戦)などに類する表現があっても日本語では「衝突」と訳出する。そのような指示が通訳者にも出される。うっかり「戦闘」などと口走った通訳者は呼び出されて厳重注意。現場デスクもそれを見過ごすことが度重なれば始末書?(以上、憶測)

これらの措置がとられるはずである。それが証拠に、日本語チャンネルで「衝突」の語に遭遇したら、原文を当たってみられるがよい。「戦闘」などに当たる単語が見つかる可能性大であろう。

これまでもNHKでは、海外のmediaの報道でたとえ自衛隊のことをthe Japanese military と表現しても、Japan sending its soldiers あるいは Japan's military spendingと言っても、「日本の軍隊」とか「派兵」とか「軍事費」とは訳さずに、「自衛隊」とか「派遣」「防衛費」と訳してきた。(私は原文どおりに訳すほうが、外国からはそう見られているということが日本の視聴者にも伝わるし、外国では「自衛隊」のこと、あるいは「平和憲法」のことは良く知られていないということも分かるので意味があると思うのだが)。それでいてNHKの「キャスター」が「BBCでは次のように伝えています」と前振りするのは、危うい。情報操作とさえ言える。

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南スーダンで激しい戦闘、60人死亡 政府軍発表
ヨハネスブルク=三浦英之2016年10月18日(朝日新聞)
http://digital.asahi.com/articles/ASJBK7H97JBKUHBI02J.html

 南スーダンの政府軍報道官は17日、同国北東部マラカル周辺で政府軍と反政府勢力の間で激しい戦闘が起き、双方合わせて少なくとも60人が死亡したと明らかにした。AFP通信が伝えた。

 同報道官によると、戦闘は14日夜から15日にかけて発生。マシャル前副大統領を支持する反政府勢力が、マラカル周辺で政府軍の軍事拠点2カ所を襲撃し、政府軍が反撃した。反政府勢力の戦闘員56人と政府軍兵士4人が死亡したとしている。

 南スーダンでは、陸上自衛隊が国連平和維持活動(PKO)に参加している。首都ジュバでは7月、政府軍と反政府勢力が武力衝突し、数百人が死亡。以来、北部を中心に戦闘が続いている。(ヨハネスブルク=三浦英之)





私ハ殺サナイ。命ヲ奪ウダケ。



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