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レジリエンス なんでそんなカタカナ英語にすがる [ことば]

春眠鬱鬱として鬱

毎日ふとんをかぶって

鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱

としていた

今はやりの「レジリエンス」とはつくづく縁のない自分だと思う

 

とちゅう回復の兆しもあった


山に行こう桜が咲いた

と友達から(数少ない友達のひとりから)声を掛けられ

飯をたいて握り飯をつくる気が起きたのである

海苔をかぶせて

ラオスの飯行李に入れて持って行こう・・などと思い始める

ICJ提訴の手続きうんぬんの講演を聞いているうち

体がほてって来た、お、元気がわいてきたな

と思ったら、今度は悪寒

なんかそんな映画の題名があったな

東京タワーと ときどき悪寒

熱を測ったら37度8分!

山登りは中止

本格的にふとんをかぶって寝ることとなった

 

しかし気がつけば4月だ

いくらなんでも冬眠も終わりだろう

と起きることにした

 

散乱している靴下やパンツから

まだはけそうなのを見つくろって服着て表へ出てみると

桜がぱーっと咲いていた

 

自分にはまったく欠けている「レジリエンス」だが

防災会議の仙台でさんざん聞かされた

自分としてはつくづく嫌な言葉だ

 

なんでそんなカタカナ語にすがる

日本人には回復する力がないというのか

いやそんなものにすがるしかないところまで

この国の人たちは追い込まれているのかも知りえんす

 

なんでも

逆境を跳ね返すんだとか

でも自分には逆境を跳ね返す力がない

逆境のほうがおひきとりになるのを待つしかない

いよいよ耐えられないときは逃げる

 

ま、待てなかったり、逃げられる状況にない人たちは

今すぐ跳ね返すしかないのだろう

 

押され、押し返し、元の姿にもどる力が「レジリエンス」だとさ

レジリエンス 折れない心を

ともいうが

オレの場合ひたすら折れ続けて

オレオレさぎかオレの場合は

それでも生きているのは

折れ方が足りん

決定的に折れてないんだと言われそうだが

オレはオレでけっこう折れているんだ

 

しかしなんでそんなカタカナ語にすがる

日本人には回復する力がないというのか

回復力という言葉もちゃんとある

その言葉ではもう回復力がわいてこないところまで

来ているのか

 

おばあちゃん、良かったね回復して

やっぱりレジリエンスだよね

てか

あるいは子供に

しっかりするんだぞ、レジリエンスだぞ

て言い聞かせるのか

 

「おじいちゃん、レジリエンスで頑張ってね」

「なんじゃそれ」

「レジリエンス?つまり、回復力というか、レだからやっぱ「復」の字が欲しいよね、もとにもどるんだし、復元力か、逆境をはねっかえす力だから反発力というか、いっそのこともう逆境力、立ち直る力ってーか、打たれ強いってーか、折れない強靱性なんてレジのジの字もあるしいいね、それに要するに弾性ってことだけど、女性にもあって、しなやかで、たおやかで、確かに漢字では女篇だし()、たわむんだから、たわ・・・」

「戻りぢからな」

「ん? ま、そーゆーこと」

 

ということで新語新訳100番勝負その1

レジリエンス=弾発力、復弾力(戻りぢから/戻り強さ/はねかえし/たちなおり)と日本語で言うことにしましょう。

 

頑張るな 頑張るなと

頑張るあなた

頑張りたければ頑張れば

 

「レジリエンス」の流行

これはとりも直さず

日本人の回復力の低下のあらわれだし

日本文明の危機を映しているな

 

頑張るのが得意な日本人だが

もう頑張ったくらいじゃどうにもならないところまで来てしまった

そこで

頑張るって言わないで

とか

頑張らなくていいんだよ

と目先を変えてみたが

結局

頑張るな頑張るなと

頑張っている日本人

 

頑張りたければ頑張れ

しかしここんとこどーしても

頑張る力がわいて来ないオレ

少し湧いたきっかけは

友人のメール1行だった

「山に行こう桜が咲いた」

 

日本人、えー加減、カタカナ英語をありがたがって使うのはやめることだ

内から創り出して行く時代を切り開け

あたらしい日本文明の夜明けは近い

ということでせめて日本語に訳せ

新語新訳のシリーズを始めよう

日本語のレジリエンスね

自分で使ってどうする

 

春眠鬱鬱として鬱

毎日布団かぶって

鬱鬱鬱

 

鬱々とこんなことを

このところ思っている

息もたえだえに

 

 


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コメント 2

noraneko-kambei

あなたは自分にレジリエンスがまったくないと言うが、
と私のことをさる人が言うのだな。
あなたはレジリエンスの因子をいろいろ兼ね備えていますよ、
というのだな。
いや、会社を閉じるので法務局行って何度か印紙は買いましたが、
と答えると、
そろそれ、例えばそれですよ、いつも駄洒落ばっかり言って人を笑わせようとする。
いや最近は、笑われてもどっちかというと冷笑みたいですが、、
いやね、あのブログの文章のなかで、友達の「山へ行こう」というくだりがあるでしょ、あれもまたレジリエンスの因子のひとつ、周りの人の声かけなのです、うんぬん、、
私は案外と復弾力があるとのご託宣でした。やれやれ。
by noraneko-kambei (2015-04-08 10:41) 

noraneko-kambei

なんでこんな簡単なことに気がつかなかったのだろう。
日本語ではこのこと
「立ち直り」
というのだ!
「レジリエンス」だなんて金輪際言うんじゃないよってんだ!

これをもって立ち直りのきっかけにしたい。
by noraneko-kambei (2016-08-02 21:03) 

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