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目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ　[戦争をする国日本] [編集]

寝ている人　目を覚まして下さい

主に自眠党議員（と公瞑党）の皆さんへの呼びかけだろうが、国民への呼びかけのようにも響く、印象深い始まり方をした公述人奥田君の意見陳述。９月１５日参議院中央公聴会でのことだった。

選挙直前に、有権者が「寝ていてくれればいいのですが」と信じられないような発言をした自民党・森喜朗首相もかつていたが、今こそ目を覚まさなくてはならない時だ。

しかし自公連立与党は安保関連法案の１７日中の参院成立をめざしている。野党は徹底抗戦の構え。国会議事堂の前では市民のデモ。

折しも、１０日には経団連が武器輸出を「国家戦略」として推進するよう政府に提言。

http://www.huffingtonpost.jp/2015/09/10/arms-export_n_8119896.html

１５日には防衛装備庁（＝武器輸出入庁）の来月設置を閣議決定。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201509/2015091500373&g=pol

ロンドンでは世界最大の武器展示会で日本が政府として初めて参加している。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2589188.html

明治学院大学の学生で、運動団体SEALsの活動家である奥田公述人の話は、見事な内容であり、感動的、歴史的であった。ここに「語録」として、まとめておきたい。

いま１７日午後、参議院特別委員会では野党が最後の抵抗。委員長の不信任動議を審議中だ。

鴻池委員長不信任動議に賛成する山本太郎議員の討論、本質をついて迫力あり、すばらしかった！

イラク戦争協力の検証がないことを力説、ファルージャ戦を語り、自衛隊を戦争犯罪者にするなと訴え。

お前が行け！総理大臣が行け！防衛大臣が行け！外務大臣が行け！

こう若者は言うんです、と山本議員。

これだけ穴だらけの法律、こんなに急いでなぜ通す！？謙虚にして激烈。理詰めで、心こもり、いちいち具体的な中身に裏打ちされ、まれに見る名演説であった。

ところが、それが終わり、不信任案が否決されると、委員長、与党議員らが部屋に戻って来る。野党議員らが委員長席に詰め寄り大混乱となるが、いきなり「法案可決」。

なんということだ！！

けっきょく目を覚ますものはいなかったようだ。

しかしこれで国民的運動が終わる流れでないことを、私は奥田語録に読み取りたい。

１

私たちは…無党派の集まりで、保守、革新、改憲、護憲の垣根を超えて繋がっています。

２

まず…お伝えしたいのは私たち国民が感じている安保法制に関する大きな危機感です…日本全国2000ヶ所以上、数千回を超える抗議…累計して130万人以上…あの町でもこの町でも、全国各地で…人々が立ち上がっているのです。

…疑問に思っている人はその数十倍もいるでしょう。

３

政治的無関心と言われてきた若い世代が動き始めているということです。誰かに言われたからとか、どこかの政治団体に所属しているからとか、動員的ではありません。…主体的に一人ひとり、個人として考え、立ち上がっているのです。

４

私達は一人一人、個人として声をあげています…『政治家に任せておけばいい』…に対し、私達こそがこの国の当事者、つまり主権者…声を上げることは当たり前なんだと。…路上に出た人々がこの社会の空気を変えていったのです。…そうした行動の積み重ねが基本的人権の尊重、平和主義、国民主権といった…憲法の理念を体現するものだと私は信じています。

(写真：「おつばまタウン」より）

５

私は先日、予科練で特攻隊の通信兵だった方と会ってきました。70年前…終戦の日20歳だった方々は今では90歳…そうした…方々も…安保法制に対し強い危惧を抱かれています…私はその声をしっかりと受け止めたい…議員の方々もどうか…しっかり受け止めてほしい…これだけ不安や反対の声が広がり説明不足が叫ばれる中での採決は70年の不戦の誓いを裏切るものではないでしょうか。

６

初めから過半数近い人々は反対していました…月を追うごと、反対世論は拡大…「きちんと説明していく」と…おっしゃいました。しかし説明した結果、内閣支持率は落ち、反対世論は盛り上がり、…法案への賛成…は減りました。

７

自民党…重要政策集ではアベノミクスに関しては26ページ中8ページ近く説明…安全保障関連法案に関してはたった数行…菅官房長官は「集団的自衛権は争点ではない」と言っています。…解釈で改憲するような違憲で法的安定性もない…答弁をきちんとできないような法案を作るなど…私たちは聞かされていません。

８

本当に与党の方々は、この法律が通ったらどんなことが起こるのか、理解しているのでしょうか…言っていた答弁とはまったく違う説明を翌日に平然とし…国会の審議は何度も何度も速記が止まる…一体、どうやって国民は納得したらいいのでしょうか。

９

この状況を作っているのは紛れもなく現在の与党の皆さんです。…国会答弁を見て、首相の…理解し難い例え話を見て、不安を感じた人が国会前に足を運び…全国各地で声を上げ始めたのです。国会答弁の文字起こしは瞬く間に1万人もの人にシェアされました。ただの国会答弁です。普段なら見ないようなその書き起こしを、みんなが読みたがりました…不安だったからです

今年の夏までに武力行使の拡大や集団的自衛権の行使の容認をなぜしなければならなかったのか。それは人の生き死にに関わる法案でこれまで70年間、日本が行ってこなかったこと…一体なぜ、11個の法案を2つにまとめて審議したか…まったく納得が行きません。