神の領域に足を踏み入れたのか [中東]
安倍首相 エルサレムは神殿の丘の「嘆きの壁」の前で 2015年1月19日
後ろにユダヤ教の聖職者と覚しき人
ハーレツ紙の記事は、世界でイスラエル・ボイコットの機運が高まったと言っても、それはイスラム教徒や極左が中心だし、イスラエルが欧州から嫌われ、アメリカの「半分」から嫌われたと言っても、イスラエルの貿易の中心として頼めるのはやはり欧米であり、ネタニヤフ首相が東アジアに走ろうとするのは間違い、という趣旨。
欧米には宗教でイスラエルに強い思い入れがあり、反ユダヤ主義やホロコーストで心の負い目も感じている。アジアにはそれらがないし、反面、油のアラブに執着があるので、何がなんでもイスラエルについてくるということはない。いくら中国が人権でうるさいことを言わないからと言って、イスラエルはあくまで欧米を柱に考えるべきであって、アジアに走るのは間違い、と。
ところが安倍政権、かなりイスラエルへの思い入れが強い。
防衛大臣はイスラエル日本友好議員連盟の中谷元氏、
国家公安委員会委員長はイスラエル親善協会の山谷えり子氏。
親イスラエルと言えば、南アフリカのかつてのアパルトヘイトを擁護して内外で俄然喧しい反響を呼んでしまっている曾野綾子氏がいる。
山谷えり子氏も曾野綾子氏もともに聖心女子大出身で
キリスト教徒（カトリック）。
世界の著名人６４名が連名で訴えた対イスラエル武器禁輸と
曾野綾子氏とアパルトヘイトとイスラエル
イスラエルが占領地パレスチナのヨルダン川西岸地区でやっていることは「アパルトヘイト」とも形容されるが、本家本元のアパルトヘイトーー南アのかつてのそれを日本も移民に対して導入すべしと説いて物議をかもしている作家の曾野綾子氏は、カトリック信者で大の親イスラエルである。こうしてこの三つが繋がるのも因縁（と仏教の言葉を使うのもなんだが）めいている。
南アフリカ共和国はかつて白人少数派による国家的人種隔離体制アパルトヘイトの時代、諸外国から孤立した。欧米が人種差別を非難し、経済制裁を課すなか、日本は南アとの経済関係を続け、国際社会から非難を浴びる。日本は男ア最大の貿易相手国となり、差別の対象外たる「名誉白人」の座を得ていた。（日本人は「バナナ」とも揶揄された。黄色いが皮をむけば白。）
国際社会は南アへの武器の禁輸措置をとったが、その禁輸を破って武器の取引を続けたのがイスラエルである。
そして今、孤立化するイスラエルに急接近する日本。日本はイスラエルの軍事技術や諜報や対テロ対策のノウハウに興味津々。中谷防衛大臣、山谷国家公安委員会委員長もイスラエルとの関係強化に意欲満々である。武器輸出三原則を捨てて輸出先としても有望視。イスラエルに限らないが首相の外遊には防衛産業・ハイテク企業の関係者らがぞろぞろついて行く。
しかし今そのイスラエルにはパレスチナ人に対する国際法違反、国際人道法違反、人権侵害があるとしてBDS運動が広がっている。イスラエルに対するBDS（ボイコット・投資撤収・制裁）。BDSはじわじわと効いている。これでは国は持たぬと軍人がネタニヤフ政権に政策変更を直訴したほどだ。
一方、世界の著名人６４名が連名で対イスラエル武器禁輸を訴えている。なぜか日本のメディアはまったくこれを伝えなかった。のら猫が１匹ブログに書いているが。。
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2014-07-26 （イスラエルに武器禁輸を！）
アラブの春 イスラエルの秋？
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2014-11-29-2
イスラエルの秋！ 反戦軍人？
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2014-11-29-3
noraneko_kambei#イスラエルボイコット #BDS は効いている！ イスラエル情報機関の元長官が首相に書簡「シオニズムの将来を懸念する。イスラエルは今、ローマ帝国時代のバル・コクバの乱に突き進んでいる。この乱の末ユダヤ人は２千年の流浪の旅となったのだ」http://t.co/vaFlcYfzCr11/29 11:18
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