サンダース政治革命の担い手たち 天下分け目のNY(2) [アメリカ大統領選挙 2016]
バーニー・サンダースを支持して、サンダースのいわゆる「政治革命」に加わっているのはどんな考えのどんな人たちなのか。サンダースやクリントンのことをどうとらえているのか。彼らがSNSで発するメッセージを拾ってみた。
千年紀世代(ミレニアル世代)が熱烈な支持層というが、民主党天王山(1)で見た支持率にもそれは現われていた。
格差に反対、大学の学費の返済に苦しむ世代、金持ち優遇、企業優遇に反対、戦争にも反対。環境保護賛成。リーマンショック後のウォール街占拠運動を支持したような人たちもいるだろう。社会主義、社会主義と言われるが、必ずしもそうではなく、要するにリベラル派の結集。そんな姿が浮かび上がるはずである。
もちろん戦争反対だ
「いつもきまって言われる
お金がないので教育も医療もちゃんとできない
お金がないので賃上げできない
そのくせ
戦争のためのお金だけはいつもちゃんとあるのは
なぜなんだ?」
「戦争で儲けるやつがいる限り
「他の惑星に生命を捜しに出かける前に
まずは地球で人殺しやめませんか?」
このような戦争や軍産複合体への批判が、サンダース支持者のSNSによく見うけられる。
イラク戦争に反対したサンダース。
逆にイラク戦争に賛成したクリントン(今では後悔していると言っているが)、
軍需産業や銀行から献金の多いクリントンには手厳しい。
企業や大富豪からがっぽがっぽと政治献金
投資銀行で講演して巨額の「講演料」。
「22万5千ドルの講演料なんてありえない
講演料に偽装した賄賂だ」
投資銀行ゴールドマンサックスの役員たちを前に2013年に講演を3回し
「講演料」67万5千ドル= 7,500万円。
1回当り約2,500万円だ。
「くれるというからもらった」として政策面への影響はないとクリントン。
講演内容公表せず
ジョージ・ソロス
世界29番目の金持ちソロスがクリントンに800万ドル。
サンダースがこの額に達するには30万人の動員が必要だ。
サンダースの政治資金は個人の小口の献金が中心。
パナマ文書
Panama Papers Name Client of Podesta Group, a Lobbying Firm With Ties to the Clintons
先にはスイスに秘密口座を持つ富豪らからの献金も発覚している。
Clinton foundation received up to $81m from clients of controversial HSBC bank
資金集めの集まりに向かうヒラリー・クリントンの車列に
サンダース支持者らが1ドル札の「金吹雪」を見舞う
「何百万ドルというお金を代弁」対「何百万人という人を代弁」
これがバーニー・サンダースを支持する無党派層の若者の
典型的な見方ではないだろうか
信頼
In Bernie We Trust 「我らバーニーを信ず」
アメリカの紙幣や硬貨にも記してある
国の標語 In God We Trust 「我ら神を信ず」
のもじりである。
民を率いて約束の地へ
「ウォール街よ
大企業よ
民をして渡らしめよ!」
民を率いて紅海をゆくモーゼに見立てられたサンダース・・
奴隷状態を脱して約束の地に向かうイメージか・・
「エルビス・サンダース」?
3候補の頭の中
「技術の進歩で人の頭の中が分かるようになってきました
サンダースとクリントンはこうです」
サンダースは平和、環境、人権、反格差。
クリントンはお金が真ん中、投資銀行や製薬会社、軍需産業、メディア。
右下トランプの頭の中身は「お子さんと一緒には見れません。悪しからず」
なにせ昔からいろいろと女性に関するきわどい発言があるようですからね。
大統領候補を目指しながら公の場で「ペ◯◯」(男性性器)
に言及したのも、この人が初めてでしょう。
ドナルド・トランプ
選挙に出るなら
「選挙に出るんだったら共和党だね。共和党支持者はいちばん馬鹿だからね。フォックス・テレビで言ってることなら何でも信じる。私がウソ言っても飛びつくだろうね。支持率はすごいと思うよ」(トランプ 1998年)
ピープル誌とのインタビューというのだが捏造説も。
トランプ関連記事:
イスラム教徒を入国禁止に 〜 大富豪 大統領を目指す
法王、そんなこと言われたの? ほおー
クリントン:トランプ:サンダース=強欲:人種的憎悪:愛
サンダース支持者の見方だと
こう要約できるらしい。アホはこりごり
「アメリカを再び偉大な国に。
アホに入れるのはもうやめよう!」
「IS生みの親たち」
対テロ戦争やイラク戦争を始めた左から:
ラムズフェルド国防長官
ブッシュ大統領
チェイニー副大統領
戦争にはもう懲りたんですね。
関連:
「落日ラムズフェルドに旭日大綬章の狂気」
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2015-11-04
「イスラム国 伸長の陰に米英の関与」
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2014-08-27
「イラクはアメリカのビジネス・チャンスという時期に来ている」
(ヒラリー・ クリントン 2011)
「ヒラリー・クリントンはよりによってヘンリー・キッシンジャーなんかをほめそやしているが、キッシンジャーといえば、ラテン・アメリカでひどい大量殺人を起こした張本人だし、1960年代、70年代、80年代に多くの人を失踪させたラテン・アメリカ独裁制の生みの親だ。それだけで、私は彼女には投票しない。クリントンなんてまっぴらごめんだ。ラテン・アメリカ系の人間で彼女に入れるなんて考えられない」
レジデンテ・カイェ13(ラッパー)
関連記事:死傷者多数の師匠が支障? ヒラリー・クリントンとヘンリー・キッシンジャー
「後悔は一切ない」
ラムズフェルド 元国防長官(ブッシュ政権下、
アフガン空爆、イラク戦争、テロとの戦争を主導、
その後の大混迷を招いた)
「ラムズフェルドがこう言うのも、墓地に葬られたり、車椅子の生活になったり、
ホームレスになったりしているのが、自分の子供ではないからだ」
サンダース支持者が掲げた社会主義の分類:
サンダースの言う「民主社会主義」は三つ目
事前の予想ではサンダースはクリントンに差を広げられているという。
17ポイントのリード。
ニューヨークはサンダースが厳しく批判する金融界の牙城、ウォール街のある町。
ミシガンの大逆転、再現できるか?
危うしバーニー。
サンダース現象が勢いを増すかどうかは、日本の安倍政権下の日本の行き詰まりを打開する上でも
大きな影響があると思っている。
ここで負ければ党の候補指名は非常に厳しくなる。
ミシガンのように大逆転なら、逆にクリントンが窮地に立たされるだろう。
天下分け目の大一番。
19日火曜日(日本時間20日)、注目である。
/\ /\m (_ _) m
サンダース関連:
民主党 天下分け目のニューヨーク 大統領候補党指名争い(1)
いよいよ正念バーニー・サンダース
サンダースが「革命的社会主義者」のウソ
死傷者多数の師匠が支障? ヒラリー・クリントンとヘンリー・キッシンジャー
お笑い番組に出演したサンダースさん だ~す
サンダース語録 1985~2015
「今夜アイオワで始まったことは、ひとつの政治革命だ」
支持率でひらりとかわすサンダーズ
サンダースさんにぜひとも勝って欲しいですが、ドキドキですね、、、
ウォール街の人たちがクリントン支持、は分かりますが、一般市民の方が数的には圧倒しているはずなのに、、、
上の記事の、「3候補の頭の中」のクリントンさんの頭の中:お金が真ん中、投資銀行や製薬会社、軍需産業、メディア。は、ズバリ日本の近未来(すでに現実?)でドキリとしました。クリントン大統領=日本の暗黒時代、の予感がします。
ところで志村さんがブログで「のら猫寛兵衛さんの『何段にも積みあがっタワー』」を取り上げられたことはご存知ですか?コメント欄で「もっと言論の中央に出て、活躍していただきたい方だと思います。」と、さらに寛兵衛さんを絶賛中です。
志村さんはさらに「リアルにお会いしたい人です。」と書かれています。私はブログを通してしかお二人のことを知りませんが、寛兵衛さんと志村さん、お互い得るものが多いのではと思いますので、ぜひ交流していただきたいなあ、と縁結びの神みたいに願っています。
by からしだね (2016-04-18 13:44)
からしだねさん、身に余るお言葉、過分のご好意、感謝に耐えません。当方、一匹ののら猫ですので、どう対応したらいいのか分からないで困るほどです。「言論の中央」だなんて、とてもとても。志村さんがおられた組織には私も30年近く出入りしました。共通のお知り合いもいらっしゃるかもしれませんね。でもお世話になった方々の多くがもうおられません。今も年賀状を頂いたり交流があるのはほんの数人です。のら猫ののら猫たる所以です。
by noraneko-kambei (2016-04-20 03:35)
NY予備選、もうすぐ締め切りですね、、、他国のことながらドキドキです。
もう25年も前になりますが、今よりうんと若かった(当然)私に、ある神父様が言いました。
「〇〇さん(私のことです)の願いが神様のお考え通りなら上手くいきます。そうでなければ上手くいきません。」
常に神父様に反抗的だった私は、「神父さまったらそんなもっともらしいこと言って。」と内心不満に思いました。
でも年を経て、神父さまやシスターに言われたことって本当にそうだなあと素直に思えるようになってきています。
もし寛兵衛さんと志村さんにご縁があれば(なぜかここで仏教となります)、お会いになることもあると思います。何より志村さんはこのブログもツィッターもフェースブックも、寛兵衛印の文章はすべて読んでおられるみたいですから、お二人はもうすでに出会っておられるわけです。
by からしだね (2016-04-20 08:58)